エッセイや創作などの漫画をSNSを中心に発信している漫画家・虹走(@nijibashiri)さん。これまでに、「ボクと壊された初恋 ゲームに、女子に、チャットに夢中だったあの頃(KADOKAWA)」や「妻で心が安らいだ話(東京ブックス)」などの書籍も刊行している。最近は「ボクの妻がゲーム好きな話」という漫画を連載している関係で、SNS上で“仲良し夫婦の漫画”として広まり、PRの仕事や商業漫画の連載の仕事も舞い込んできているという。
今回紹介する「店員さん、野口。」も、仕事として依頼された連載漫画のひとつ。接客業で長く働いた経験を生かし、「そのときの実体験…というか愚痴ですね(笑)、それを漫画にしたらおもしろいかも?と思い、描きました」と語る。そんな虹走さんに接客業について話を聞いてみた。
――接客業で長く働いていたとのことですが、虹走さんにとっての接客の仕事はどうでしたか?
本当のことを言うと、接客業は一番苦手な職種として絶対にやりたくないなと思っていました。でも当時はお仕事が必要だったので、選んでいる余裕なんかなく、とにかく働いていました。でも苦手だった分、働いているうちに自分のなかの成長を大きく感じることもできた…そんな仕事でもありました。
――いろいろなお客さんがいるので大変ですよね。
はい。普通のお客さんばかりならいいのですが、ときには厳しいお客さんも来店します。お客さんに理不尽に怒鳴られた日もあれば、本社にクレームが来たと本社からも理不尽に怒られてしまう…そんな日もありました。
この漫画の舞台はコンビニ。コンビニ店員の野口さんは今日も変な客の対応をする。たまに、心の声がうっかり漏れてしまってもしれっとしていたり、嫌味な客に小気味よく返してスカッとしていたり…。表情を変えずに仮面をかぶり、変な客をテキパキ処理していく野口さんの姿をぜひお楽しみあれ!
画像提供:虹走(@nijibashiri)