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学生たちによるチーム対抗「プロモーションバトル」の結果は?「リアルビジネス体験」実施の狙いと成果を文化服装学院に聞いた

2024/02/15 07:00 | 更新 2024/02/29 12:49
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文化服装学院ファッション流通科2年ファッションプロモーションコースが、ニューヨーク発の靴下ブランド「HOTSOX」とコラボレーションした企画に注目が集まっている。

その企画とは、ファッションプロモーションコースの学生たちがソックスのデザインから、キービジュアルの撮影、SNSの運用までを手がけるというもの。各チーム独自のビジネスプランを立案し、どのチームのソックスが売れるか、チーム対抗戦のバトルが繰り広げられる。今年度は、2023年11月11日~2024年1月11日の2カ月間に渡り、プロモーションバトルを実施。EC販売に加え、全国のロフト(9店舗)などで実店舗販売も展開した。

販促の様子はファッションプロモーションコースのオウンドメディア「prop」や公式インスタアカウントで発信されており、そういった活動も注目につながったようだ。

文化服装学院がHOTSOXとのコラボで、アートソックスの「プロモーションバトル」を開催!
文化服装学院がHOTSOXとのコラボで、アートソックスの「プロモーションバトル」を開催!


「文化服装学院」とは?


2023年に創立100周年を迎えた「文化服装学院」は、日本最初の服飾教育学校として日本のファッション教育の中心的役割を果たしてきた。コシノヒロコ、コシノジュンコ、高田賢三、山本耀司、津森千里、丸山敬太など、国内外で活躍するデザイナーをはじめ、流行の最先端で活躍するクリエイターや、さまざまな職種でファッション業界をリードする人材を輩出。30万人以上の卒業生たちは、ファッション界の第一線で活躍し続けている。

文化服装学院 外観
文化服装学院 外観


そんな歴史ある文化服装学院で今回、プロモーションバトルを実施したのが「ファッション流通科ファッションプロモーションコース」の生徒だ。同コースは、デジタルメディアを活用したプロモーション力を習得し、プレスや販売促進、Web編集者などを担う人材を育成。オウンドメディア運営をはじめとする、一連の演習課題によって情報分析力や企画力、提案力、デジタルメディアの活用力など、総合的なプロモーション力を習得し、インターンシップやコラボレーション活動など実学体験を通して、即戦力として活躍可能な人材を育てている。

「プロモーションバトル」担当講師に話を聞いた

今回のプロモーションバトルについて、文化服装学院ファッションプロモーションコースの講師を務める薫森三義先生に話を聞いた。

――今回のプロモーションバトルは、どういった目的で実施されたのでしょうか?

【薫森先生】リアルビジネスの体験と学生自身が成長を感じることが目的です。2021年設立の本コースは「撮る力、書く力、伝える力」を身につけるためにカリキュラムを構築しています。撮る力(写真と動画の撮影&編集)、書く力(エディトリアルとグラフィックのスキル)、伝える力(オウンドメディア運営やSNS広告実践)を軸に学んでいますが、それをアウトプットする場が必要と考えています。

【薫森先生】自分たちのオウンドメディアを周知するためのSNS広告の企画制作を実践しておりますが、GA4(Googleアナリティクス 4)上での数値変化を見ることに留まっています。それももちろん大事なことですが、目に見えてお金が動くリアルビジネスを体験させたいということがひとつの狙いであります。また、その取り組みのなかで、学んでいるプロモーションスキルがどのように役立つのか、一人ひとりが学びの成果を確認したり、足りないところを確認したり…ということを狙っています。

――バトルはチーム戦とのことですが、1チームあたり何名で取り組むのでしょうか?また、今回は何チームがバトルに参戦しましたか?

【薫森先生】1チーム5名(人数の関係で6名チームもあり)となります。16チームが参戦しました。

――どのチームが優勝しましたか?

【薫森先生】優勝したのは「輪」で、販売点数は136足でした。続いて2位は「常識に虎われない」で販売点数111足、3位は「山の幸」で販売点数82足でした。

【写真】優勝はこちら!インフルエンサーが紹介してくれたことも大きな反応に
【写真】優勝はこちら!インフルエンサーが紹介してくれたことも大きな反応に

2位の「常識に虎われない」
2位の「常識に虎われない」

3位の「山の幸」
3位の「山の幸」


――勝因は何だと思いますか?

【薫森先生】デザイン的な要素としては、ほかのデザインと被らなかったこと、ひと目でわかりやすいことだったと思います。またSNS投稿のクリエイティブも、ユニークで目に留まるものだったこともあると思います。1位チームはギフティング(自社商品を提供してSNSで紹介してもらうマーケティング施策)がうまくいき、ターゲット層に影響力のあるインフルエンサーが紹介してくれ大きな反応がありました。2位チームはリール動画の反応がよく、そこからEC販売につながったと感じます。

――プロモーションバトルに参加した生徒たちの声が届いていたら教えてください。

【薫森先生】多くの学生がビジネスでInstagramを活用することの大変さと難しさを感じております。毎日一般ユーザーとして使っているものですが、仕掛ける側になるということは考えることが多く、決めることが多く、何より運用の大変さを身をもって感じていました。一方で、うまくハマったときのInstagramの影響力の大きさも確認できたようです。再現性を高めていく難しさも痛感しておりました。


「文化服装学院×HOTSOX」コラボソックスのプロモーションバトルは、実は2022年にも開催されており、今回が第2弾だったとのこと。年を重ねるごとに盛り上がりを見せている同企画、来年の開催もぜひ期待したい。

■学校法人文化学園 文化服装学院 公式サイト
https://www.bunka-fc.ac.jp/
■文化服装学院ファッション流通科ファッションプロモーションコース「prop」
https://prop-bunka.com/
■HOTSOX 公式サイト
https://www.hotsox.shop/

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