ヤンキー高校で“てっぺん”を目指すお嬢様 / ©江垣沼/COMICSMART INC.
【漫画】“漢の中の漢”に出会うためヤンキー学校へ転校したお嬢様…理想の不良を追い求める姿に「てっぺん取れますよ」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、江垣沼さんが描く『ヤンキー高校にお嬢様』をピックアップ。

2023年10月26日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、9万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、江垣沼さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

お嬢様が超不良学校に転校…ヤンキーに憧れて“てっぺん”を獲りにきた

『ヤンキー高校にお嬢様』より / ©江垣沼/COMICSMART INC.
ある日、悪名高い超不良学校である“私立三ツ矢高等学校”に、お嬢様が転校してくる。

お嬢様の名前は“鬼龍院ゆり”。あまりにも不釣り合いな転校生に、クラスの不良たちは皆、怪訝そうな表情を見せた。そんな中、クラスのボスである“高橋かける”は、からかうようにゆりへ話しかけた。誰もが可憐なお嬢様のゆりは怯えるだろうと思っていたが…

「私 ずっと憧れていましたの…ヤンキー漫画の世界に!」

ゆりは嬉しそうな反応を見せるのだった。

幼い頃、父の書籍で見つけたヤンキー漫画に夢中になったゆりは、ヤンキーの世界に魅力を感じていた。そして、ヤンキーを知りたいどころか、この学校で“てっぺん”を獲りにきたのだ。

不良は、ゆりが憧れるような“漢の中の漢”というようなヤンキーばかりではない。弱い生徒をいじめて喜びを感じるクズのような不良もいる。ゆりは、理想の不良を追い求め、クズなヤンキーをぶっ飛ばしながら超不良学校で学生生活を送っていく――。

お嬢様が悪を打ちのめすスカッと爽快な展開に、読者からは「可愛いのに、強い…反則だー」「てっぺん取れますよ」などの声が寄せられている。

作者・江垣沼さん「ヤンキー漫画において最大の魅力は、『成り上がり』」

『ヤンキー高校にお嬢様』より / ©江垣沼/COMICSMART INC.
――『ヤンキー高校にお嬢様』を描こうと思ったきっかけや理由などをお教えください。

雑談の中で担当編集さんが「超絶美少女がやばい学校に転校してくる話とか…」と言っていたのを聞いて、自分でリサーチを繰り返して情報をブラッシュアップしながら企画作りをしてみました。

――作品を描く上で、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

自分には基礎的な漫画力が足りていないと感じているので、画づくりやキャラクターで魅力を出して、なるべく見やすく分かりやすい内容にすることを心がけています。しかし、それだけだと成長はできないので、しっかり地力を上げ、質の高い漫画を描きたいです。

――本作の主人公は、ヤンキー漫画に憧れを持って作品の舞台となる高校(私立三ツ矢高等学校)に転校してきました。江垣沼さんが感じるヤンキー漫画の魅力をお教えください。

ヤンキー漫画において最大の魅力は、「成り上がり」だと考えています。

様々なバックボーンを持ったヤンキー達が、自身の実力で登り詰めていく下剋上には、共感できる部分があり、胸が熱くなる人が多い。どこの視点から見ても面白いから、一つのジャンルとして強力だと解釈しています。

――X(旧Twitter)投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように受け止めていらっしゃいますか。

予想外にも大きな数字をいただいて、驚きました。

様々なコメントを見て勉強になりましたし、今後に活かせたらいいなと思っています。

ただ、これでも連載漫画のバズ指標として自分が立てていた目標には届いてなかったので、悔しい気持ちもありました。

今回の結果を経て、もっと技術を磨いて、面白い漫画を作っていきたいです。

――今後の展望・目標をお教えください。

紙の単行本化やメディアミックスなど野望は大きいのですが…とにかく今は実力をあげていきたいです。ひとまずの目標は、成長し続けながら描き切ることです。

――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。

『ヤンキー高校にお嬢様』を読んでいたきありがとうございます。コメントやいいねなど、すごく力になっています。楽しんでいただけるのがとても嬉しく、今後も面白い漫画を作り続けたいので、精進します…!

応援よろしくお願いします!