「やわ男とカタ子」の記者会見に、主演の三浦翔平、共演の松井玲奈が登壇した / ※ザテレビジョン撮影
【写真】三浦翔平のオネエしぐさを指摘する松井玲奈

8月7日(月)よりスタートするドラマプレミア23「やわ男とカタ子」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレビ東京系)の記者会見が8月5日にテレビ東京にて行われ、主演の三浦翔平とヒロインの松井玲奈が登壇。出演が決まったときの感想や、現場の雰囲気や共演者とのエピソード、印象に残っているシーンやせりふなどについて語った。

イケメンオネエが迷える喪女に喝

同作は、「FEEL YOUNG」(祥伝社)にて連載中の長田亜弓による同名漫画を原作にした、こじらせた大人たちの“リハビリ恋愛コメディー”。ある合コンで出会ったハイスペック美形オネエの“やわ男”とこじらせ喪女の“カタ子”が、さまざまな問題を共に乗り越え、二人三脚で“喪女脱却”を目指す姿を描く。

主人公の“やわ男”こと小柳睦夫を演じるのは三浦。テレビ東京のドラマには初出演となる。松井は、「モテない」「サエない」「自信ない」の迷える喪女・片桐藤子を演じる。

「ヒントというか、ほぼまんまもらいました」

「出演が決まったときの感想、原作を読んだ感想」を問われると、三浦は「妻(桐谷美玲)がたまたま読んでいた作品で、すごく面白い作品だよと言ってくれたんです」と明かし、「今までやったことのない役だったので、チャレンジという意味でやらせていただきました」とコメント。

松井は「藤子という人物に自分を見ているような気持ちにもなりながら、彼女のちょっと自信がないけれどいろいろなことに挑戦していこうという真っすぐな姿勢が読者の方たちの共感を呼んでいるのかなと思ったので、しっかり演じられるように自分なりに考えていきたいなと思いました」と意気込みを語った。

また、三浦は「僕の友人やYouTubeでオネエを探して、すごく参考にさせていただきまして、なんとその方が何話目かで出てくださっています」と発表。「ヒントというか、ほぼまんまもらいました」と役作りに生かされていることを明かし、感謝の気持ちを述べた。

そんな三浦について、松井は「今までの印象と違って初日はすごくびっくりしましたし、三浦さんからいろいろなバージョンの小柳さんが出てくるのが、いま現場で楽しみでしょうがないです。三浦さんがせりふを言うとわっと笑いが起きる瞬間がたくさんあります」と笑顔を見せた。

「やわ男とカタ子」記者会見より / ※ザテレビジョン撮影

三浦翔平が語る“朝一の二丁目”

「現場の雰囲気や共演者とのエピソード」について、三浦は「すっごい撮るんですよ。スケジュールがだいぶ“カタ子”なので(笑)」と、作品名にかけて笑いを誘いながらも、「真夏のロケなので、僕らはまだしも現場のスタッフの方たちがいつ倒れるんじゃないかと心配で。連続ドラマではあまりない休憩時間が結構あります。ちょっとしたシエスタを入れているんですよ」とコメント。

松井も「とっても楽しい現場だと思います。休憩時間に三浦さんがアイスの差し入れを入れてくださったりして、楽しくブレイクしながら撮影しています。時々肩にセミが止まったりとかしてます」と、酷暑の中での撮影の様子を明かした。

続けて松井は「筧美和子さんと谷まりあさんと3人でいるシーンが多いんですけど、本当に和気あいあいと楽しく女子会をしていて、撮影の中で実際に出てくる二次元のコンテンツがあるんですけど、それを元に、『自分の好きな人がアイドルを好きだったらどうする?』みたいな話をしながら盛り上がったりしてました」と告白。

一方、三浦は「僕は藤子たちといる時以外は二丁目にいるので、朝一の二丁目ほどきついものはないです(笑)」と苦笑い。

「バーのシーンなので、夜設定なんですよ。お酒を飲みながらのシーンなので、テンションが基本的に高いんですね。バーのママ役の皆川猿時さんがまぁすごいんですよ、パワーが。実際のオネエの方も出てくださっていて、そのバーのシーンは本当に獣の集まりというか(笑)。エネルギッシュな現場です。いきなりギアを最大限に上げてやるんですけど、二丁目のシーンが終わると皆川さんも疲れていて(笑)」と、うなだれる様子を再現しながら振り返った。

