
二宮和也、大沢たかお、中谷美紀がトリプル主演するドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第7話が11月20日に放送された。物語は中盤を過ぎ、クライマックスに向けて主人公3人のつながりがどんどん明らかに。時生(大沢)と桔梗(中谷)も直接顔を合わせ、それが再会であることが分かった。(以下、ネタバレを含みます)
桔梗が時生の店を訪れる
同ドラマは、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブという“たった一日”の出来事を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。主人公は別々の人生を歩んできた、まったく関りを持たない3人の男女。記憶を無くした逃亡犯の勝呂寺誠司(すぐろじ・せいじ/二宮)、洋食店「葵亭」の臆病で頑固なシェフ・立葵時生(たちあおい・ときお/大沢)、地方テレビ局「横浜テレビ」の報道キャスター・倉内桔梗(中谷)だ。3人の物語が並行して進んでいき、最後に運命の交錯を果たす。
まったく関りがない、あるいはもう会うことがないだろうと思っていた人との出会い。そんな偶然や奇跡があるからこそ人生は面白いのかもしれない。第7話は、ふとそんな思いがよぎる展開となった。その一つが、桔梗が時生の店へ行き、直接会話を交わした場面だ。
時生と桔梗、5年ぶりの再会
第4話で、テレビ局の後輩の新人記者である査子(福本莉子)が時生の娘であることを知った桔梗。桔梗は映像に映っていた時生の顔を知っており、そこから分かったのだ。群像劇として、主人公の1人の身内が、もう1人の主人公と関りを持っているだけかと思いきや、実はその主人公2人が過去において顔見知りのようだという展開にワクワクした。そして第7話では、横浜で起きた事件を調べる桔梗に協力している査子が、検問を突破して逃走しているミズキ(中川大志)の姿を見かけ、桔梗が止めるのも聞かずに後を追った。
それを心配した桔梗が、時生の店を訪れたのである。店のスタッフたちと話していた時生は、桔梗の顔を見た瞬間、時が止まったように立ち尽くした。
「久しぶりですね」とぎこちなく会話する2人。5年ぶりの再会だった。
査子が時生の娘であると桔梗が知ったのはその日のことだったが、時生は査子が桔梗のいる横浜テレビで働くことになったと聞いたときに「驚きました」と語ったことから、桔梗のことはずっと忘れていなかったことが分かる。一方の桔梗はこのとき初めて葵亭を訪れたが、店についての話は聞いており、また自分の番組を持つという夢を時生に語っていたようだ。
時生と桔梗、“ただならぬ関係”の詳細が楽しみに
店のスタッフたちは時生の姿を「かっこつけてる」と言い、桔梗も優しい雰囲気をまとっていた。ぎこちなさもある2人がどんな関係性なのか、時生の店のスタッフたちと同じように視聴者も2人の行く末を見守っていたが、2人の今の心配事は査子だ。尾行に気付いて監禁した査子のスマホを使うミズキから連絡を受けた桔梗は、その場所が横浜スタジアムだと知って、時生と駆け付けた。査子は、ひと足早く誠司に救い出され、無事だった。
さて、無事だった査子は葵亭に戻ると、時生と桔梗が知り合ったのが、自分が高校生のときだと分かって「やっぱりね。怪しいなぁと思ってたんだよね」とその当時に感じるものがあったことを打ち明け、査子が無事でホッとしたスタッフたちは時生と桔梗の再会を改めて振り返り、アルバイトの細野(井之脇海)は「ただならぬ関係とは」と言い驚いていた。
時生と桔梗について判明したのはまだここまで。ただ、第5話で時生は密かに待ち人がいるソムリエールの梅雨美(桜井ユキ)に、「何年、時が過ぎようとも忘れられない人だっている」「無理に忘れる必要もないだろ。逆もまたつらいもんだぞ。連絡取ろうと思えば取れるのにそれができないというのは」と経験談のように語る場面があった。それが桔梗のことなのだろうか。
SNSでは、時生と桔梗の再会シーンに、演じている大沢と中谷がかつて共演したドラマ「JIN-仁-」(2009年、2011年、TBS系)を思い出すという声も。
まだまだ謎に満ちた物語だが、明かされてきたつながりがワクワクさせる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部