しっとりポテサラ / 調理/小田真規子 撮影/飯貝拓司 
【画像30枚】いつでも頼れる食材!じゃがいも×ウインナーのレシピ全画像を見る

和風の煮ものを作るときに買ったみりん。煮もの以外の使い道がなかなか思いつかず、「イマイチ使いこなせない…」という人も多いのでは?だけど、そんなのもったいない!実はみりんは、驚くほどいろいろな使い方ができて、料理を美味しくしてくれる名脇役なのです。

「みりんの魅力を、ぜひ知ってほしい!」

そんな料理家さんとレタスクラブ編集部の思いから、とっておきのみりんの使い方をご紹介していきます。なんと、子どもも大好きなあのサラダにプラスするだけで、ワンランクアップした味わいになるんです♪

みりん・みりん風調味料・ みりんタイプの違いとは?

/ kai / PIXTA(ピクスタ)
「みりん」と呼ばれるものには、下記の3種類があります。

みりん(本みりん)・・・アルコール度数約14%。奥行きのある甘みと深いコクがある

特徴

● まろやかな甘さとすっきりとした後味がある

● もち米を熟成させることで生まれる、複雑なうまみと芳じゅんな香りがある

● 味の浸透がよい

みりん風調味料・・・アルコール度数1%未満。アルコール分をとばす手間がいらない

特徴

● 水あめや酸味料が入っていて、マイルドな甘みがある

● アルコール分をとばさず使えて、子ども向けの料理や時短調理にもおすすめ

みりんタイプ・・・アルコール度数9.5〜14.5% 未満。加塩してあり、調味がラク

特徴

● そのまま飲むと辛いくらいの塩分濃度がある

● 塩分に注意すれば、みりんとほぼ同様に扱えて、酒税がかからず、みりんより安価

それぞれ特徴が異なるので、料理や用途によって使い分けてみてくださいね。

次にご紹介するレシピでは、みりん(本みりん)を使用しています。みりん風調味料の場合は最初の電子レンジでの加熱は不要です。みりんタイプの場合は、塩けが強くなるので加減して使ってください。

【みりん使いこなし術】ポテサラをカロリーオフ&なめらかに!

ポテトサラダはシンプルな料理だからこそ、「いまいち味が決まらない…」「パサパサになってしまった…」という経験がある人も少なくないですよね。そこで、登場するのがみりんです!

蒸したじゃがいもを潰すときにみりんをかけると、じゃがいもが適度に水分を吸収し、パサつきません。マヨネーズの使用量を半分ほどに減らせるので、その分カロリーも抑えられて、一石二鳥です。

*  *  *

▶︎教えてくれたのは

小田真規子さん

小田真規子先生
料理研究家。雑誌や広告、企業の商品・レシピ開発などでも活躍。誰にでも簡単&確実においしくできる料理の提案に定評がある。

しっとりポテサラ

みりんで口当たりなめらかに

[ 材料・2~3人分 ]*1人分162kcal/塩分1.2g

・玉ねぎの縦薄切り ・・・1/4個分

・きゅうりの薄い小口切り・・・ 1/2本分(約50g)

・じゃがいもの角切り(3㎝角)・・・ 3個分(正味約300g)

・みりん 

・塩 

・酢 

・マヨネーズ

[ 作り方 ]

1. みりん大さじ2は口径約6㎝の耐熱ボウルに入れ、ラップをかけずに電子レンジで約30秒加熱する(みりん風調味料の場合は不要)。玉ねぎときゅうりは塩小さじ1/2をからめ、約10分おいて水けを軽く絞る。

2. じゃがいもは口径約20㎝の耐熱ボウルに入れて水大さじ2をふり、ふんわりとラップをかけて、電子レンジで約6分加熱する。水けをきり、熱いうちに1 のみりんと、酢大さじ1、塩小さじ1/4をふり、フォークでなめらかになるまで潰して粗熱をとる。玉ねぎときゅうり、マヨネーズ大さじ3を加えて均一になるまで混ぜる。

しっとりポテサラ / 調理/小田真規子 撮影/飯貝拓司 
【編集部こぼれ話1】

みりんや酢、塩などの下味は、マヨネーズより先に加えるのがポイント!マヨネーズの後にみりんを入れても、うまく味が決まりません。なので、調味料はレシピの順番通りに加えてくださいね。これは、他の料理にもいえること!長年レシピをご紹介してきた編集部が、料理家さんから得た知恵です♪ぜひ参考にしてみてください。

【編集部こぼれ話2】

小さな子どもがいるご家庭や、より時短したいという場合は、みりんの代わりにアルコール度数1%未満のみりん風調味料を使えば、みりんを加熱する工程を省くことができて便利ですよ。

*  *  *

マヨネーズの使用量が抑えられるうえ、おいしく仕上がるなんて…!カロリー控えめなこのレシピなら、安心して家族にモリモリ食べてもらえますね。家族からの「おいしい!おかわり!!」を見越してたっぷり作っておきましょう。

調理/小田真規子 撮影/飯貝拓司 スタイリング/なかざわひろ美 栄養計算/スタジオ食 編集協力/singt 編集部コメント取材/松田支信  

【レタスクラブ編集部】