人に会った後「ひとり反省会」をして悩んだり、必要以上に他人に気を遣ってしまったり...「しんどい」と感じた時は、心がラクになる考え方を取り入れてみませんか? 『あなたの「しんどい」をほぐす本』(KADOKAWA)は、心理学の観点から「自分なんて」が「自分らしく」に変わる考え方を35のテーマで紹介。今回は本書の中からテーマを厳選してお届けします。心をほぐす言葉と可愛いイラストをお楽しみください。
※本記事はPoche (著)、もくもくちゃん(イラスト)著の書籍『あなたの「しんどい」をほぐす本』から一部抜粋・編集しました。

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29 「平気」と「無理」のラインを見分けられるようになろう


「元気でも休んじゃいましょう!」
このように言われた場面をイメージしてください。
あなたは次のAとB、どちらのように感じますか?
A 「よし、じゃあ休もう」「なぁんだ、そうなのか」とすんなり納得できたし、心がラクになった。
B 「それができたら悩んでない」「何言ってるの?」など反論する言葉が頭に浮かんだ。心が軽くなるどころか、モヤモヤしたりイライラしたりした。

Aのように思えた人は、その調子です。
元気なときにあえて休んでリフレッシュして、時には嫌なことを後回しにして、心と体のバランスを保っていきましょう。


でもきっと、この本を開いている人の多くはBのように感じたのではと思います。
本当は、元気なときに休んでもいいのです。
休むのは疲れたときだけ、限界が来たときだけ、なんてことはありません。
でも、これまでちゃんとしなきゃと頑張ってきた人ほどBのように感じやすいのです。
「元気でも休んでいい」と言われてモヤモヤするのは、あなたが休まず頑張ってきたから。
「そんなことできたら苦労しない」と思うのは、あなたがひとりで一生懸命頑張ってきたら。
「そのしわ寄せは誰にいくの?」とイライラするのは、あなたが誰かの分まで頑張っているからです。
頑張り屋さんほど、「平気と無理のラインが分からない」「ほどほどが分からない」という悩みを抱えています。子どもの頃から頑張るのがあたりまえだった人は、休むのが怖いこともあります。
そんなあなたが「平気」と「無理」のラインを見分けるためのポイント、それは「まだ」という言葉。
「まだ頑張れる」と思うときに、やめておく。これが疲れきらないコツです。
「まだいける」と思うときこそ、今日はそこまでにしておく。その方が、明日の調子が良いはずです。
「まだ大丈夫」と思うときは、そう自分に言い聞かせないと動けないほど疲れている可能性がありますから、いったんストップ。その場から離れていいなら離れて、手を止めて休めるなら休憩してくださいね。
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