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今回取り上げるのは、「世界のおにぎり」プロジェクト。「世界のおにぎり」プロジェクトは2025年の大阪・関西万博に向け、おにぎりを介してより多くの交流が生まれることを期待したもので、ニコニコのり株式会社と大阪芸術大学の産学連携によって進められているプロジェクトだ。そんな「世界のおにぎり」プロジェクトについて担当者に話を聞いてみた。


――「世界のおにぎり」プロジェクトとはどのようなプロジェクトですか?プロジェクトを行う意図や狙いについても教えてください。
「世界のおにぎり」プロジェクトでは、学生の創造力やアイデアと、ニコニコのりの商品開発力で、世界各国の料理や食材の特徴を活かしたおにぎりが開発されています。このおにぎりを介して、世界各国の食文化に触れるきっかけや、海外の方に自国のメニューを称することでおにぎりを食す機会が増え、2025年大阪・関西万博とその先の未来に向けて、少しでも多くの交流が生まれることを期待したプロジェクトです。ニコニコのり一企業としても少しでも多くの国の方々がおにぎりを通して海苔文化に触れていただき、全世界においしい海苔が広がることを目指します。

――「世界のおにぎり」プロジェクトのアイデアはどのようにして生まれましたか?
「世界のおにぎり」プロジェクトは、大阪芸術大学デザイン学科の共創プロジェクトとして2021年に本格的に始動し、学生のアイデアを具現化するため同年にニコニコのりへ相談があったことがきっかけです。ニコニコのりでは、家庭用海苔の製造販売のほか、直営店舗でおにぎりを商品開発・販売してます。学生のアイデアを販売可能な製品として開発し、実際の販売ができるということで、2022年10月の大阪芸術大学とニコニコのりとの産学連携協定締結へとつながりました。

【写真】「世界のおにぎり」過去出店の様子
【写真】「世界のおにぎり」過去出店の様子


――大阪芸術大学とはどのような形でプロジェクトを進めているのですか?
世界各国の特徴ある料理をおにぎりとしてレシピ化するにあたり、学生の方々には、文献やWebでの調査により何が使われているかを調べてもらい、アイデアをいただいています。ニコニコのりでもいろいろ調査して現地で実際に食べられている味にできるだけ近づけていきますが、少し迷いが出ることもあります。その際は各国の大使館・領事館の方にご協力をいただいいて調整することで解決しております。

――なぜニコニコのり株式会社と大阪芸術大学の産学連携協定が結ばれたのでしょうか?
産学連携協定が結ばれた経緯は先ほど触れましたが、ニコニコのりは、2018年より「笑屋NICO-YA」の屋号でおにぎり・おにぎらずのテイクアウト店舗をスタートし、現在では海苔を使用した弁当やおはぎなど、さまざまな商品を開発して販売しております。また、販売においても百貨店や商業施設でのポップアップ販売や、キッチンカーでの販売も行っており、さまざまな新しいことにチャレンジする企業として大阪芸術大学様よりお声掛けいただいたようです。ニコニコのりとしても、万博とその先の未来に向けたプロジェクトということで、また学生の新鮮なアイデアに刺激を受けて、積極的に進めさせていただいております。

世界中の料理がおにぎりに!?ユニークなおにぎりがたくさん!

「世界のおにぎり」プロジェクトでは、これまで多数の商品を開発しており、イタリアのピザやメキシコのタコスなどといった世界でも有名な料理が日本のソウルフードであるおにぎりと組み合わさることで、プロジェクトを通して多くの交流を生んできた。

さまざまな「世界のおにぎり」
さまざまな「世界のおにぎり」


直近では、2024年2月2日に東京都内で行われた「おにぎりサミット」において、「フィッシュ&チップスおにぎり(イギリス)」、「チーズフォンデュおにぎり(スイス)」、「アルペンマカロニおにぎり(スイス)」の3商品が新たに発表され、今後のイベントやニコニコのりおにぎり専門店「笑屋NICO-YA」で販売を進めていく予定だ。

「おにぎりサミット」で発表された3品のおにぎり
「おにぎりサミット」で発表された3品のおにぎり


そんな「世界のおにぎり」プロジェクトは反響も大きい。実際に象印マホービンから共感を得たことをきっかけに、2025年大阪・関西万博では象印マホービンとの共創を予定。大阪・関西万博の大阪外食産業協会のパビリオン内で象印マホービンは最上位モデルの炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊いたごはんを使ったおにぎり店を出店することが決まっており、「世界のおにぎり」もコラボメニューとして店舗で販売される。

文=吉田知生