「Couleur Clarity 1st ワンマンライブ ~はじまりのパレット~」より / 撮影:大野代樹
【写真】「Couleur Clarity 1st ワンマンライブ ~はじまりのパレット~」で熱唱する紗愛たち

コスプレイヤーの紗愛、花宮いのり、大河もも、乃街まの、芽衣、円谷みう、本田夕歩による自己プロデュースアイドル「Couleur Clarity(クルールクラリティ)」が、10月14日に「Couleur Clarity 1st ワンマンライブ ~はじまりのパレット~」を開催した。

紗愛率いる自己プロデュースアイドルが1stライブ開催

同アイドルグループは、2023年5月14日にデビュー。紗愛がメンバーを集め始めたことから始まった活動ということもあり、リーダーを務めている。5月28日には初のミュージックビデオ「推しに届け」を公開し、1stライブ開催のためにクラウドファンディングを実施。達成率471%を記録し、開催に至った。

ライブは、グループオリジナル楽曲でMV制作も行った「推しに届け」。MV衣装で息のあったパフォーマンスを見せ、一気に会場を盛り上げた。なお、グループ衣装は、普段デザイナーとして活動している円谷が制作している。

その後は、≠MEの「チョコレートメランコリー」「まほろばアスタリスク」「す、好きじゃない!」、=LOVEの「いらない ツインテール」、ももいろクローバーZの「行くぜっ! 怪盗少女」、乃木坂46の「帰り道は遠回りしたくなる」、TikTokで話題を呼んだFRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」などを披露。円谷と乃街によるソロ曲もあり、それぞれSupercell「君の知らない物語」、Buono!「初恋サイダー」を歌唱し、ファンを魅了した。

そして、10月1日にリリースした新曲「スキマテリアル」をお披露目。コール動画を公開していたため、ファンとコールの確認を行うと、しっかりとコールが返ってきた。これに花宮は「シーン…としたらどうしようかと思っていたけど、すばらしいです!」と笑顔を見せた。

また、ほかのMCタイムでは、ライブ前日に発売された紗愛の1st写真集出版を祝福する場面も。これに紗愛は「ライブが決まっていたので、それに合わせて(発売日を)設定をしてくださったんです。応援してくれる方々がいるから出すことができたので、本当にうれしいです。いつもありがとうございます!」と喜んだ。

紗愛 / 撮影:大野代樹
「Couleur Clarity 1st ワンマンライブ ~はじまりのパレット~」より / 撮影:大野代樹

活動を振り返り思わず涙

あっという間にライブ終盤となり、本田が「次にお送りする曲が最後になります。なんと、今回が初披露のCouleur Clarityオリジナルソングになります」と発表し「それでは聴いてください。『Couleur Clarity』」と曲振り。初披露の楽曲ということもあり、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

アンコールでは、再び「スキマテリアル」をパフォーマンス。活動期間を思い出してか、思わず涙ぐむメンバーも散見された。最後の楽曲は、開幕と同じく「推しに届け」。締めのあいさつでは、メンバー全員がライブの感想を語った。

衣装制作も務めた円谷は、観客から「衣装かわいかった」と称賛されると「超良かった! 久しぶりにおいしいご飯が食べられそう(笑)」とにっこり。続けて「仕事をしながらだったので、なかなか練習についていけなくてへこたれる日もあったけど、皆さんが楽しんでくれているこの顔が全てかなと思います。ありがとうございました!」と感謝した。

乃街は「新しいことに挑戦する時は勇気がいりますし、ちゃんとついてきてくれるか不安でしたが、こんなに素敵なステージに立たせていただけて、皆が笑顔でいてくれたので、やってよかったと思っています!」と声を弾ませた。

本田は「私は、以前『アイドルやらないの?』と言われたことがあったんですけど、メンタルがそんなに強くないという話をしたら『ぽんちゃん(本田の愛称)には向いてないかもね』と言われて。それからはアイドルをやろうとはならなくて、今はむしろアイドルを応援している側です」と吐露し、「まさか、この7人でこんなに素敵な景色を見させてもらえるとは思っていませんでした。紗愛から始まってこの7人が集まり、関わってくれるスタッフさんや家族、そして何と言ってもファンの皆さんがいることでライブが成り立っています。大感謝の気持ちでいっぱいです!」と思いを述べた。

涙を抑えられなかった大河は「私もメンタルが強くないので、家で赤ちゃんみたいに泣いたりもしたんですけど、23時になっても皆で毎日頑張って、仲良くなれて本当によかったです。もともとダンスが好きだったので、夢をかなえられてよかったです。すごく幸せな気持ちでいっぱいでした」と涙ながらに語った。

花宮は「コスプレを始めて5年くらい経ちますが、始めは皆の前で歌って踊るなんて思ってもいませんでした。でも、大人になってから仲間と一緒に何かを成し遂げてみたいと思っていたので、誘ってくれて本当にありがとう」と紗愛に感謝し、「普段はOLをしているので、大変なこともあったけど、皆が毎日支えてくれたからここまで来られました。本当にいつもありがとうございます。これからもCouleur Clarityをよろしくお願いします」と頭を下げた。

芽衣は「ずずなぴに『アイドルにならない?』と誘われた時は、話したことのないメンバーもたくさんいましたし、すずなぴとも二回くらいしか会ったことがなかったので『誘ってくれるんだ!』とびっくりしたことを覚えています」と口にし、「この1年間はほぼ毎日メンバーと会っていたので、今日『また明日ね』と言って別れないのがすごく寂しいです。どんな時も連絡を取り合ってくれるメンバーにはもちろん感謝していますし、今日集まってくれた皆にも感謝です」と感慨深い表情を見せた。

最後に、紗愛は「この活動は、1年前に『アイドルやらない?』と私が声を掛けて、集まってくれたところから始まりました。目標が遠かったので、1年間の練習期間も結構しんどかったです。でも、皆と集まる時間がながければ長いほど、皆のこと大好きになってくるし『何がなんでもライブを成功させてやろう』という気持ちが強くなっていきました」と回顧。

ライブ当日を迎え「私自身、アイドルをしたかったので『やっとこの日が来たか』と思ってステージに立ったら、すごいペンライトを振ってくれて、ステージから見たらきれいだったんです。『こんなに大勢の人が私たちを応援してくれているんだ』ということがわかった瞬間でもありました。ここまで頑張ってきてよかったなって思います」と言い、「活動期間終了まで成長を見届けてもらえるるとうれしいです!」と呼び掛け、ライブを締めくくった。

「Couleur Clarity 1st ワンマンライブ ~はじまりのパレット~」より / 撮影:大野代樹
◆取材・文=大野代樹