「今日一日、なにやってたの?」
夫婦は相手を尊重してこそうまくいくもの。けれど、こんな無自覚な夫の一言によって、ときに妻をイラっとさせてしまうことも...。
夫婦問題研究家・岡野あつこ氏が監修する『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』 では、「地雷ワード」をイラストを交えながら紹介。
「イクメン」「家族サービス」などが、なぜ妻をイラつかせるのか、しっかり解説。さらには言い換えワードも掲載しています。
本連載では、本書からうっかり言いがちなワードを厳選して紹介します!
※本記事は岡野あつこ:監修の書籍『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』(日本文芸社)から一部抜粋・編集しました。
<地雷ワード01>
大変だろうから、夕飯は買ってきてすませちゃえばいいよ
子育てに忙しい妻にさらに買い物させる!?
子どもの機嫌が悪かったりして、最低限の家事と育児は何とかすませたものの夕飯の支度まではできそうもないと判断した妻が、 LINEなり電話なりで夫に相談をしたときなどに返ってくるひと言。得てして最初は「それはつらいよね...」といった寄り添うようなコメントを送りがちですが、「つらいよね」と前置きすることで、いかにも自分は妻の身体を心配しているようなニュアンスを醸し出しつつも、「買ってきてすませば...」とわざわざ買い物のためにスーパーに立ち寄らせるという、真逆の提案を同時に行っていることに本人は矛盾を感じていません。言われた側の妻は気づかってもらっているとは思わないでしょう。
<夫へのひと言>
お前がな(お前が買いに行けな!)(31歳Kさん)
<地雷ワードの言い換え>
「大変だろうから、オレが買い物して帰るよ」
仕事帰りで買い物をする時間がないときは、「大変だろうから、あり合わせの食材でオレがつくってみるよ」などと協力する気持ちを示すとよいでしょう。
<地雷ワード02>
はい、じゃあママのところへ行こうね~
都合が悪くなるとすべて妻へ
休日に夫が公園などで子どもと遊んでいる最中、突然泣き出す我が子に対してオロオロしはじめると、こんな言葉とともに妻のもとに連れてくる光景が世間では散見されます。一緒に楽しく遊んでいるときは良いですが、「帰りたくない」と言い出したり、子どもの機嫌が悪くなったりするのもよくあること。そんなとき、面倒だからと妻に押しつけているように見えてしまうので注意が必要です。
<夫へのひと言>
丸投げする前にもうちょっとがんばれ(29歳Aさん)
<地雷ワードの言い換え>
「ママお願い。泣き止んでもらいたいときの方法を教えて」
困ったから妻に振って任せるのではなく、自ら育児に参加しているという姿勢を見せることが大切です。
<地雷ワード03>
やっぱ、オレわからないから、ママやってよ
完璧にやれとは頼んでいないのに
妻の手が回らず、保育園や習い事の準備などを夫に任せたときのひと言。最初は安請け合いするものの、今まで見たこともない数々の子どもの持ち物などに向き合った途端、このセリフと共に数分で諦めてしまいがちです。すぐに妻に託そうとする姿勢から、理解して改善する気も、子どものやっていることにきちんと向き合う気もないと受け取られてしまうでしょう。
<夫へのひと言>
お前、それでも父親か!?(33歳Nさん)
<地雷ワードの言い換え>
「オレ、わからないから教えて」
家事や育児は真剣に向き合わないとわからないことだらけです。妻にすべて任せようとするのではなく、「できることはやりたい」という真剣さを示しましょう。