黒島結菜がヒロインを務めた連続テレビ小説「ちむどんどん」(NHK総合ほか)が9月30日、完結した。最終回となった第125回は、前日のラストから一気に40年ほど時間が飛び、暢子(黒島)ら4きょうだいの子どもや孫が大集合。メインキャストの子ども時代を演じた子役たちがそろって再登場し、視聴者を沸かせた。(以下、ネタバレがあります)
最終回、舞台は“現代”へ
「ちむどんどん」は、2022年に米国からの返還50周年の節目を迎えている沖縄を舞台に、ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロイン・暢子と、その家族の50年の物語。29日放送の第124回では、暢子が実家に沖縄料理店「やんばるちむどんどん」をオープンさせた矢先、妹・歌子(上白石萌歌)が原因不明の高熱で倒れ…と波乱含みのラストが描かれていた。時代は1985年12月だった。続く最終回(第125回)の時代は「202×年」。歌子も無事回復したようで、比嘉家4きょうだいの次女・暢子と三女・歌子、そして長男の賢秀(竜星涼)と長女の良子(川口春奈)もそれぞれ年齢を重ね、伴侶や子ども、孫たちとともに元気な姿で大集合。「やんばるちむどんどん」を貸し切って、優子(仲間由紀恵)の誕生日を祝う様子が描かれた。
暢子の孫・未来は「世界一のパティシエになる!」
第1・2週で4きょうだいの子ども時代を演じた子役たちも孫として“転生”。暢子の少女時代を演じた稲垣来泉は、暢子の孫・青柳未来として登場した。「私は絶対に、世界一のパティシエになる!」と、すでに自分の夢を持っている様子。食に興味があるのも祖母ゆずりだ。賢秀の少年時代を演じた浅川大治は、賢秀の孫として登場。「俺が沖縄の一番星だい!」という口ぐせも、頭に巻いた“コスモバンド”も賢秀の子ども時代をほうふつさせる。賢秀自身、第1回で優子に買ってもらった「マグネット・オーロラ・スーパーバンド・一番星」なるものを大人になるまで愛用していたのだ。
良子の少女時代を演じた土屋希乃は良子の孫として、歌子の少女時代を演じた布施愛織は歌子の孫として、それぞれの“祖母”とともに訪れた。幼い頃から砂川豆腐店の智に片想いしていた歌子の孫が、「はい、ゆし豆腐」と砂川家の豆腐を持ってやってくる展開には、感慨深いものがある。
「また会えてうれしい!」視聴者からも歓迎の声
子供たちはそれぞれ、現代的な髪型やファッションですっかりあか抜けた雰囲気。一族勢ぞろいして賑やかに近況を語り合う場面では、暢子・良子・歌子の孫娘3人がスマートフォンで仲良く写真撮影をする様子も見られ、さながら同窓会といった雰囲気。視聴者からも「子役さんたちが再登場!嬉しいサプライズ」「子役ちゃんたち好きだったからまた会えてうれしい!」「みんな大きくなってる!」と歓迎の声が上がり、Twitterでは「#ちむどんどん」がトレンド1位になる盛り上がりとなった。
暢子が10歳だった1964年の沖縄・山原村(やんばるそん)からスタートした「ちむどんどん」。脈々と受け継がれていく家族の物語として、幸せな結末を迎えられたようだ。