「Nizi Project Season2」の最終話でデビューメンバーが発表された / (c)Sony Music Labels Inc./JYP Entertainment
【写真】“Nizi Project”に凱旋…!スペシャルステージでは韓国デビュー楽曲「HEARTRIS」を披露したNiziU

JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる日韓合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project Season2」。その最終話が12月15日に配信され、「NEXZ」(読み:ネクスジ)として、ユウ、トモヤ、ハル、ケン、セイタ、ユウヒ、ユウキの7人がデビューすることが決定した。

デビューメンバーが発表された最終話を振り返る

先週12月8日に配信された9話では、Final Stageの1st対決「チーム別曲ミッション」が行われ、ハルチームが勝利。最終話では、2nd対決「共通曲ミッション」のパフォーマンスを披露し、「Nizi Project Season2」が完結。デビューメンバー決定までの軌跡を振り返る。

2nd対決「共通曲ミッション」では、J.Y.Park作詞・作曲の「Miracle」を両チームが披露する対決となる。J.Y.Parkは、「Miracle」という楽曲に込めた思いを「参加者たちと、参加者を応援してくださったファンの皆さんが“ついに出会う”その瞬間の気持ちを想像して作りました。Final Stageの3曲を通して、『Nizi Project Season2』で送ってくださった皆さんの愛に応えたいという気持ちを込めました」と語った。

トモヤチームはさまざまな課題に直面

2nd対決、まずはトモヤチームからパフォーマンスを披露することに。ボーカルレッスンに、作家として立ち会ったJ.Y.Park。最後のステージを前に、ディテールまでも見逃さない指導が続く中、高音の出し方にまだ不安があったユウキは、J.Y.Parkの直接指導で“高音を楽に出すコツ”をつかみ、チームとしても自信がついた一日となった。

しかし数日後、ダンスをモニタリングする4人の表情は曇っていた。中間チェック時に相手チーム・ハルチームのパフォーマンスを見て、自分らのパフォーマンスが「格好よくない」「面白くない」と感じ、悩む4人。4人と5人の人数の差、そして個性の差など、同じ課題曲だからこそのさまざまな課題が生まれていたのだ。

リーダーのトモヤは、この4人だからこそ見せられるパフォーマンスにするべく、振付のディテールやタイミングを合わせることに集中し、練習に練習を重ねた。4人はきつい練習でも笑顔を見せる。

「この曲で楽しんでいる自分を見てほしい」というセイタの言葉通り、4人全員が心から楽しいと感じられる「Miracle」という曲で、見ている人も一緒に楽しくなれるようなパフォーマンスを目指し、「Nizi Project Season2」最後のステージに向かう。

J.Y.Parkらがトモヤチームを絶賛

迎えたトモヤチームのパフォーマンス。軽快なリズムに乗せ、キレのいいダンスを見せる4人。サビのダンスは特別審査員・3RACHA(Stray Kids)とJ.Y.Parkから歓声が上がるほどの統一感を見せる。

高音パートも自信を持って歌い上げたユウキ、安定感のあるボーカルとダンスを見せたユウヒ、感情を乗せた爽やかなダンスを見せたセイタ、そして強い気合いが感じられる力強い歌声とダンスで魅了したトモヤ。4人全員の表情やパフォーマンスから、“心から楽しんでいる”ことが伝わってくる。

最後のパフォーマンスを終え、大きな歓声と拍手に包まれる会場。特別審査員の3RACHAの評価、まずバンチャンは「1st対決『Because of you』とのイメージの差が大きく、隙のないパフォーマンスでした。特に目が行ったのはセイタくん。格好よかったし楽しんでいるように見えて、二つの色がよく合わさっていて良かったです」とセイタへ高評価。

ハンは「いま皆さんの立っているその場所がどんなに怖くて恐ろしいかよく分かりますが、その中で感じられるトキメキ、そしてステージに立っている喜びが感じられました。足を踏む振付の時に、笑いながらメンバーを見るトモヤくんを見て、“なぜリーダーなのか”が分かったステージでした」とチームとして、そしてトモヤへ高評価。

続けてチャンビンも「リーダーのプレッシャーが大きかったと思うけれど、一つにまとめようと責任を全うする姿勢が見えてすごく良かったです」とトモヤへの高評価が続いた。

最後にJ.Y.Parkの評価、「1st対決の『Because of youofyou』の時に、セイタくんとユウキくん、ユウヒくんそれぞれに指摘をしました。たった30分で、指摘したところが急に消えてしまいました。セイタくんはフィーリングを見せてくれて、ユウキくんは“自信を持って”高音を出しました、ユウヒくんは“すべて正確に”踊っていました。トモヤくんは“一切ブレることなく”チームを引っ張っていきました」と最高の評価が飛び出した。

さらに「期待以上の瞬間が何度もありました。僕と3RACHAが歓声を上げたサビ部分の4人のチームワークは1人のようでした。いま想像できる、期待できるレベルをはるかに超えたステージでした」と大絶賛。トモヤ・ユウヒ・セイタ・ユウキが、課題曲「Miracle」の通り、まさに“奇跡”を起こしたステージとなった。

ハルチームは覚悟を持って最後のステージへ向かう

続いてはハルチーム。J.Y.Parkの直接指導では、ユウの高音の出し方、さらにケンの発声への厳しい指導が相次いだ。なかなか前に進まず、いい評価をもらえずに終わってしまったレッスンにリーダー・ハルは焦りを感じていた。

