「よそはよそ、うちはうち」。“自分自身の収支バランス”がとれればお金は貯まる

東京ウォーカー(全国版)

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これまでまともに貯蓄できていないという人は、どこに原因があるのだろうか。その回答として、「収支バランスの崩れ」に尽きると語るのは、メディア出演も多いファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。収入と支出のバランスが崩れる要因、その対処法とはどのようなものだろうか。

ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】


「収入以上に使わなければお金は貯まる」というシンプルな事実

ファイナンシャルプランナーという仕事柄、「お金を貯めたい」と思っているのになかなかそうできないという人にたくさん会ってきました。

そうなってしまう要因は、「入ってくるお金と出ていくお金のバランスが悪い」ということに尽きるのだと思います。自分が「使いたい」と思っている金額より稼げていない、あるいは稼いでいるお金より「使いたい」と思っているのです。

ですから、「使いたい」気持ちを担保するのだったら副業などプラスアルファで稼ぐ方法を探す必要がありますし、どうしても収入を上げられないのであれば節約をして出ていくお金を減らす必要があります。

ただ、逆にいうと、入ってくるお金と出ていくお金のバランスさえとれていれば問題ないわけですから、稼がなければ駄目とか節約できなければ駄目というわけでもないのです。ですからまずは、自分自身の収支バランスをしっかりとることを考えましょう。

「まずは、自分自身の収支バランスをしっかりとることを考えましょう」【撮影=藤巻祐介】

持つべき意識は、「よそはよそ、うちはうち」

この収支バランスを崩してしまう要因は、その人自身の「お金を使いたい」という気持ちだけにあるわけではありません。外的要因によって収支バランスを崩してしまっている人も意外に多いのです。その外的要因とは、所属しているコミュニティーです。

「高級住宅地」という言葉もあるように、地域によって住民の平均的な経済状況には違いが見られます。同じ地域の同じような住宅に住んでいる人、あるいは同じ企業に勤めている同年代の同僚なら、年収に極端な開きはないでしょう。

すると、お隣さんや同僚の影響を受けて収支バランスを崩してしまうのです。同じ地域に住む友人や会社の同僚がなにか高価なものを買ったといった話を聞くと、つい自分でも同じものが買えると思い、散財してしまうことも珍しくありません。

でも、たとえ年収がまったく同じで同じ地域に住んでいたとしても、収支バランスまで同じとは限りませんよね?お隣さんや同僚は子どものころから節約や貯蓄の習慣を持っていて、そこから捻出したお金で欲しいものを買っているだけかもしれません。あるいは、親が資産家で多額の援助をしてもらっている可能性もあります。

ですから、あくまでも自分自身の収支バランスをしっかりとることが重要です。むかしから親が子どもによくいう、「よそはよそ、うちはうち」という言葉を意識してほしいと思います。

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