現役のWebデザイナーでありつつ、過去にさまざまな職歴を持つ作者・ぷく子(@pukukoOL)さんがつづるお仕事漫画「ぷく子OLとイッヌの日常」には、「あ~、あるある!」「いるいる、こんな人!!」と思わず頷くエピソードがズラリ。今回はそんな“あるある”漫画の中でもお局様に関するエピソードをひとつ。どこの会社にもひとりはいる、役職は付いていないのにそこらの役職者より強い権力を握っている無冠の帝王。そういう人の周りには必ず取り巻きもいるわけで…!
これは、ぷく子さんが田舎の小さな製造会社で1年ほど事務をしていたときの話だ。その会社には3人の事務員が働いており、そんな少人数ながらもお局様がちゃんと存在した。
お局様からの指示どおりに仕事をこなしても、「なんでその仕事やってるの!」と怒られ、説明をすると「年長者に口答えするもんじゃないよ」と言われる日々。そんなお局様の後ろには、いつも取り巻きらしき人物がいた。年齢はお局様より少し下であろうオバサマがいつもお局様の後ろで「そうよ、そうよ!!」とガヤを入れてくるのだった。当時のことについてぷく子さんに話を聞いてみた。
――いつも昼休みは小言を言われながらお昼ご飯を3人で食べていたそうですが、つらくはなかったですか?
お局様からは毎日意地悪をされていて、最後に本人から「意地悪してごめんね」と謝られたところを見ると、本人にも意地悪をしている自覚はあったと思うのですが、私にとってはこの程度はなんとも思いませんでした。この仕事の前職が接客業の仕事で、女上司からパワハラの嵐だったので、このお局様程度はかわいいもんでした。前職で免疫がついていたのでしょうね。
――その後、取り巻きのオバサマとは仲良くなりましたか?
こういう人がうまく生き延びるのかなぁとは思いましたが、仲良くなるのはご遠慮させていただきました(笑)。
お局様が定年退職したのち、取り残された取り巻きのオバサマは、ぷく子さんにどういう態度に出たのか!?お局様の立ち位置を継ぐのか、はたまた…!?ぷく子さんはその態度を見て、「お局様よりも怖い」と思ったという。
ちなみに「お局様」の由来が「春日局」であることは有名な話。権力者の陰で実権を握ることが言葉の由来だが、江戸時代ではネガティブな意味合いは含んでおらず、権力を持つ女性に対しての敬意や尊称として使われていたという。現代社会において、いつからか社内の古株の女性を揶揄した批判的な意味合いで使われるように変化していった言葉だ。ぷく子さんのブログ「ぷく子OLとイッヌの日常」には、このほかにもオフィスのあるあるエピソードが盛りだくさんそろっている。共感できて笑える漫画が多いので、時間があるときにのぞいてみよう!
画像提供:ぷく子(@pukukoOL)