都内でCGクリエイターをしているうさを(@huwapunpun)さん。不動産広告の建築パースを描いたり、ムービーを作る仕事をするかたわら、会社仲間の制作部長・ポンコツさん、チームリーダー・ヤマモトさんと3名で社畜漫画「ふわふわ営業部vsぷんぷん制作部」を描いている。この漫画では、制作系のブラック企業で起こる“あるある”なネタをカルタ風5コマ漫画で紹介。妙にリアルなネタだが、うさをさんに聞いたところ、「あくまでも架空の3DCGの制作会社を舞台に巻き起こっている物語」とのこと。今回はそんなネタの中から「労働の対価がおかしい」を紹介する。このネタも妙にリアルすぎるのだが…!?
待ちに待った給料日。ハナコさんから給料明細が手渡された。取締役のハナコさんは、カステラ会社を牛耳るBOSSより強い存在。給料やボーナスの上げ下げや経費で落とせるか否かはハナコさんにかかっているため、嫌われてはいけない絶対的強者だそう。
3DCGの制作会社で働くスタッフたちは、専門的な知識と技術を持ち合わせている。また、常に納期に追われ、朝早くから夜遅くまで(下手すると社泊することも！)寝る間も惜しんで働いているのだが、給与明細に記された数字は、その労働の対価として妥当な金額だったのだろうか…？
ここで2023年度の最低賃金について調べてみた。最低賃金は毎年7～8月ごろに引き上げ額が決定され、10月ごろに改定が実施される。なんと今年度(2023年度)の最低賃金引き上げ目安は過去最高額となっている。2022年度も全国平均で過去最高引き上げ額31円を記録しているが、2023年度はそれを大幅に上回る全国平均43円となった
2023年度の最低賃金額の1位は、東京都で1113円。神奈川県の1112円が2位に続き、3位は大阪府の1064円となっている。1000円を上回ったのは全国で8都府県あり、上位3位以降は、埼玉、愛知、千葉、京都、兵庫の順。上記の都府県のうち京都の引き上げ目安は40円だったが、それ以外は41円となっており、千葉においては42円だ。ちなみに、引き上げ目安のトップは島根と佐賀で47円。両県の最低賃金額は島根が904円、佐賀が900円とまだまだ全国的には低い数字ではあるものの、大幅にアップするのは朗報だ。
うさをさんのX(元Twitter)には漫画だけでなく、社畜たちの“あるある”を描いた漫画のほか、登場するカステラ社社員のキャラ紹介もアップされている。仕事に疲れたときには、頑張って働いている社畜たちの漫画を読んでみてはいかがだろうか。共感できるエピソードに、“自分だけじゃないんだ”と、少し元気をもらえるはずだ。
画像提供：うさを(@huwapunpun)
