沢口靖子が主演を務めるドラマ「科捜研の女 season23」(毎週水曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系 ※初回は夜8:00ー9:54)が8月16日(水)より放送がスタートする。WEBザテレビジョンでは、同ドラマで主演を務める沢口にインタビュー。ドラマ25年目を迎えた感想や、長年榊マリコという役を演じる上での挫折や苦悩や、女優人生40年の中で培ってきた女優としてのこだわりなどを語ってもらった。
新たなチャレンジや出合いを楽しみたい
――25年目を迎えた気持ちを教えてください。また、今作より水曜よる9時枠の仲間入りとなりますが、お気持ちや意気込みをお聞かせください。皆さまのおかげで25年目を迎えることができました。本当にありがとうございます。このたび水曜9時枠に仲間入りさせていただくことになりました。作品や役に向き合う姿勢はこれまでと変わりませんが、新たなチャレンジや出合いを楽しみたいと思っています。
――長く続けて来られた原動力をお聞かせください。また、視聴者の方に飽きさせないように工夫している部分はありますか?
科学と人間が緻密に丁寧に描かれた面白い作品だからです。そしてシーズンごとにテーマやテイストが微妙に違っていて、それが視聴者の皆様を飽きさせない工夫になっていたのかなと思います。私自身もその味わいを楽しみながら続けてきました。
塩水を作ってそれをマイポットに入れて持ち歩いています
――今作では、どのような部分を大切にして演じていますか?科学で犯人を突き止めていくクールな面と、一人の人間として相手に寄り添ってあげるホットな面、その両方を持つマリコを大切にしながら演じています。
――これまでの撮影の中で、印象に残っているできごとなどはありますか?
1話スペシャルで日本三景の一つ天野橋立でのロケがあったのですが、マリコが犯人を追いかけてリフトに飛び乗った時、全部で91台ある中の1台しかない輝く「ゴールド」のリフトに偶然乗れたラッキーな出来事です!必見です!また私は小鳥が大好きなのですが、2話のエンディングで初めて"あし原"の中を歩いたとき、姿は見えませんがあちこちから野鳥のさえずりが聞こえてきて、とても癒されたことです。
――暑さ対策などはされていますか?
真夏の京都での撮影は本当に暑くて。本番直前まで氷や保冷剤で首の後ろを冷やして体温を下げて臨んでいます。あと、塩水を作ってそれをマイポットに入れて持ち歩いています。
――コロナが緩和されましたが、キャストの方々とのエピソードはありますか?
クランクインの前に科捜研メンバーで集まる機会があって、素顔のみんなと気軽におしゃべりができ、士気が高まりました。あっという間に時間が経ちましたね。
マリコにとって俊敏な弟ができて頼もしいです
――前作から小池鉄平さんが“科捜研メンバー”加わりましたが。(小池さんは)すっかりメンバーに溶け込んでいてとてもうれしいです。ニックネームは“第2のマリコ”です(笑)。マリコにとって俊敏な弟ができて頼もしいです。
――今回、沢口さん演じる榊マリコのぬいぐるみの制作もありましたが、感想はいかがですか?
制作のお話をいただいた時は飛び上がって喜びました。出来上がりを見た時は、自分が演じる役柄のぬいぐるみではありますが、なんてキュートでかわいいのだろう、と思いました(笑)。右手に握っているルーペが、愛嬌(あいきょう)があって気に入っています。また、反響も良いと聞いているのでうれしいです。
――沢口さんはデビュー40周年ということで、芸能人生の半分以上を榊マリコとして生きていますが、長年演じる上での挫折や苦悩などはありましたか?
初期の頃になりますが、1シーズンに一度は体調を崩してしまっていて、その時はスタッフの方々やキャストの皆さまにご心配をおかけしたのですが、ある時からコンディションを崩さずに乗り切れるようになりました。マリコからくじけない精神をもらったからです。
女優業はアスリートのようだと感じています
――長年、榊マリコを演じている中で、共感できる部分や今回で新たに発見した一面などはありますか?共感できる部分は、真実を追求するために決して諦めない精神です。新たに発見したところは、一人の人間として登場人物に寄り添っているマリコを今回がより強く感じます。
――女優人生40年ということで、培ってきた女優としてのこだわりなどをお聞かせください。
女優業はアスリートのようだと感じています。心身ともにベストなコンディションでお仕事に向かいたい、そんな気持ちで日々過ごしています。
――最後にメッセージをお願いします!
今シーズンは、人間味を感じられる温かみのあるテイストになっています。25年目を迎えた「科捜研の女」、最先端の科学捜査と豊潤な人間ドラマをどうぞ楽しみにしていてください。