神尾楓珠が、生見愛瑠主演の火曜ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)に出演中。神尾は、まこと(生見)の自称“元唯一の男友達”で、飲料メーカー「モンドビバレッジ」営業部勤務の朝日結生を演じている。朝日は優しく包容力もあることから“ブランケット男子”と呼ばれており、第2話(4月16日放送)では就職活動に難航していたまことをサポートする姿が話題となった。このたび、WEBザテレビジョンでは神尾にインタビューを実施。自身が演じるキャラクターの魅力や共演者とのエピソードについて語ってくれた他、神尾が考える“モテる男性像”について聞いた。
記憶喪失になったヒロインが “恋の相手”と“本当の自分”を探す
同ドラマは“恋の相手”と“本当の自分”を探す、指輪を巡るラブコメミステリー。記憶を失い“くるり”と世界が一変したヒロイン・まこと(生見)が、不安と同時に自分らしさから解放され、“私歴一年”の赤ちゃんとして、本当の自分らしさを探していく物語だ。また、恋の四角関係を繰り広げる男性キャストとして神尾の他に、瀬戸康史と宮世琉弥が出演。年齢もタイプも異なる3人だが、唯一の共通点は、記憶を失ったまことの自分探しの手掛かりとなる指輪がピッタリとはまること。物語が進むにつれて、3人との関係性だけでなく、まこと自身も変化していく。
まことの自称“唯一の男友達”・朝日は「隙がなくいいやつ」
――オファーを受けた際の心境や、最初に台本を読んだ時の感想を教えてください。オファーをいただいた時は素直にうれしかったです。台本を読んでみるとミステリー要素もしっかりとある作品だったので“どういう風に撮影するんだろう?”と。
朝日は会話をする中で切ない表情を見せるシーンが多いので、そういった場面での感情の作り方が難しいなと思っていました。
――神尾さん演じる朝日とご自身の共通点や共感する部分はありますか?
朝日は記憶喪失になったまことをサポートすることが多いのですが、僕自身も友達が悩んでいたら多少無理してでも会いに行ったりするタイプなので、そこは少し似ているかなと。演じていても(朝日は)隙がなくいいやつだなと思っています。
――出演発表時のコメントにも「僕自身も誰かのために尽くすことが好きなタイプ」とありましたが、具体的にはどのようなことを?
例えば、友達と遠出する時には、僕が車を運転することが多いので、友達全員の家をまわって迎えに行って、帰りも全員を送り届けてから帰りますね。誰かに言われてやっているのではなく、気付いたらこれが当たり前になっていました(笑)。
座長・生見は「現場でも明るくて笑顔が多い」
――朝日を演じる上でチャレンジングだなと感じる部分はありますか?あまりスーツのイメージがないと思うのですが、僕自身ここまでスーツを着ている役というのは新鮮。スーツを着ると身が引き締まる気がします。ですが、普段姿勢が悪いので、意識的に背筋を伸ばしていなきゃいけなくて大変です(笑)。
あと、朝日は“ブランケット男子”と言われているのですが、監督から「表情が大きく動いてほしい」というリクエストがあって。今までにそういう役を演じる機会がなかったので、いろいろな部分でチャレンジだなと思っています。
――主演を務める生見さんの印象を教えてください。
最初はバラエティー番組に出演している時の印象が強く、天真らんまんなイメージがありました。実際、現場でも明るくて笑顔が多いのですが、想像していたよりもしっかりしているなと思いました。それに、すごく周りを見てくれているなと感じます。
あと、生見さんはせりふ覚えがすごく早いんです。基本的に生見さんは出ずっぱりなのですが、せりふをしっかり覚えていらっしゃるし、現場でも常に明るいので“すごいな”と思っています。
――生見さんとの共演シーンで印象に残っていることはありますか?
記憶を失う前と後ではまことのキャラクターが違うので、きっとまこと自身もそれに対する葛藤があって。第1話では変化していくまことに対して朝日が思いを伝えるシーンがありましたが、このシーンの撮影はすごく印象に残っています。
それまで朝日は優しい雰囲気のキャラクターでしたが、しっかりと気持ちを伝えないといけないということもあって…その“ギャップ”みたいな部分を表現するのは難しかったです。
――瀬戸さんと宮世さんの印象はいかがですか。
瀬戸さんは結構おちゃめな印象です。突然真顔でボケたりしてくるので、ボケなのかそうじゃないのか最初は探っていたのですが、今はボケだと分かるようになったので楽しくお話させていただいています。
琉弥は顔立ちも大人っぽいですし、落ち着いた雰囲気があるので、クールな印象があったのですが、話してみると“弟感”があって、かつ人の懐に入り込むのが上手で…愛嬌があるなと。
番宣で生見さん、瀬戸さん、琉弥と4人でそろう日があると、バランスがいいなと思っているので、お芝居でもその相性の良さを発揮できたらうれしいです。
「僕と朝日の決定的な差は“明るさ”です」
――撮影現場の雰囲気はいかがですか。撮影現場は和気あいあいとしていて明るいです。あまり大人数が一同にそろうことはないのですが、楽しく、柔らかい雰囲気で撮影が進んでいます。
――何度も笑ってしまったことや、楽しくて印象に残っていることはありますか?
丸山礼さんと一緒のシーンがあったのですが、一生笑っていました(笑)。僕だけじゃなくて、生見さんも瀬戸さんも全員笑ってしまって、笑いをこらえるのが大変でした。
(丸山が)即興でミニコントみたいなことを始めるんですよ! 誰も止めないからずっと続けていて…ずっと続けられる丸山さんもすごいんですけど、それがジワジワきてしまって。途中、瀬戸さんがちょっと乗っかったりしていたのですが、僕にその勇気はなかったです(笑)。
――神尾さんが考える“モテる男性像”を教えてください。
仕事においても、プライベートにおいても、やっぱり余裕のある男性がモテるイメージです。「くる恋」の中だと、公太郎ですかね? 年齢もあると思いますが、どこか余裕のある雰囲気がモテるんじゃないかなと。
――朝日は女性社員人気の高いキャラクターですが、演じていてどういった部分が魅力的だなと感じますか?
朝日はコミュニケーション能力が高いですし、仕事もしっかりとできるタイプ。それに加えて明るいので“それは人気あるよなぁ”と思います。僕自身、明るい時は明るいんですが、暗い時は驚くほど暗いので…僕と朝日の決定的な差は“明るさ”ですね。
――ドラマの中で公太郎と朝日と律は“恋のライバル”になりますが、もし神尾さんが瀬戸さんと宮世さんと恋のライバルになったら?
コミュニケーション力でいったら瀬戸さんが高いです。丸山さんのミニコントに入っていけたりできるのもすごいですし、ノリの良さでいったら勝てないなと。あと、瀬戸さんは声が魅力的なので…ズルいですよね。
それに琉弥にも勝てないと思います。ミステリアスな顔立ちだけど実際に会った時のギャップがあるので、破壊力がすごい。そうなると…僕が一番普通なので印象に残らないんじゃないかな(笑)。