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これさえできれば加速度的にお金が貯まる。まず目指すのは、「貯蓄100万円」だ

2024/01/10 19:00
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物価高騰の波が収まる気配もない今、将来に不安を感じている人も多いはず。年齢的にも若く収入が限られ、なおかつ貯金ができていない人であれば、「今度こそ貯蓄をするぞ」と意気込んでいることだろう。そんな「貯蓄の初心者」に向けて、YouTubeチャンネル「倹者の流儀」で貯蓄術やお金のノウハウを発信しているくらまさんは、「まず貯蓄100万円」を目指すことをすすめる。その理由はどんなところにあるのだろうか。

YouTubeチャンネル「倹者の流儀」で貯蓄術やお金のノウハウを発信するくらまさんにインタビュー
YouTubeチャンネル「倹者の流儀」で貯蓄術やお金のノウハウを発信するくらまさんにインタビュー【撮影=樋口涼】


「貯蓄力」がなければ、いつまでも稼ぎ続けなければならない

豊かな人生を送るために最も大切なものとはなんでしょうか?私は、「貯蓄力」だと考えています。貯蓄力とは、文字どおり、お金を貯蓄する力のことです。

この力が重要である理由はとてもシンプルです。年収が1000万円であっても、あるいは2000万円や5000万円であっても、その収入と同じ額だけ使っていたら、お金が手元に残るはずもないからです。お金に関する不安はいつまでもつきまといますし、豊かになれることもないでしょう。

すると、いつまで経っても走り続ける――つまり、稼ぎ続けることが求められます。でも、人間は必ず老いていく生き物です。この先ずっと稼ぎ続けられるはずもなく、いつかは稼げなくなる日が訪れます。

私自身は会社員をしながらフリーランスの仕事もしていますし、ユーチューバーとしての仕事もしています。もちろん、それらの仕事についてもいつまでも稼ぎ続けられるものではないということも理解しています。

その「いつか」が訪れたとき、手元にお金が残せているのかそうでないのか――。その違いは、その後の人生における安心感や豊かさを大きく左右するはずです。

【写真】豊かな人生を送るために最も大切なものは「貯蓄力」。その理由は?
【写真】豊かな人生を送るために最も大切なものは「貯蓄力」。その理由は?【撮影=樋口涼】

20代単身者の4割以上が預貯金ゼロという事実

そして、これまでまともに貯蓄をしてこなかったような、いわば「貯蓄の初心者」のような人たちには、まず「貯蓄100万円の壁」を突破してほしいと思います。

この理由もシンプルで明快です。100万円を貯められない人が、その先にある500万円や1000万円を貯められるはずがないからです。昔からテレビ番組などの賞金は100万円というのが定番でしたが、「3桁万円」というのは、いまでもやはり大きな金額のひとつの区切りとしてわかりやすいものだと思います。

しかも、これは決して限られた少数の人が目指すべき数字ではありません。金融広報中央委員会は、家計の金融行動に関する世論調査を行っています。令和4年の調査結果における単身世帯の金融資産保有額別の割合を見てみると「非保有」、つまり預貯金などの金融資産を持たない人の割合がじつに37.5%にも達しているのです。「100万円未満」の16.9%と合わせると、100万円の壁を超えられていない単身者は、54.4%と過半数を超えます。

もっと若い世代に限ってみると、20代の「非保有」は42.1%、「100万円未満」は22.6%です。20代の単身者のうち、3人にふたりは100万円の壁に阻まれているのです。そう考えると、「まず100万円を貯める」というのは目指すべき目標として多くの人に適したものなのだといえます。

もちろん、なかには若くてもしっかりと資産を保有している人もいます。20代でいえば、100人のうちひとりが2000万円以上の資産を保有しています。しかし、数字が示すように、そのような人はまさに少数派です。そして、貧富の差を生んでいるのは、総じて日本人については低いといわれるマネーリテラシーの差によるのでしょう。お金について学んでいる人は、その知識に基づいて行動し、これからも資産を増やしていくはずです。

今現在ほとんど貯蓄ができていなくて、これから資産を築いていきたいという人は、もちろんお金について学んでマネーリテラシーを高めていく必要があります。ただ、それらと並行して貯蓄をすることを習慣化することも同様に大切です。そして、当面の目標として、貯蓄100万円の壁を突破する。それが、将来の豊かな生活をつくるための第一歩なのだと考えます。

『すごい貯蓄 最速で1000万円貯めてFIREも目指せる!』
KADOKAWA(2022)
くらま 著

【プロフィール】くらま
1993年生まれ、30歳。ファイナンシャルプランナーの資格を有する会社員。東京都内でひとり暮らしをしながら、社会人1年目で奨学金約300万円を完済。約6年で貯蓄3000万円を達成する。その貯蓄術やお金のノウハウを発信するYouTubeチャンネル「倹者の流儀」が大きな話題に。自身の成功・失敗体験を踏まえた本音の教訓と、わかりやすい解説で、多くの支持を得ている。

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