「マヨネーズ好きな人、多いですよね。私の友人にもいわゆる『マヨラー』がいます。彼のこだわりは、長年の友人でも引いてしまうくらいすごいんです」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?

■「マヨネーズは好きですか」そんなあいさつってアリ!?


1.png
野菜類は焼いたものも煮たものも、添えられているのはマヨネーズ。
秋刀魚の塩焼きも、添えられた大根おろしやすだちには目もくれず、マヨネーズをかけて身を崩し、友人流の秋刀魚のマヨネーズ和えの完成です。
そもそも彼は、バッグの中に「マイマヨネーズ」を常に忍ばせていました。
外食であっても「マヨラー」は妥協を許しません。
学食のポテトサラダは手作りマヨネーズが自慢の絶品で評判だったのですが...。
「少し物足りないんだよね」
そう言って持参のマヨネーズで独自の味付けをしてしまうほどでした。
そんな友人と、出汁がうまいと評判のラーメン店に行ったときのことです。
一緒に行った友人たちが口々に「うまい、この出汁がさぁ」と舌鼓をうっている中、マヨ好きの友人が口を開きました。
「確かにうまいんだけどさ...ちょっと物足りなくない?」
そう言いながら、例のマイマヨネーズを取り出し、丼の縁に絞り出しました。
「おい! 何するんだ、台無しじゃねえか!」
それに気づいた店主に大目玉を食らいましたが、みんなで彼の人となりを力説してことなきを得ました。
共通の友人の結婚式に出席したときは、出てくるフランス料理を一口味わうと、こっそりマヨネーズをつけた彼。
「うーん、やっぱりこのほうがうまいよ」と満足げでした。
2022年、還暦祝いに久々に食事をしようとなり、同窓生数人で会った時は和食の店でした。
「やはり、いい年になったってことかね。がっつりステーキ、って感じじゃないよな」と、みんなで笑い合っていましたが、彼は期待通りの行動をとってくれました。
「やっぱりさ、コクって大事だと思わない?」と言いながら、刺し身や天ぷらにマイマヨネーズを絞っていました。
果てはすまし汁も一口味わうとマヨネーズを溶かし込み、ますます意気盛んなところを見せつけてくれました。

漫画:おかまき/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記