「やわ男とカタ子」記者会見より / ※ザテレビジョン撮影

三浦翔平&松井玲奈のやわい部分、カタい部分

「自身の考え方における、やわい部分(臨機応変さ)、カタい部分(こだわり)」を問われると、三浦は「基本的にこの世界にいたら臨機応変でいないと。特にドラマの現場なんていうのは、スケジュールも変わるし、スタッフも変わるし、毎日同じことはないので、そこは常に臨機応変ですね。プライベートでも臨機応変なタイプなので、余力はいつも持っているタイプです」と語る。

また、「こだわりは、昔からなんですけど、ヘアワックス、ボディクリーム、香水などが付いた状態で寝られないんですよ。絶対にお風呂に入ってからじゃないと枕に頭を付けられなくて、どうしても疲れていたりする日は、タオルを枕に巻いて寝ます。あと、ラーメンは固めです」と明かした。

松井は、「切り替えが割と早い方。これがもう無理だなと思ったらじゃあもう違う方で頑張りますみたいな。自分ができなそうなことはできる方向に考えていこうというか、ちょっと駄目なことがあってもじゃあどうしたら良くなるかという方に転換して考える切り替えの早さはあります」と自己分析。

こだわりについては、「かき氷がすごく好きで、できるだけ溶かさずに食べることくらい(笑)。お皿の底に溶けているのを見ると本当に悲しい気持ちになっちゃうので、できるだけ汁の少ない状態で食べ切る。汁をすくって食べるのではなく、その状態で。氷を食べたいんです。そのきれいな状態のままお皿を返すということが作っていただいた方への最大限の誠意だなと思っているので、それが生きている中で一番のこだわりだと思います(笑)」と唯一のこだわりを明かした。

松井玲奈、三浦翔平の“オネエっぷり”を暴露

「役柄と似ている部分」の質問に、三浦が「最近は小柳に浸食されつつあって、家でも小指が立っていたり(笑)」と話し出すと、すかさず松井が「喋っていても、『私ね』って喋ってます」と指摘。

三浦は会見中の座り方にも女性らしさが出ており、「この服でいると駄目ね」などと自嘲して会場に笑いが起きる。さらに、「だいたい夜8時くらいになってくるとやっとオネエが抜けてくる感じです。ジジイになってきます(笑)」とコメントし、どっと笑いが起きた。

松井は、「喋っている途中で急に我に返ってしまうことが藤子もよくあるんですね。その基本的な思考の働き方は似ている部分が多いなと思います」といい、「今撮影している本編が、藤子がステップアップして前向きになっているところなので、それに合わせて私もすごく前向きな気持ちで生きていけるようになってきています」と語った。

「やわ男とカタ子」記者会見より / ※ザテレビジョン撮影

三浦翔平、名言乱発「そうよ!バッキバキのオネエよ!」「お生ちょうだい」

「第1話で注目してほしい見どころポイント」については、三浦が「小柳のオネエが出てくる瞬間までノンストップで行くので、そのタイミングを見ていてほしいと思います。あとは『藤子を変えます』と言うところかな」とアピール。

松井は、「小柳さんが藤子を変えると言うところまでが1話の物語なんですけど、そこまでにもキュンポイントがいくつかあって、酔っぱらってしまった藤子と小柳さんの二人のシーンがとてもキュンとすると思うので、そこに注目してもらえたらなと思います」と語った。

さらに、「第1話で印象に残っているシーンやせりふ」について、松井が「『小柳さんってオネエだったんですか?』って言ったときの…」と語り出すと、「『そうよ!バッキバキのオネエよ!』って(笑)」と三浦が応戦。実はそれが三浦のアドリブだったらしく、松井は「すごくパンチのある言葉だなと思ってました(笑)」と振り返った。

また、最初の出会いの飲み会のシーンでも、三浦が「お生ちょうだい」と言うなど、少しだけオネエ口調が出ているといい、自由にアドリブを入れていることが明らかに。

最後に視聴者へ向けて、三浦が「共感できる作品を届けたいと思っていますので、これを見て『また明日から頑張ろう』という気持ちになってもらえたらうれしいです」とアピール。

松井は「藤子だけじゃなく、どの登場人物たちも自分を変えたいという気持ちで一歩踏み出していく、みんなの成長物語だと思っています。なので、見ている方に『自分も変わりたい』『一歩踏み出したい』という気持ちになっていただけたらうれしいなと思います」とメッセージを送り、イベントは終了した。