誰かに話を聞いてほしいな… / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
優しい夫に迫る病の影。双極性障害の闘病生活3年の間に、妻も心を病んでしまって/夫婦で心を病みました(1)

子煩悩で穏やか、とても優しかった夫が躁うつに。3年間の闘病生活は、妻の心にも影響を与えて…。

夫・ユウタさんの誰に対しても物腰柔らかで真面目な部分、そして何より優しいところに惹かれて結婚したという、漫画家の彩原ゆずさん。ふたりはどんなときも互いに支え合って毎日を送っていましたが、平穏な生活がある時大きく変化します。

仕事が忙しく、家に帰ってからも夜遅くまで残った仕事をするような落ち着かない生活が続き、ユウタさんは双極性障害(うつ病とともに、ある期間続く気分の変調により、苦痛を感じたり社会生活に支障を来す気分障害とされています※「厚生労働省 e-ヘルスネット」より)を発症。彼に寄り添い、支えようと奮闘しますが、いつしか妻であるゆずさんも心を病んでいき…。

夫婦で病と闘う日々を乗り越えていく実話。あなたがゆずさんと同じ立場だったとしたら、どうしますか?

平凡な我が家に訪れた波乱の日々 / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
※本記事は彩原ゆず著の書籍『夫婦で心を病みました 優しい夫が双極性障害を発症したあの日から』から一部抜粋・編集しました。

以前ネットにのめり込んだのは妊娠中のこと / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
神経質になってしまったので一旦離れていたが… / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
夫のことを知る友人にも打ち明けられず / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
無理に明るさを装っていた / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
私と似た状況の人はどうしてるんだろう / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
じゃあ私の辛さはどこに持っていけばいいの…? / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
病の苦しみは子供と接することも難しくしていく / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
もっとこうしていればと後悔が次々と浮かんでくる夜 / (C)彩原ゆず/KADOKAWA
「厚生労働省 e-ヘルスネット」によると、双極性障害について、

『原因は、明らかになっていません。治療は、薬物療法が確立されており、服薬している限り症状は軽く抑えられ、再発を防止できます。ただし、躁状態の場合、患者は病気であることの自覚が乏しく、治療につながるまでに時間がかかることがあります。』とのこと。

周囲の人も日頃の様子や気分の波を見守り、躁状態に気づくことが重要とのことですが、サポートする人の心のケアも必要だと思わされます。

著=彩原ゆず/『夫婦で心を病みました 優しい夫が双極性障害を発症したあの日から』