都内でCGクリエイターをしているうさを(@huwapunpun)さん。不動産広告の建築パースを描いたり、ムービーを作る仕事をするかたわら、会社仲間の制作部長・ポンコツさん、チームリーダー・ヤマモトさんと3名で社畜漫画「ふわふわ営業部vsぷんぷん制作部」を描いている。この漫画は、制作系の仕事に起こりがちな出来事やあるあるネタを、架空の3DCGの制作会社・カステラ株式会社を舞台に“カルタ風5コマ漫画”で描いたもの。今回は“ら”の「ラッキー!!」を紹介する。

今回の漫画は、制作部のマハラジャ君とギョギョ太郎、えの吉の3人に舞い降りた奇跡のお話だ。ある朝出勤すると、3人はホワイトボードの前で悲鳴をあげる。

3人がスケジュール表を確認すると、3人がかりで丸3カ月間もの期間を拘束される“謎”の巨大プロジェクトが入れられていた…。プロジェクトの内容はわからないものの「やばい」ということだけは確信した3人はホワイトボードの前で固まる。

しかし数日後、奇跡が起きた!理由は不明だが、案件が流れたのだ。会社的には大損害だが、現場的にこんなに喜ばしいことはない!「やたよーっ!!」と狂喜乱舞する3人。涙を流しながら「のみに行きマスよー!!」とお祭り騒ぎだ。本当に何度も言うようだが会社的には大損害なのだが、一社員としては3人の気持ちに共感できる“あるある”エピソードだろう。

作者のひとりであるうさをさんは「巨大物件を受注したときは、数週間のデスマーチが始まる。その案件に入る前日まで気分がブルーになる“あるある”です」とコメント。デスマーチとは直訳すると「死の行進」だが、主にIT業界では「長時間の残業や徹夜・休日出勤を強いられ、それらが常態化するプロジェクトの現場」を指す。今回は、数週間どころか数カ月に渡る“デスマーチ”の予定だったため、それを回避できた3人の喜びといったら想像に難くない。

X(元Twitter)には漫画だけでなく、社畜たちの“あるある”を描いた漫画のほか、登場するカステラ社社員のキャラ紹介もアップされている。仕事に疲れたときには、頑張って働いている社畜たちの漫画を読んでみてはいかがだろうか。共感できるエピソードに、“自分だけじゃないんだ”と、少し元気をもらえるはずだ。
画像提供:うさを(@huwapunpun)