ねこは三年の恩を / (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
【ねこにこばん】現代のねこは小判で莫大な利益を生むかも!?/ねことわざ(1)

「猫に小判」や「猫の手も借りたい」など、ねこを用いたことわざや慣用句はいっぱいありますが、それ自体はもう何十年、何百年も前にできた言葉です。

たとえば「情けは人のためならず」では、情けが甘やかしになると言われるようになったり、「二の舞を演じる」は演じずに踏むようになったり…。本来のものとは違う意味になっても、ほとんどの人が気にも留めないことが多いですよね。

言葉の意味は時代とともに変わっていくもの。であればことわざや慣用句に、現代を生きるねこの価値観を加えて新たな解釈をしても良いはず!と、「ねこ」のかわいさで「ことわざ」の意味を再解釈するのは『ねこむかしばなし』でおなじみのぱんだにあさん。

ゆるさを体現したような次世代のことわざ学習コミック、ぜひお楽しみください!

※本記事はぱんだにあ著の書籍『ねことわざ』から一部抜粋・編集しました。

ねこは三年の恩を三日で忘れる

「ねこは三年の恩を三日で忘れる」は、ねこのつれない習性を表した言葉です。反対語として「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」があります。さすがに犬だってそこまで恩を大切にするかと言えばあやしいですし、ねこだってそこまで薄情ではないので、どちらも人間視点のオーバーな表現です。ねこにだって考えがあった上での、あの態度なのかもしれません。

ねこは三年の恩を三日で忘れる / (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
著=ぱんだにあ/『ねことわざ』