大河ドラマ「光る君へ」の記者会見に出席した(左から)大石静、吉高由里子、柄本佑 / ※ザテレビジョン撮影
【写真】笑顔でタイトルバックを再現する吉高由里子&柄本佑

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(2024年1月7日スタート、毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の初回試写会と記者会見が11日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、吉高のほか共演の柄本佑、脚本の大石静氏、制作統括の内田ゆき氏、演出の中島由貴氏が出席した。

同ドラマは、平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く物語。主人公・紫式部(まひろ)を吉高、紫式部の生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本が演じる。

吉高「いろんな感情が入り乱れています」

初回放送までいよいよ1カ月を切った、今の気持ちについて聞かれた大石氏は「この作品は、まひろと道長の2人がずっと最後まで赤い糸で結ばれていくんですけど、それだけではなく、藤原三兄弟の骨肉の出世争いであったりとか、男のまつりごとの世界もたくさん出てきますので、“ラブラブな話ばかりではない”というふうに書いていただきたいなぁと思っております(笑)」とコメント。

また吉高は「私がこのお話をいただいたのは2022年3月でした。それからもう1年9カ月もたっているのかと思うと、今日までがすごくあっという間で、そしていよいよもう1カ月を切っていると思うと、ドクドク…ドクドクじゃないや、ドキドキ、ワクワクしています(笑)。ドクドクと血が出そうなくらい緊張もするし、楽しみでもあるし。いろんな感情が入り乱れています」と心境を明かした。

【写真】笑顔でタイトルバックを再現する吉高由里子&柄本佑 / ※ザテレビジョン撮影

柄本「とってもすてきだったと思います」

第1回では幼少期のまひろと三郎(のちの道長)を、子役の落井実結子と木村皐誠がそれぞれ演じている。子役の演技について聞かれた吉高は、「小さい頃のまひろは、好きなものに触れた瞬間の吸い込まれるような目がすてきだなと思いました。また、小さい頃の三郎は、“何でこんな雰囲気出せるんだろう?”っていうくらい、お芝居じゃないところで醸し出している雰囲気が大人の三郎にそっくりなところがあって、すごいなぁって…。素晴らしいお2人だなって思いました」と絶賛。

また柄本は、三郎役の木村について「本読みのときにはじめてごあいさつさせてもらったんですけど、似てますね(笑)。ごあいさつさせてもらったときに“似てるかも…”って思ったんですけど、作品で見て、ここから成長した自分の姿になるんだって思ったらすごく説得力があるなって。とってもすてきだったと思います」と笑顔で語った。

吉高「“自分がこれから主役としてやるんだ”と改めて実感しました」

これまでの大河ドラマにないような、セクシーで色気のあるタイトルバックについて聞かれると「映像監督が独特で面白い方で、『エクスタシー!』と言われました(笑)」と撮影時のエピソードを明かした吉高。

さらに「私の顔はちょっとカットしてほしい恥ずかしい部分があるんですけど、あれを見て“自分がこれから主役としてやるんだ”と改めて実感しました。“うれし恥ずかしタイトルバック”って感じです」と照れながら語った。

また柄本は「大河ドラマのオープニングってさわやかさであったりとか抜けの良い感じがしているなと思ったんですけど、今回のは色っぽさとか血生臭さもあって、客観的に見たときに世界観が非常に具体的に理解できました。今までの大河にないオープニングかなと思いました」とコメント。

大石氏も「さっき言ったように、これだけじゃないって気持ちもちょっとあるんですけど(笑)。でもすごく夢があって良いと思います。この2人が死ぬまでくっつき離れ、くっつき離れ…というのを繰り返すことを表現していて、そういう思いが紫式部に源氏物語を書かせているというということも象徴的に表れていると思いました」と語った。