「今日一日、なにやってたの?」
夫婦は相手を尊重してこそうまくいくもの。けれど、こんな無自覚な夫の一言によって、ときに妻をイラっとさせてしまうことも...。
夫婦問題研究家・岡野あつこ氏が監修する『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』では、「地雷ワード」をイラストを交えながら紹介。
「イクメン」「家族サービス」などが、なぜ妻をイラつかせるのか、しっかり解説。さらには言い換えワードも掲載しています。
本連載では、本書からうっかり言いがちなワードを厳選して紹介します!
※本記事は岡野あつこ:監修の書籍『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』(日本文芸社)から一部抜粋・編集しました。


<地雷ワード06>
オレのメシは?



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殿様気分ですべての家事は妻任せ


休日でも朝から赤ちゃんに起こされ、自分の食事すら離乳食の残りやパンをかじるなどしてすます妻。そこに朝寝坊して起きてきた夫が、何も用意されていない食卓を見て発しがちなひと言。妻の立場とすれば、「好きなだけ寝てる」というだけで不公平なうえに、いつ起きてくるのかわからず、離乳食づくりなどに参加する素振りも見せない夫のための朝食の優先順位は必然的に一番下となります。
また、これは夫の休日に、妻が体調を崩してソファで横になっているときなどにもよく聞かれるセリフです。相手の身体を気づかうより先に自分の食欲を満たすことしか頭にない夫に対し、妻はただただ脱力感を覚えてしまうでしょう。


<夫へのひと言>


ねーよ! 見りゃわかんだろ!!(28歳Fさん)


<地雷ワードの言い換え>


「オレのご飯もつくってもらえるとうれしいな」
本当は「休日くらいオレがつくるね」と言ってほしいところですが、料理下手だったり、台所を汚されたりしても困ります。妻に面倒をかけることへの申し訳なさをにじませつつ低姿勢でお願いすれば、つくるほうも気持ちよく料理できます


<地雷ワード18>
ってかゴメン。で、結論は?



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話が長いので早く結論を出したい夫


友だちとケンカをして、小さな傷をこしらえて帰宅した我が子を見て驚いた妻。先生が電話で事情を説明してくれた後、「相手の子が先に手を出したらしいから向こうが悪い気がするけど、そもそもうちの子は、最初は違う子と遊んでて...」などと帰宅した夫に事情を具体的に説明して対応を相談しようとしたところ、悪びれもせずに吐かれたひと言。「結論から逆算して対応すればいいじゃん」という感情度外視の考え方で、「それくらいのことうまくやってくれ」という本音が見え隠れします。また、こういった大事な相談にもかかわらず早く切り上げようとする様には「いつも話長いんだよな」というニュアンスが漂います。


<夫へのひと言>


間違った結論出したらお前のせいだ!!(29歳Eさん)


<地雷ワードの言い換え>


「わかった、一緒に考えよう」
妻はその場にいない夫にわかってもらいたいからこそ、一部始終を説明したいのです。まずは「わかった」と一生懸命話す妻に安心感を与え、「一緒に考えよう」と提案することで結論へ誘導しましょう