世界を変革する未来のイノベーターの発掘を目的に、30歳未満の人物を選出する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」。その受賞セレモニーが、東京・原宿にて開催された。

【写真】17歳の史上最年少で世界ランキング1位の座に就いた小田凱人選手も登壇

受賞者発表セレモニーに出席したメンバー。(上段左から)きゅんくん、伊藤和真、Kroi。(下段左から)シャラ ラジマ、蓮見翔、小田凱人ら
「30 UNDER 30」は、グローバルビジネス誌「Forbes」のUS版にて2011年にスタート。世界では、過去にFacebook(現Meta)創業者のマーク・ザッカーバーグ、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド、女優のエマ・ワトソン、歌手のブルーノ・マーズなど、各界の歴史に名を刻む人物が選出されている。

「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」第6回目の今回は、受賞者が30人から120人に拡大された。ENTERTAINMENT & SPORTS部門、ART & STYLE & SOCIAL部門、BUSINESS & FINANCE & IMPACT部門、SCIENCE & TECHNOLOGY & LOCAL部門の4部門から30人ずつが選出されている。

その中の1つ、ENTERTAINMENT & SPORTS部門では、8人組コントユニット「ダウ90000」主宰の蓮見翔、プロ車いすテニス選手の小田凱人(ときと)、ミュージシャンのKroiが選出された。演劇やコント、ドラマなどで幅広く活動する蓮見は、トロフィーを受け取り「これまでコントと演劇の両方をやっていることに関して不格好な感じがすると思っていたけれど、この度の受賞で自分が歩んできた道を評価していただいたようでうれしいです」と挨拶。

【写真】17歳の史上最年少で世界ランキング1位の座に就いた小田凱人選手も登壇
また、2023年の全仏オープンで、グランドスラム史上最年少優勝&最年少世界ランキング1位を同時に達成し、7月の全英オープンも大会史上最年少で制してグランドスラム2連勝を果たした車いすテニス界のトッププレイヤー、小田は「“世界を変える”という自分的にもビビッと来るようなワードが入った賞を受賞できてすごくうれしい。車いすでこのような場に来るのも当たり前ではありませんでしたが、これからもチャレンジすることで少しずつ世界が変わっていくような選手を目指して頑張っていきたいです」と話した。

さらに、あらゆる音楽ジャンルから昇華したミクスチャー音楽で、J-POP界に新しい風を吹かせる5人組バンド、Kroiの内田怜央も登壇し、「このような素敵な賞をいただけて超Happyです」とニッコリ。「我々は『世界を変えたい』というトークをよくするバンドで、新しいことを追求する日々を過ごしています」と自己紹介しつつ、「世の中には皆さんの耳に届かない、消えていってしまうような名曲というのがいっぱいあると思うんですが、そうしたものを聞いていただけるようにしていきたいので、斬新なことをして、今までになかった表現を受け入れてもらえる受容体を作ってもらう。我々はワクチン的な存在になりたいなとすごく思っています。そんな感じで世界を変えていきたい」と宣言していた。

そして、セレモニーにはART & STYLE & SOCIAL部門を受賞したモデルで文筆家のシャラ ラジマ、BUSINESS & FINANCE & IMPACT部門を受賞したPoliPoli代表取締役/CEOの伊藤和真氏、SCIENCE & TECHNOLOGY & LOCAL部門を受賞したウェアラブルエージェントクリエイター/メカエンジニアのきゅんくんも登壇。YouTubeでの全映像の総再生回数が3億回を超える、Z世代アーティストのちゃんみなも受賞し、映像でのコメント出演を行った。

Z世代アーティストのちゃんみなも受賞
作品を紹介するきゅんくん
取材・文=平井あゆみ