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東京ガスのハウスクリーニング研修施設に潜入!プロが惜しみなく教える「浴室掃除」のコツとは?

2024/04/02 12:00
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「東京ガス」と聞くとガスの供給会社を思い浮かべる人が多いはずだが、実は「親の見守りサービス」「空き家管理サービス」「ウォーターサーバー提供」など、さまざまな事業を行っている。なかでも多くの支持を得ているのが「東京ガスのハウスクリーニング」だ。東京ガスの「くらしのサービス」というカテゴリーに入るサービスだが、この業務に従事する人たちは、徹底した研修を受けた熟練のスタッフばかりだという。

ハウスクリーニングのサービスの中でも特に多いのが「水回りの相談」だそう。たしかに、素人ではできること・できないことが如実に分かれる一方で、人々の生活の中で避けて通れないのが水回り。あらゆる場面で適切に対処し、人々の生活が困らないようにするのもまた「くらしのサービス」の目的なのだとか。

特に水回りは日ごろの手入れ次第でトラブルを遠ざけることができるものだが、退去・入居が激しい春だからこそ、あらためて“掃除術”を肝に銘じたいところ。今回は、この東京ガスのハウスクリーニングの研修施設に潜入取材を敢行。使用頻度が高く、日々のお手入れ必須の「浴室掃除」のコツをプロに聞いてみた。

東京ガスから、春にこそ挑戦したい「掃除術」を学ぶ!
東京ガスから、春にこそ挑戦したい「掃除術」を学ぶ!


プロがおすすめするのは「クエン酸」と「重曹」

訪れたのは、東京・南千住にある東京ガス株式会社の事業所。この事業所は実に広大で、敷地内にはエネルギーに関わるさまざまな施設が存在するが、その一角にハウスクリーニング専用の研修施設があった。

そのまま住んでしまえそうな建物で、ここでハウスクリーニングのスタッフは指導員から場面ごとに対する適切な技術やサービスを徹底的に学ぶのだという。今回は、指導員を務める多田秀吾さんから浴室掃除の技を教えてもらうことになった。

東京ガスのハウスクリーニング研修施設
東京ガスのハウスクリーニング研修施設

東京ガス株式会社の多田秀吾さん
東京ガス株式会社の多田秀吾さん


「東京ガスのハウスクリーニングの研修と実際のサービスでは、基本的にプロ仕様のものを実施していますが、今回は家庭でもできる技をお教えしたいと思います。まず、風呂掃除の基本となるのは『蛇口の水栓周り+鏡』『浴槽+床』『排水溝』の3点。これらを掃除する際に、市販の中性専用洗剤などを使うのももちろんいいのですが、特におすすめしたいものがあります。それがクエン酸と重曹です」

さらに、「このクエン酸と重曹に加え、家庭にある身近なものを使って風呂掃除ができる」と多田さん。さっそく、「蛇口の水栓周り+鏡」からプロ直伝の掃除術を学ぶことに。

蛇口の水栓周りが白くなる、または鏡にできるうろこ状の汚れは、カルキ汚れ。水道水の蒸発後、あとに残ったカルシウムなどの成分が固まってできてしまうものだそう。多田さんによれば、これらの汚れはアルカリ性のため、酸性のクエン酸で中和することで解決できるようで、掃除術は以下となる。

「蛇口の水栓周り+鏡」の掃除術
(1)100ミリリットルの水と小さじ2分の1のクエン酸を混ぜ、桶などに張る
(2)(1)の桶にキッチンペーパーを浸し、蛇口の水栓周りや鏡など、きれいにしたい部分にペタッと貼り付け、さらにその上からラップをかけて2時間ほど放置する
(3)(2)を剥がしたあと、該当部をスポンジでこすり、汚れを水で流す

「カルキ汚れの初期段階では中性洗剤でもいいのですが、こびりついてしまっている場合は中性洗剤ではなかなか落ちないこともあります。そういうときに、水に溶かしたクエン酸を使い、該当部に貼り付けておくと、汚れが中和して取れやすくなりますよ」
※有毒ガスが発生するため、塩素系漂白剤とクエン酸は一緒に使用しないよう注意。

水とクエン酸を混ぜ、キッチンペーパーを浸すところ
水とクエン酸を混ぜ、キッチンペーパーを浸すところ

水とクエン酸を浸したキッチンペーパーを貼り付け、その上からラップをかけて2時間ほど放置
水とクエン酸を浸したキッチンペーパーを貼り付け、その上からラップをかけて2時間ほど放置


