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お金を手にする人は、「信用」を重視する。「億り人」に見られる思考と行動

2023/05/19 19:00
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「自分で勉強することなく他人の判断に委ねるような人は、まず投資で成功することなどできないでしょう」と語る大江英樹さん。理由は…
「自分で勉強することなく他人の判断に委ねるような人は、まず投資で成功することなどできないでしょう」と語る大江英樹さん。理由は…【撮影=藤巻祐介】

自分で考えない人は、投資で絶対に成功できない

「②生活パターンを確立している」というのも、普通の人から億り人になった人が持つ共通点です。どういうことかというと、生活パターンを確立していれば「支出が読める」のです。

お金を残す大原則は、「収入の範囲内に支出を抑える」こと。そのためには、収入と支出を読むことが大切です。サラリーマンの場合、給与体系にもよりますが多くは月給が決まっていて収入を読むことは簡単です。

問題となるのは、支出にばらつきがあるケースです。気分次第で月に何度も旅行やレジャーに出かけたり外食を増やしたりするような人の場合、支出はなかなか安定せず読むのが難しくなります。だからこそ、生活パターンを確立して支出を読めるようにすることが大切なのです。

ただし、より正確にいうなら、「自分にとって無駄な出費をしない生活パターンを確立する」となるでしょうか。私の知人のなかに、これからお金を貯めようと家計簿アプリを使い始めた人がいます。そうすると毎日のようにコンビニに寄っていることがわかり、それをやめたところ、なんと月に3万円も浮いたというのです。その人の場合、「無駄な出費をする生活パターン」を確立してしまっていたわけで、それでは到底お金を貯めることなどできません。

続いて、普通の人から億り人になった人は、「③なんでも自分で考える」という特徴も持っています。私は、人生を充実させるためにも、自分が好きなことには大いにお金を使うべきだと考えています。ただし、そうするには好きなこと以外の部分で余計な出費を抑えなければなりません。つまり、自分の価値基準に照らして、「このことに自分はお金を使いたい」「これは価値を感じないからお金を使わない」というふうに自分で考えることが重要なのです。

それから、このことは投資についてもいえます。投資をやらないほうがいいと私が思う人は、「何に投資をすれば儲かりますか?」と誰かに聞く人です。これまで3万人以上の投資家とつき合ってきた私が断言しますが、こういう人は絶対に投資で成功できません。

私は、投資とは「知の総合格闘技」だと考えています。投資で成功するには、勉強して「自分で考える」ことが不可欠なのです。自分で勉強することなく他人の判断に委ねるような人は、まず投資で成功することなどできないでしょう。

『となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」』朝日新聞出版(2021)
大江英樹 著

【プロフィール】大江英樹(おおえ・ひでき)
1952年生まれ、大阪府出身。経済コラムニスト。専門分野はシニア層のライフプランニング、資産運用及び確定拠出年金、行動経済学等。大手証券会社に定年まで勤務したのちに独立。書籍やコラム執筆の傍ら、全国で年間140回を超える講演をこなす。『50歳からやってはいけないお金のこと』(PHP研究所)、『お金の賢い減らし方』(光文社)、『定年後夫婦のリアル』(日本実業出版社)、『知らないと損する年金の真実』(ワニブックス)、『あなたが投資で儲からない理由』(日経BP)、『一生お金で困らない人生の過ごしかた』(すばる舎)など著書多数。

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