幼少期から漫画家にあこがれ、現在はWeb広告関係の仕事をする傍らで個人の作品を執筆し、ブログやSNSに公開しているまくべす(@maxvess3)さん。社畜のように働かされるサラリーマンの日常を描いた漫画『目指せ!日本一の社畜!ぬこリーマン』は、妙にリアルなネタが共感を呼び、好評だ。今回は内勤職の苦労を描いた「営業職と内勤職」と「会社の利益」の2本の漫画を紹介する。
今回の話は、営業のブルリーマンが1000万円の受注を取ってきたところから、ぬこリーマンたちの悪夢が始まる。部長から「1000万円のためだ、この仕事しっかりやれよ!」とカツが入り、担当となったぬこリーマンとウサリーマンは気合いを入れて案件に取り組む。
しかしこの案件の蓋を開けてみると、複雑で量が多く、工数が掛かりすぎることが判明。スケジュールを立ててみると、毎日残業しても時間は足りず、土日に出勤しても納期に間に合うか怪しい。ぬこリーマンは「1000万円じゃ足らないぞ」とぼやくのだが…。
そんなことを知ってか知らずか、部長は「まだやってんのか!効率的にやれ」とぬこリーマンたちを叱責する一方で、ブルリーマンを「次の受注も頼むぞ」とおだてるのだった。いくら金額が大きい受注であっても、売上総利益(一般的に粗利益と呼ばれる)が出ない案件では意味がない。売上総利益とは売上高から売上原価を引いた額のこと。ちなみに、売上原価とは「売れた商品の仕入れや製造にかかったコスト」や「サービス提供にかかったコスト」を指し、そこには従業員の人件費も「労務費」として含まれるのだが、果たして社畜であるぬこリーマンたちの人件費は計算されているのだろうか?
後日、ブルリーマンが100万円の受注を取ってきた。「今、手がいっぱいなんですが…」と伝えるも「それをなんとかするのが、お前ら内勤の仕事だろ」と言われてしまう。
ウサリーマンが「100万円の仕事って、僕たちの人件費で赤字じゃない?」とぼやいているところに部長が通りかかり「安心しろ」と声をかける。その後に続く言葉に、2人は驚愕してしまうのだが、部長は一体なんと発言したのか!?
漫画の舞台「アニマル商事」は、創業30年くらいの、いわゆる“昭和の価値観”を引きずっている中規模の企業。サービス残業やサービス休日出勤は当然の会社で働く、悲しいサラリーマンの“あるある”を描いたまくべすさんの漫画は、SNSで新作を随時更新中。今回紹介した話のほかにも、社畜には共感できる話が多いので、ぜひ読んでみて!
画像提供:まくべす(@maxvess3)