片付けたばかりなのに、すぐに荒れた部屋に逆戻り...。そんな人におすすめなのが、毎日の小さな積み重ねによりキレイへ導く「小片付け」です。整理収納アドバイザーの井田典子さんに今すぐ真似できるワザを教えていただきました。片付けのストレスから解放される部屋を手に入れてみましょう。
※この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年11月号に掲載の情報です。


「『使ったら戻す』がラクになるキッチンを目指しましょう」


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調理器具やカトラリーは、

取り出しやすく・戻しやすく
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「調理器具やカトラリーなど毎日使うものは、取り出しやすく、戻しやすく片付けるのがおすすめ。調理器具は下処理用・計量用・調理用・盛り付け用というように使う順に並べて収納すると快適です」(井田さん)

<引き出し>
家族の箸を同じものでそろえる
2311_P012-013_03.jpg「個人がそれぞれ専用の箸を使っていると、食事のたびにわざわざ選んで出すという手間が必要になります。同じ箸でそろえてしまえば、誰がどれを使ってもOKなのでラクだし、また、1本ダメになったとしても新たに買いそろえる必要がありません」(井田さん)

<シンク下>
調味料はフタにひと工夫

2311_P012-013_04.jpg「液体調味料などを入れた引き出しを開けたとき、上から見てすぐ分かるようボトルキャップに『さ』や『み』のように頭文字を書き入れています。取り出しやすくなり、時短調理につながります」(井田さん)


<冷蔵庫>
前にそろえて入れて、使い忘れとサヨナラ
2311_P012-013_06.jpg「冷蔵庫に食材をしまう際、奥の方に入れず手前にそろえることで、取り出しやすく見やすくなり、食べ忘れを防ぐことができます。買い物の前に、庫内の食材を食べ切ることも大切。食品ロスを出さないようにすると、食費を抑えることもできます」(井田さん)


<吊り戸棚>
シンク上の吊り戸棚上段は使わない

2311_P012-013_05.jpg「年齢を重ねると『高いところ』にしまってあるものを取ることに、不安を覚えませんか? 私自身、イスに乗ってものを取ろうとして転んだことがあり、吊り戸棚の上段にものを置くことをやめました」(井田さん)


<食器棚>
食器は食器棚に1
カ所集中
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「リビングの棚やサイドボードなどに分散させず、食器類は全て食器棚1カ所に集中。家族用もゲスト用もまとめて収納することで、何を持っているか、よく使うお皿は何か、把握しやすくなります。お皿は食器棚に入る分だけあれば、不便はありません」(井田さん)

<調味料・粉類>
容器をそろえて、定位置をキープ

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「粉類・粉末調味料やお茶類は、主にインスタントコーヒーの空きビンを利用して収納しています。ガラス製のものは洗って繰り返し使えるのでエコですし、見た目もスッキリ。ひと目で中身の減り具合が分かるのも便利ですよ」(井田さん)
構成・取材・文/和栗 恵 撮影/齋藤ジン