次に、常に手入れをしておきたい「浴槽」と「床」。浴槽には主に皮脂汚れ、床には皮脂汚れに加えて、ピンクヌメリ(赤カビ)が付きやすい。ピンクヌメリはスポンジでこすれば簡単に落とせるが、皮脂汚れは酸性のため、同じ酸性のクエン酸ではなく、アルカリ性の重曹を用いると良いとのこと。こちらも、以下のような掃除術を教えてくれた。

「浴槽+床」の掃除術
(1)浴槽は残り湯に重曹を1カップ入れ、ひと晩放置する。風呂桶なども浸けておけば一緒に掃除ができる
(2)床は濡らして汚れが気になるところに重曹をかけ、スポンジでこする

「浴槽や床は、無理にこすれば浴槽や床自体を傷つけてしまいます。汚れがひどい場合はプロに依頼したほうがいいですが、相応の費用がかかりますので、やはり日ごろから習慣づけていただくほうがいいですね」

入浴後、床の汚れが気になる部分に直接重曹をかける
入浴後、床の汚れが気になる部分に直接重曹をかける


そして最後に「排水口」。入浴時に「絶対に流さないぞ!」と思っていても髪の毛などが流れてしまい、やがてヌメリや詰まりにつながる。それを解決してくれるのがクエン酸+重曹のダブル技。クエン酸、重曹、水を混ぜるとボコボコと泡立ち、その泡に洗浄力があるそうだ。

「排水口」の掃除術
(1)髪の毛など大きなごみを取る
(2)クエン酸、重曹を1:1の割合でかけ、少しの水をかけて泡立たせる
(3)(2)の泡を5分ほど放置する
(4)水を流して残った汚れを歯ブラシでこする

「排水口の掃除も毎日できれば完璧ですが、忙しいと難しいですよね。最低でも週に一度はクエン酸、重曹を使っての掃除がおすすめです。注意していただきたいのは、塩素系洗剤とクエン酸は絶対に混ぜないでください。有毒ガスが発生します」

クエン酸と重曹、そして少しの水で発生する泡が肝となっている
クエン酸と重曹、そして少しの水で発生する泡が肝となっている


「浴室の汚れは無理せずプロに依頼を」

このほかに浴室内の壁や天井の掃除もあるが、ここまで紹介した大きく3つの掃除術を応用すれば、いずれもきれいになるそうだ。本来であれば“プロの領域”とも思える掃除術を惜しみなく教えてくれた多田さんだが、総括してこんなことも教えてくれた。

「東京ガスのハウスクリーニングで最も多いのはエアコンの洗浄ですが、次いで多いのがやっぱり浴室の清掃です。特に12月の大掃除シーズンに『自分ではできない』といった方からの依頼をいただくことが多いですが、春前後の引っ越し時期、新生活のスタート時期にも依頼を多くいただきます。プロの掃除ではその汚れの状態に応じて専用の洗剤を使うこともありますが、今回お伝えしたクエン酸と重曹を使っての浴室の掃除は、一般家庭でもすぐにできるものです。クエン酸も重曹も自然由来の素材なので、お子さんがいるご家庭でも扱いやすく、効果も得やすいと思います。本当は毎日やっていただくのが理想ですが、難しい場合でもできるだけマメにお手入れするのがおすすめです。浴室はお手入れしているか・していないかが顕著に出る場所でもありますから」

「どうしてもできない場合には、プロの力を利用していただければ」と謙虚に語ってくれた多田さん
「どうしてもできない場合には、プロの力を利用していただければ」と謙虚に語ってくれた多田さん


多田さんは、「頑固な汚れがどうしても落ちない」「浴槽を傷つけたり壊してしまいそうで不安だ」といった場合にこそプロに依頼をしてほしいとも。

「日ごろのお手入れをつい怠ってしまい、自分ではどうしても汚れを落としきれない場合は、ぜひハウスクリーニングをご依頼いただければうれしいです。汚れを見たときは戸惑ってしまうと思いますが、プロの手でピカピカにするのでご安心ください」

東京ガスの研修施設で教わり、この目で見た浴室掃除のコツは、簡単でありながら効果抜群のものだった。多田さんの言葉にあるとおり、日々このお手入れさえすれば清潔を保つことができるはず。フレッシュな気持ちでいろいろなことに挑める今の時期にこそ、常時きれいな浴室を目指して、これらを習慣づけてみてはいかがだろうか。

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取材・文=松田義人(deco)

東京ガス くらしのサービス 公式サイト:https://home.tokyo-gas.co.jp/service/index.html

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