映画「『おいしい給食 Road to イカメシ』完成披露上映会イベント」に出演者&監督が集合 / ※ザテレビジョン撮影
【写真】大きなリボンをあしらったシックな衣装が愛らしい大原優乃

市原隼人主演の「おいしい給食」シリーズ、劇場版第3弾となる「おいしい給食 Road to イカメシ」が5月24日(金)より公開。このたび、映画「おいしい給食 Road to イカメシ」完成披露上映会イベントが都内にて行われた。イベントには、市原、大原優乃、田澤泰粋、栄信、石黒賢、いとうまい子、六平直政、小堺一機、綾部真弥監督が登壇。会場に集まったファンを前に作品への思いを語るほか、“理想の給食メニュー”を明かした。

「おいしい給食」シリーズとは

2019年より放送され、ドラマ、劇場版とシリーズを重ねた「おいしい給食」シリーズは、1980年代の中学校を舞台に、「給食」というほぼ全国民が体験した「食」をテーマに描く“笑って泣ける学園食育エンターテインメント”。

劇場版には、北の地・函館に赴任しても己の給食道を追及する甘利田を演じる市原、教師歴半年&帰国子女の英語教師・比留川愛を演じる大原の他、甘利田の新たな食のライバルになる男子生徒・粒来役の田澤、甘利田の同僚・木戸四郎役の栄信、PTAの幹部にして水産加工会社を経営する完食推進派の白根澤仁役の六平、甘利田をからかうのが楽しみな給食配膳員・牧野文枝役のいとう、駄菓子屋の店主・サキ役の高畑淳子、甘利田が勤務する忍川中学校の校長・坂爪勲役の小堺が出演。

そして、新たに等々力町長を演じる石黒が加わり、劇場版では甘利田と彼を取り巻く人々がどのように関わり物語が展開していくのか期待が高まっている。

笑いが絶えない!仲の良さが伝わる完成披露上映会

大きな拍手と歓声の中、市原ら出演者が大きく手を振ったり、アイコンタクトを取ったり、ハイタッチをするなど、ファンとコミュニケーションを取りながら会場に登場。上映後のイベントということもあり、出演者がそろうと会場は早々に熱気に包まれた。

多くのファンを前に市原も感無量の様子で、「この日を、本当にずっとずっとこの日をずっと楽しみにしていました。映画第3弾『おいしい給食 Road to イカメシ』の完成披露試写会に足を運んでいただきまして、本当にありがとうございます」とかみ締めるように感謝を伝えた。

出演者1人1人があいさつをしていくと、田澤のタイミングでは客席から「粒来くーん!」と大きな掛け声が。出演者からも「おぉ!」と驚きの声が上がり、田澤は照れながらも、うれしそうにほほ笑んでいた。

また、石黒は今作で甘利田の新たなライバルを演じたということもあり「あんまり怖い目で僕を見ないでください」と呼び掛け、六平は高身長の栄信の名前を挙げ「栄信くんは、(ラーズ・)ヌートバーと同じ身長なんです」と作品には直接関係ないトークを繰り広げるなどして会場の笑いを誘った。

市原隼人、ファンからの言葉に涙

この回は、お客さんにとっても“世界最速”完成披露上映会という記念すべき回。完成した映画を見た時の気持ちを聞かれた市原は「もう終わって欲しくなかったです。いつまでもこの世界に入っていたいと。終わって欲しくない…自分が出てるんですけどね(笑)。もう離れたくないと思うほど愛情が詰まっていたりとか、作品と作品を比べるものじゃないですけど、本当にかけがえのない思いがたくさん詰まってるんだなっていうのを改めて感じさせていただきました」と吐露。

この市原の思いに乗るように、MCが「皆さんもまだ続き見たいですよね?」と客席に呼び掛けると、会場からは「見たーい!」という大きな声と拍手が次々と上がった。

老若男女問わず、たくさんの人から作品が愛されていることは市原にも伝わっているようで「街で本当にたくさん声をいただくんです。『おいしい給食見てます』って。この間も、小学校3年生くらいの子かな?『甘利田先生大好きです』って、本当にキラキラした顔で言われたんです。もうその後、一人になった時に涙が止まらなくなるような…役者の醍醐味(だいごみ)ってこういうもんなんだな。この子の笑顔をずっと守り続けていきたいなと腹から思ったんで。これからもお声がある限り、その感情が整う限りシリーズを続けていこうと」と決意を語った。

その思いに綾部監督も「皆さまが求めてくれる限りは、また立ち上がるというのも考えようかなと思います」と答え、客席からは拍手が挙がった。

また、「Season3」から「おいしい給食」シリーズに出演している大原。市原への思いもひとしおのようで「市原さんと今回、初めて共演させていただいたんですけど、ご一緒させてもらった時間は財産ですね」と明かすとともに「『Season3』から参加させてもらう身なので、ちょっとシーンのご相談とかをさせていただいたこともあったんですけど『優乃ちゃんのやりたいようにやっていいよ』といつも広い心で受け止めてくださったので、私も甘えて取り組ませていただいてました。感謝してます」と思いを伝えた。

市原隼人「ぜひ皆さんにも人生を楽しんでいただきたい」

イベント終盤には、出演者が“理想の給食メニュー”を披露し合う場面も。市原は「『Season1』の時から変わらず“きな粉パン”です。もう好き過ぎて」と変わらない愛を告白。また、大原・六平・小堺がそろって「揚げパン」を挙げる中、栄信はまさかの「バーベキュー」と回答。

この回答の理由には舞台裏でのやり取りがあったようだが、機転を利かせた栄信は「自分が食べたい物というよりも、校庭とかでみんなでバーベキューとかしたりする時間があったらいいなって思っただけなんですよ?」と夢を語った。また、いとうと石黒はそろって「ソフト麺」をチョイス。

また、田澤は「つけ麺」、綾部監督は「カレーライス」と回答し、出演者それぞれの個性がのぞくトークを繰り広げた。

イベント最後に市原は「続編を作るにあたってその存在意義というものを探しましたが、甘利田先生がどうなるべきか、どう変化するべきか、どう進化・成長していくかを考えた時にいつまでもかわらない甘利田でいることが答えでした。『Season1』からメッセージは変わりません。どんなに滑稽な姿を見せても、笑われても、好きなものを好きと胸を張って人生を謳歌(おうか)する。毎日毎日、子供に対して負けたら『負けだぁ』と素直に認めて、それでもなお明日、一生懸命楽しもうというそんな甘利田先生を見ていただいて、ぜひ皆さんにも人生を楽しんでいただきたい」と熱い思いを語った。