稟久(鈴鹿央士)VSゆりあ(菅野美穂) / (C)テレビ朝日
【写真】はかなげな表情を浮かべる稟久(鈴鹿央士)

菅野美穂が主演を務める「ゆりあ先生の赤い糸」(毎週木曜夜9:00‐9:54、テレビ朝日系)の第1話が10月19日に放送。第1話では、ゆりあ(菅野)とゆりあの夫の彼氏・稟久(鈴鹿央士)が、ゆりあの夫・吾良(田中哲司)を巡り、静かに戦いの火ぶたを切った。(以下、ネタバレを含みます)

「ゆりあ先生の赤い糸」を紹介

同ドラマは、2023年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和の「ゆりあ先生の赤い糸」(講談社)が原作。夫の介護、愛人との同居、嫁姑問題などを痛快に乗り越える、かつてない地味でタフで明るい、平凡な“主婦ヒロイン”の姿を描く。

「ゆりあ先生の赤い糸」第1話より / (C)テレビ朝日

「ゆりあ先生の赤い糸」第1話を振り返る

売れない小説家・吾良と結婚した後、自宅で刺しゅう教室を開きながら、長年にわたって“穏やかな幸せ”を味わってきた平凡な主婦・ゆりあ。そんな彼女の人生が激変する“不意の知らせ”が舞い込む。それは、吾良がホテルで倒れ、緊急搬送されたという知らせだった。

ゆりあが慌てて病院に駆け付けると、そこにはさめざめと泣く見ず知らずの美青年・稟久がいる。ゆりあは、稟久が救急車を呼んでくれたと知り、丁寧にお礼を述べる。

主治医・前田(志田未来)による手術が成功し、吾良は一命を取り留めるも未だ意識不明で、いつ目覚めるか予測できない状態。そこへ畳み掛けるように、稟久から「自分は吾良の彼氏」だと告げられる。疑ったことすらない“事実”を突き付けられ、思わず絶句するゆりあだが何を思ったか、引き続き吾良との面会を許可する。

「ゆりあ先生の赤い糸」第1話より / (C)テレビ朝日
「ゆりあ先生の赤い糸」第1話より / (C)テレビ朝日

謎の美少年がゆりあに爆弾発言

吾良が倒れたと知り、病院に駆け付けたゆりあの前に謎の美少年・稟久は現れた。稟久の雰囲気は独特で、初めて見た時から理由もないのに嫌な感じがした。そんな稟久にゆりあは丁寧にお礼を言いながらも、なんとなく嫌な感じを察知していたように思う。

その後、稟久から吾良が倒れた状況を詳しく聞くことにしたゆりあだったが、稟久は泣きだしてしまう。その後も、稟久は泣かないゆりあの代わりに何度も何度も泣いたのだ。

美しい上に優しい心を持っていた稟久。しかし、最初に感じた嫌な感じは杞憂で終わるはずがなかった。稟久はゆりあに「僕が抱いてほしいって言ってこんなことになりました」と大きな爆弾を投げつけて来た。

ゆりあは稟久を驚かせる

ゆりあは旦那の彼氏だという稟久と話をすることに。「あの日で最後にするつもりでした」と話す稟久に、ゆりあは吾良と今度どうしたいかなどを話し合ったのかと問う。稟久は「いえ」と首を振る。

ゆりあは、稟久の吾良への愛や男同士だということを否定することなく、「目が覚めたらうちの旦那にも考えてもらいましょう」と提案。さらに稟久のことは「旦那が目覚めるまでは保留にする」と宣言し、面会にも自由に来てもいいと告げ、稟久を驚かせた。

浮気は許せないが、ただ稟久のことは、旦那が目覚めない限りは何も解決しないと悟ったから、この発言をしたのだろう。ゆりあには旦那以外にもやるべきことがたまっていたのだ。そこに稟久という存在が加わっただけのことだった。

ゆりあVS稟久が勃発

自宅で吾良の介護をすることになったゆりあだったが、ある日、自分一人ではどうしようもない出来事に直面する。吾良の面倒を見てもらうため、吾良の携帯電話を使ってしぶしぶ稟久を呼び出すことに。

自宅を訪れた稟久は、病院で弱弱しく泣いていた時とは全く異なり、ゆりあを敵対視していた。「やっぱりすごく怒っていたんですね」「普通のおばさんですよね」「説教好きですよね」とあおりスキルを発動。

さらに、目を開けた吾良に喜ぶゆりあに、稟久は「目を開けたんです。ヘルパーの人が帰って僕と二人になったら」と完全なるマウントを取る。しかし、ゆりあは「二回目です、目を開けたの!」と返し、無意識にマウントを返す。

しかし、その後も稟久のマウントは止まらず、ゆりあがひるまずに応戦するなど、戦いの火ぶたが静かに切られた。X(旧Twitter)では、初回放送から嫁VS浮気相手が勃発したことについて、「あおりスキルやばすぎ」「むかむかする」という声が多く寄せらる一方で、「負けないで」「華麗なるマウント返し」「正妻の余裕さすがです」とゆりあを応援する声が上がった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部