【漫画を読む】子育て中に眠くなってしまうパンダの良浜。スタッフはそのときどうする?
良浜(らうひん)が10頭の母になるまでに、どのような物語があったのだろうか―。中国国外の飼育施設で世界一の繁殖実績をあげる「アドベンチャーワールド」。そこで暮らす良浜の命の物語を、遥那もよりさん(@moyoribiyori)が「パンダのミライー浜家・良浜 いのちの物語ー」と題し漫画化。24年4月19日に書籍として発売されたばかりの同作品から、一部を抜粋してお届けする。
1頭を抱きながらもう1頭を出産!回を重ねるごとに子育てが上手に
ぎこちなかった良浜の育児は、だんだんと上手になっていった。2度目の出産となった「海浜」と「陽浜」の出産の際には、双子の1頭目を産んですぐその子を抱いてなめ始め、そのまま2頭目を出産した。子育てをする前は、寝るのが大好きで何があっても起きないパンダだった良浜。しかし、子育てをしているときだけはそれが変わったそう。
寝ている間に赤ちゃんの鳴き声が聞こえると、すぐに起きて一生懸命に世話をする良浜の様子に、スタッフも感心していたという。
そんな“スーパーママ”良浜にも、育児に追われてお疲れ気味の母親らしい一面も。スタッフが預かっていた赤ちゃんを良浜に授乳させるために返すと、「やれやれ」という表情を浮かべるのだそう。
授乳したあとはご褒美がもらえると学習している良浜は、授乳中はスタッフの方をちらちらと見て「頑張ってますアピール」をしておねだりをすることも。
パンダは親やきょうだい相手でも縄張り意識が強く、2歳ごろには親離れ・子離れするため、育児もそこで一区切りとなる。
奥が深い、ジャイアントパンダの出産と子育て。今後も、そんな母・良浜(らうひん)の命の物語をつづっていく。