コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、野森ノケさんの漫画「記憶力の不思議」。
作者である野森ノケさんが9月21日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.9万件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では野森ノケさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
直前の行動はすぐに忘れる…日常の記憶力を描いた4コマ漫画に共感の声
作者・野森ノケさんは、日常生活の中で直前の行動を忘れることがあるという。たとえば「何を取りにこの部屋に来たのか思い出せない」「シャンプーし終わった瞬間に今シャンプーしたかどうか思い出せない」など。だが、ずいぶん前にした失敗は未だに忘れられないというのだ。1人でいると、昔の失敗を思い出して叫んでしまうことがあるという。多くの人が一度は経験をしたことがあろうエピソードを4コマ漫画にして公開した。当作品は読者の共感を呼び「家を出て10歩あれ?玄関カギ閉めたっけ?」「スマホ見ながらスマホ探す」「動画を検索しようとして何を観たかったのか即座に忘れてる」などのあるあるエピソードが寄せられた。
また、忘れたい記憶がフラッシュバックすることについても「小中高それ以降のやらかしも定期的にフラッシュバックして変な声出る」「いきなり10年も前の黒歴史を思い出してすごい嫌」「30年前のフラッシュバックなんて日常」などの声が多数寄せられている。
『「こういうことは自分だけじゃないんだ」と思い合えるところが良い』作者・野森ノケさんが日常漫画を描く理由
――「記憶力の不思議」を創作したきっかけや理由があればお教えください。最近物忘れがどんどんひどくなっていることと、その一方でつらかったときの記憶は忘れられずにいつまでも残っていることに不思議を感じ、描くことにしました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
今回の漫画は、思い出せなくて朦朧(もうろう)としている感じを表情や色合いで表現するところを何度も描き直したので見ていただけたら嬉しいです。
――日常をテーマにした作品を多く描いていらっしゃいますが、理由やこだわりがあればお教えください。
日常をテーマにしたものが多いのは、自分の身の回りのことを漫画に描いてSNSに投稿すると「自分もそうだ」と共感してくださる方がいて、反応してくださった方同士も含めて「こういうことは自分だけじゃないんだ」と思い合えるところが良いなと思ったからです。
――今後の展望や目標をお教えください。
これからも日常で感じたことを備忘録のように描いて、いろいろな方と共有できたら嬉しいです。