ナッツ入りのチョコレートでコーティングした、見た目も豪華な1品です / (C)レソンシエル/KADOKAWA
ベルギーパティシエが教える! アレンジ無限大の「型抜きクッキー」

YouTubeの登録者数61万人超え(2022年10月時点)の、ベルギー在住のパティシエ・レソンシエルさん。簡単なものからプロの技を使ったものまで、魅力的なお菓子の作り方を動画で紹介してくれています。

そんなレソンシエルさんが提案する『ベルギーパティシエがていねいに教える 定番だけど極上の焼き菓子』では、基本だからこそ奥深い焼き菓子を美味しく作れるレシピをご紹介。

普段からよく食べる馴染みある焼き菓子も、プロセスカットをていねいに見せてくれるので、初心者でもトライできそうです!

※本記事はレソンシエル著の書籍『ベルギーパティシエがていねいに教える 定番だけど極上の焼き菓子』から一部抜粋・編集しました。

マーブルチョコパウンドケーキ

チョコレート生地にガナッシュを使うという、僕の中でも挑戦的なレシピでしたがしっとり濃厚なパウンドケーキに仕上がりました。

ナッツ入りのチョコレートでコーティングした、見た目も豪華な1品です。

【所要時間】

2時間45分+一晩寝かせる

【材料】《19cm×9cmのパウンドケーキ型1本、直径6cmのマフィン型4個分》

◆パウンドケーキの生地

無塩バター…190g

グラニュー糖…150g

卵…3個

薄力粉…190g

ベーキングパウダー…5g

◆ガナッシュ

スウィートチョコレート…100g

生クリーム(40%)…50g

無塩バター(型にぬる用)…適量

強力粉(型にふるう用)…適量

チョコチップ(仕上げ用)…お好みで

◆コーティングチョコレート

スウィートチョコレート…180g

アーモンド…50g

ココナッツオイル…40g

■準備

・無塩バターは薄く切って指で押して跡がつくくらいまで室温に置く。

無塩バターは薄く切って指で押して跡がつくくらいまで室温に置く / (C)レソンシエル/KADOKAWA
・卵は室温に戻しておく(冷えているとバターが分離しやすい)。

・オーブンを160℃に予熱しておく(パウンドケーキを焼くため。工程10でスイッチを入れるとベスト)。

・オーブンを150℃に予熱しておく(アーモンドをローストするため。工程15を始める前にスイッチを入れるとベスト)

■step 1 生地をつくる

1 ボウルに無塩バターとグラニュー糖を入れ、ゴムベラでほぐす。

ボウルに無塩バターとグラニュー糖を入れ、ゴムベラでほぐす / (C)レソンシエル/KADOKAWA
2 1をホイッパーで白っぽくクリーム状にツノが立つまで混ぜる。

1をホイッパーで白っぽくクリーム状にツノが立つまで混ぜる / (C)レソンシエル/KADOKAWA
◆空気を入れるように混ぜる

しっかりバターに空気を含ませ、ツノが立つクリーム状にすることで、卵を入れたときに分離しにくくなります。ハンドミキサーを使ってもOKです。

3 2のボウルにしっかりときほぐした卵を5回に分けて入れ、その都度分離しないようにホイッパーでよく混ぜる。

2のボウルにしっかりときほぐした卵を5回に分けて入れ、その都度分離しないようにホイッパーでよく混ぜる / (C)レソンシエル/KADOKAWA
◆混ぜるポイント

室温が低かったり、卵が少し冷たかったりしたときは、お湯を入れたボウルに数秒つけましょう。バターがとけない程度にお湯につけ、しっかり混ぜると分離しにくくなります。

4 3に薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかけながら入れる。

3に薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかけながら入れる / (C)レソンシエル/KADOKAWA
5 粉っぽさがなくなるくらいまで、ゴムベラで切るようにさっくりと混ぜる。

粉っぽさがなくなるくらいまで、ゴムベラで切るようにさっくりと混ぜる / (C)レソンシエル/KADOKAWA
6 5の生地を半分に分ける。

5の生地を半分に分ける / (C)レソンシエル/KADOKAWA
■step 2 ガナッシュをつくる

7 スウィートチョコレート(ガナッシュ用)を細かく刻む。このとき、コーティング用のチョコレートも刻んでおく。

スウィートチョコレート(ガナッシュ用)を細かく刻む / (C)レソンシエル/KADOKAWA
8 7で細かく刻んだスウィートチョコレート(ガナッシュ用)に湯気が出るくらいに温めた生クリームを入れる。ゴムベラで混ぜて乳化させ、なめらかにする。

