サイト終了のお知らせ

平素より「OneNews」をご利用いただき、誠にありがとうございます。本サイトは2024年5月15日をもってサービスを終了いたします。
サービス終了後、OneNews掲載の一部コンテンツ(ビジネス記事、マネー記事)は、
当社運営メディア「ウォーカープラス」に引き継がれますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

お金を手にする人は、「信用」を重視する。「億り人」に見られる思考と行動

2023/05/19 19:00
SHARE

お金より信用が大事、その真意とは
お金より信用が大事、その真意とは【撮影=藤巻祐介】

「お金より信用が大事」ということを本当の意味で理解できているか

また、普通の人から億り人になった人には、「④『地位財』ではなく『非地位財』に大きな価値を感じている」という共通点もあります。地位財とは、収入や社会的地位、住宅や車といった所有物など、「他人との比較によって価値が生まれるもの」を意味します。

一方の非地位財とは、「他人が何を持っているかどうかとは関係なく、自分にとってそれ自体に価値があり喜びを感じるもの」であり、例えば休暇や自由、家族への愛情や友人との友情、働く環境の快適さといったものがあげられます。

つまり、「地位財ではなく非地位財に大きな価値を感じている」とは、言い換えると「見栄よりも実質を重視する」ということです。働く立場にある人に関することでいえば、「お金より仲間や信用が大事だと感じている」といったことです。

ただ、サラリーマンの場合はこれがなかなか難しい。フリーランスや自営業の人であれば、お金などより信用が何より大事であり、結果的に信用がお金になるということは身にしみて感じているものです。

でも、サラリーマンの場合、「信用が大事」だということを自分ではわかっているつもりでも、フリーランスや自営業の人ほど実感できていないというのが実情でしょう。なぜなら、サラリーマンの場合は勤務先の会社自体に巨大な信用があり、社員個人が失態を犯したところでその信用は揺らぐことがないからです。

だからこそ、サラリーマンでありながら億り人になるのはそう簡単ではないのかもしれませんし、逆にいうと、サラリーマンでも仲間や信用の重要性を深く強く認識できている人こそが億り人になれるともいえるのかもしれませんね。みなさんは、そうできているでしょうか?

この記事のひときわ#やくにたつ
・自分にとって無駄な出費をしない生活パターンを確立する
・投資で成功するには、勉強して「自分で考える」ことが不可欠
・仲間や信用の重要性を深く強く認識する

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=藤巻祐介

『となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」』朝日新聞出版(2021)
大江英樹 著

【プロフィール】大江英樹(おおえ・ひでき)
1952年生まれ、大阪府出身。経済コラムニスト。専門分野はシニア層のライフプランニング、資産運用及び確定拠出年金、行動経済学等。大手証券会社に定年まで勤務したのちに独立。書籍やコラム執筆の傍ら、全国で年間140回を超える講演をこなす。『50歳からやってはいけないお金のこと』(PHP研究所)、『お金の賢い減らし方』(光文社)、『定年後夫婦のリアル』(日本実業出版社)、『知らないと損する年金の真実』(ワニブックス)、『あなたが投資で儲からない理由』(日経BP)、『一生お金で困らない人生の過ごしかた』(すばる舎)など著書多数。

あわせて読みたい

人気ランキング

お知らせ