レッスンでも、ダンストレーナーから「全力でやっているか?息が合っていない。できなくても間違ってもいいから、自信を持つべき」という厳しい指摘がされる。さらに中間チェックで見た相手チームの完成度と統一感に不安を募らせていく。

そこでハルがメンバーを集めて口を開く。「この『Miracle』の歌詞通り、この機会、いまオレたち9人がここにいることが“奇跡”だから、その“奇跡”を『Miracle』に込めたい」と伝えると、不安や迷いを吹っ切るように練習に打ち込んだ5人。ここにいる奇跡を伝えるため、そして覚悟を持って、「Nizi Project Season2」最後のステージへと向かう。

ハルチームはパワフルでエネルギッシュなパフォーマンスを披露

迎えたパフォーマンス。アクロバットなどを取り入れ、力強さがあふれるハルチーム5人ならではの構成を見せる。難易度の高いダンスを堂々と踊ってみせたケン、課題だった高音パートをしっかり歌い上げたユウ、表情豊かに定評のあるダンスと安定したボーカルを見せたエイジ、力強いダンスと難しいボーカル・パートも担ったミラク、そしてキレのあるダンスでチームの中心を担い圧倒的な存在感を放ったハル。

途中のブリッジ・パートで見せた、2nd Stage「Rain Boys」チーム3人(ユウ・ハル・エイジ)でのダンスも印象的だった。トモヤチームとはまた違った魅力、パワフルでエネルギッシュなパフォーマンスを披露した。

パフォーマンスを終え、特別審査員・ 3RACHAのハンは「かなり緊張していたように見えました。こういう曲では、自分が楽しんでいるというのを表情から見せないといけないですが、表情も固まっているし、考えすぎているように見えました」と全体的に惜しかったという評価。

チャンビンは「5人チームなのに、4人のトモヤチームよりも隙間が多く見えました。動きは合っていたけど、その動きまでのスピードが違うように感じました。ハルくんが前に出てきた時だけ、安定感を感じました」とハルへの高評価はあったものの、チームとしてのディテール部分で指摘を受けた。

バンチャンは「そんな中でも褒めてあげたい部分は、“同じ曲だけど違う魅力“を見せてくれたところです」と褒め言葉を掛けた。そしてJ.Y.Parkは、「一番決定的なのは、5人が合っていなかったです。トモヤチームが驚くほど合っていたので、少しずつズレていたのが残念だった」と、同じ曲だからこその厳しい評価。

続いて、「ユウくんとケンくんはダンスが本当にうまくなりましたが、サビのような難易度が高い振付になると目立ってしまいました」と惜しい評価、さらにミラクには「まだお兄さんたちに比べて力が足りないので、ダンスがちょっと残念でした」、エイジには「最初からエイジくんのダンスが好きでした。僕は、いつもエイジくんが表現を繊細にできるかを見ていましたが、いまもそれが残念です」と厳しい評価をする。

最後にハルに対しては「今回は歌がすこし残念でしたが、ダンスは人の中で一番素晴らしかったです」と評価し、ハルチーム最後のステージ評価を終えた。

J.Y.Parkからグループ名が発表される

2nd対決「共通曲ミッション」の勝利チームはトモヤチームとなり、トモヤは「最後のステージで4人ともいい評価をもらえて勝てたので良かったです」とリーダーらしく話し、これで一勝ずつを分け合った形となった。

この結果をもとに、最終個人総合順位が決まることになるが、その最終発表を前に、先輩アーティストとして“Nizi Project”に戻って来たNiziUのスペシャルステージ、韓国デビュー楽曲「HEARTRIS」を披露し、「Nizi Project Season2」の最後に花を添えた。

最終個人総合順位とデビューメンバー発表の時間が近づく中、J.Y.Parkからデビューグループの名前が「NEXZ」だと発表される。その名前には、「NextZ(G)eneration、次の世代という意味。そして、JYPとソニーミュージックの未来を、新しい時代や新しい世代とともに切り開いていってほしい」という願いが込められていると明かした。

トモヤの掛け声で「Nizi Project Season2」を締めくくる

結果は1位・トモヤ、2位・ハル、3位・ユウキ、4位:ケン、5位:ユウ、6位:ユウヒ、7位:セイタの順に。こうして、「Nizi Project Season2」を通して誕生した“NEXZ”のメンバーは7人となった。

惜しくも夢には届かなかったエイジとミラクの2人も、笑顔でデビューメンバーを称える姿があった。J.Y.Parkは撮影後、エイジとミラクに「いい機会がずっとあると思います。ガッカリしないで、努力してください。間違いなく良い機会が来ます」と声を掛け、3RACHAの3人もエイジとミラクに激励の言葉を掛けた。

J.Y.Parkは、「一生懸命努力してくださった参加者たち、そして『Nizi Project Season2』を応援してくださったご覧の皆さんに、心から感謝します」と述べた。

最後に9人が集まって円陣を組むと、トモヤが「違う場所でも、同じ夢があるからそれに向かって頑張ろう」と伝える。彼等が起こしてきたたくさんの奇跡、そして次世代を担うグローバル・ボーイズグループ”NEXZ“の誕生を最後に、「Nizi Project Season2」の長い旅路が幕を閉じた。

そして、誕生したばかりの“NEXZ”の7人は、12月18日(月)放送の日本テレビ系情報番組「DayDay.」に韓国から初めてゲスト生出演する。