7で細かく刻んだスウィートチョコレート(ガナッシュ用)に湯気が出るくらいに温めた生クリームを入れる / (C)レソンシエル/KADOKAWA
◆とけない場合

スウィートチョコレートがとけ切らなかったら、500Wの電子レンジに数十秒ずつ入れてよく混ぜ、様子を見ながらとかしていきます。

■step 3 生地を焼く

9 型に無塩バター(バターのやわらかさはマヨネーズくらいを目安に)をぬり、強力粉をふるう。ふるったら型を逆さにして余分な粉を落としておく。

型に無塩バター(バターのやわらかさはマヨネーズくらいを目安に)をぬり、強力粉をふるう / (C)レソンシエル/KADOKAWA
◆強力粉&バターで剝がれやすく

強力粉をふるうことで、パウンド型にバターを定着させます。バターのみだと、型の種類によっては剝がれないこともありますが、強力粉があると、どの型でも確実に剝がれます。

10 ここでオーブンを160℃に予熱する。6で半分にした生地の片方に、8でつくったガナッシュを約33℃に調温して入れ、さっくりと混ぜる。

ここでオーブンを160℃に予熱する / (C)レソンシエル/KADOKAWA
◆調温のコツ

ガナッシュはつくり終わった時点でおそらく40℃以下になっているので、型の準備をしている間に適温になっていると思います。冷めすぎた場合は、500Wの電子レンジに10秒ずつ入れてその都度温度をチェックします。

11 6で半分にした生地のもう片方に10を入れ、完全に混ざり合わない程度(マーブル状)になるように軽く混ぜ合わせる。

6で半分にした生地のもう片方に10を入れ、完全に混ざり合わない程度(マーブル状)になるように軽く混ぜ合わせる / (C)レソンシエル/KADOKAWA
12 11の生地を型の8分目まで入れる。スプーンを使って入れるとマーブル模様がくずれにくい。160℃に予熱したオーブンで約50分焼く。

11の生地を型の8分目まで入れる / (C)レソンシエル/KADOKAWA
13 余った生地でマフィンをつくる。型ひとつあたりに7割程度生地を入れる。お好みでチョコチップをトッピングしてもOK。160℃に予熱したオーブンで約25分焼く。

余った生地でマフィンをつくる / (C)レソンシエル/KADOKAWA
14 火傷に気をつけて12を型から外す。工程9をしっかりしておけばするっと取れるはず。冷めたらラップをし、一晩冷蔵庫に寝かす。マフィンも寝かせるとしっとりする。

火傷に気をつけて12を型から外す / (C)レソンシエル/KADOKAWA
■step 4 仕上げる

15 作業前にオーブンを150℃に予熱する。コーティングチョコレート用のアーモンドの香りを出すため約20分ローストする。

作業前にオーブンを150℃に予熱する / (C)レソンシエル/KADOKAWA
16 ローストしたアーモンドが冷めたら、細かく刻む。

ローストしたアーモンドが冷めたら、細かく刻む / (C)レソンシエル/KADOKAWA
17 7で刻んだスウィートチョコレート(コーティング用)にココナッツオイルを入れ、500Wの電子レンジで数十秒温め、混ぜながらとかす。37〜40℃に調温し、16を加える。

7で刻んだスウィートチョコレート(コーティング用)にココナッツオイルを入れ、500Wの電子レンジで数十秒温め、混ぜながらとかす / (C)レソンシエル/KADOKAWA
◆調温のコツ

電子レンジでチョコレートがとけ切ったときはだいたい37℃くらいになると思います。温めすぎなければすぐに適温になります。

18 一晩寝かせた14のマーブルチョコパウンドケーキを冷蔵庫から出し、17のコーティングチョコレートをまんべんなくかける。

一晩寝かせた14のマーブルチョコパウンドケーキを冷蔵庫から出し、17のコーティングチョコレートをまんべんなくかける / (C)レソンシエル/KADOKAWA
◆よく冷えていたほうが◎

マーブルパウンドケーキは直前まで冷蔵庫で冷やしておいたほうが、コーティングがきれいにかかります。

著=レソンシエル/『ベルギーパティシエがていねいに教える 定番だけど極上の焼き菓子』