「商店街のピアニスト 永遠の調べ」第3話より / (C)BS松竹東急/ホリプロ
【写真】向かい合う田口浩正“恵太”と井上想良“浩平”

田口浩正主演のドラマ「商店街のピアニスト 永遠の調べ」(毎週土曜夜11:00-11:30)の第3話が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて10月21日に放送された。第3話では、浩平の口から“香織との関係”が語られた。(以下、ネタバレを含みます)

「商店街のピアニスト 永遠の調べ」とは

本作は、2022年10月に放送され好評を博したオリジナルドラマ「商店街のピアニスト」の続編。新たなキャストを迎え、商店街にある1台のストリートピアノから繰り広げられるハートウォーミングなストーリーとなっている。物語では、妻を亡くしたフレンチレストランのオーナーシェフが、妻が生前演奏していたピアノを“ストリートピアノ”として生まれ変わらせ、そのピアノを通じてさまざまな人間模様と心の交流が描かれる。

主人公の水崎恵太役を務めるのは、名バイプレイヤーとして数々の作品に出演する田口浩正。心優しいフレンチレストランのオーナーシェフ・水崎恵太役を演じる。また、恵太の亡くなった妻であり、元ピアノ講師の水崎花織役は藤田朋子が担当。

そのほか、NHKの連続テレビ小説「らんまん」にも出演した俳優・井上想良が商店街にあらわれるピアニスト・今西浩平役を、フォロワー数が日本国内女性でNo.1の1000万人以上を誇るTikToker・景井ひなが、水崎のフレンチレストランでパティシエ見習いとして働く片岡美歩役を演じる。

浩平の口から真実が語られる

「香織先生は僕の恩人です」と語る浩平は、香織との関係について語り始める。ピアニストだった浩平の両親は香織の同級生(親友)で、浩平が成人前に2人とも亡くなってしまったそう。そのため両親と同じピアニストの道に進もうと思っていた浩平は、経済的な理由から断念していた。

そんな浩平は父親の葬儀で香織に出会い、香織のピアノ教室に行くことになる。そして一度は諦めた音大へ進学し、学費の一部を香織が援助してくれたのだという。浩平は香織について、「香織先生は、両親を失い絶望的から抜け出せない僕の心の支えでした」と感謝の言葉を口にする。

その後大学を卒業し、ウィーンでピアニストとして活動する際、1カ月前にメールをしたが香織からの返信がなく、胸騒ぎがして帰国した浩平。そして店を訪ねたところ、香織が亡くなっていたことを知ったのだった。浩平は恵介に何と説明して良いか分からず、頭の中が真っ白になり、店に入れなかったのだという。

浩平は「ウィーンでの活動を休んで、しばらく店のピアノを弾かせてほしい」と頼み、恵介は了承。その夜、香織の幻影は恵介に“浩平がピアニストとして活躍する姿を見てほしかった”と伝える。そして「あの子のこと、よろしくお願いします」と恵介に優しく微笑みかけるのだった。

浩平のもとにレッスン志願者が現れる…

翌日から、浩平は「セラヴィ!ケイ」の専属のストリートピアニストになった。浩平はショパンを弾くとたちまち店には大勢の客が訪れた。その中の工務店を営む榊(濱津隆之)という中年が、浩平にショパンの「英雄ポロネーズ」をリクエスト。

榊は浩平の演奏を涙ながらに聞き入り、演奏が終わると浩平に“ピアノを教えてほしい”と頼む。「来週の土曜日までに、ある女性に『英雄ポロネーズ』を聞かせたい。そして演奏の様子を配信してほしい」という旨を伝えてきた。

それに対して美歩は、「配信すればストリートピアノの宣伝になる」と賛成する。商店街で店を営む加藤(久保田磨希)は、榊の帰宅後「若い女性を口説くためにピアノレッスンなんて節操がない」と非難し、浩平もストリートピアノは個人レッスンのためのものではないので、「断ろうと思っている」と話した。

そして浩平は美歩に、「この先配信することになっても、僕の演奏は配信しないでほしい」と頼む。美歩は榊のために、今回だけ特別にピアノを教えてほしいと伝えるが、浩平は「1人だけ特別というわけにはいかない」と断る。美歩は“榊に何か事情があるのでは”と考え、「香織さんならこんな時どうするのかな」と呟くのだった。

榊の娘に対する想いとは…

榊は翌日も「セラヴィ!ケイ」にやって来て、レッスンをお願いする。あまりにも熱心な榊に対し、浩平は香織の写真を見つめ、ついにレッスンを施す決心をする。榊はレッスンの際、浩平に「連弾してほしい」と頼むも、浩平は意味ありげな表情で「僕は、連弾はしないんです」と断る。

また相変わらず榊に当たりの強い加藤に、榊は「ピアノを聞かせたい女性は、娘なんです」と告白。なにか事情がありそうな榊だが、次回予告では榊の“娘への想い”が明らかになる様子が描かれていた。第4話は10月28日(土)の夜11時から放送予定となっている。

◆文=ザテレビジョンドラマ部