目黒蓮の落差ある演技が話題に / (C)TBS/撮影:高橋裕子
【写真】ミステリアスな表情がたまらない!今田美桜“桐姫”

目黒蓮(Snow Man)主演のドラマ「トリリオンゲーム」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第4話が8月4日に放送された。目黒の盟友といわれる原嘉孝が加わり、第2章がスタート。“はらめぐ”共演で熱い展開に…と思いきや、目黒演じるハルのブラックな一面が現われ、視聴者をゾクッとさせた。(以下、ネタバレを含みます)

ハルはソシャゲ参入を目論む

同作は、「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載中の原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一による同名漫画をドラマ化。“世界一のワガママ男”のハル(目黒)と、“気弱なパソコンオタク”のガク(佐野勇斗)という正反対の2人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる前代未聞のノンストップ・エンターテインメントとなる。

キャストはほかに、日本最大規模のIT企業「ドラゴンバンク」の社長令嬢でクールで強欲な才色兼備の黒龍キリカ(通称:桐姫)を今田美桜、ハルとガクが企業した会社の新入社員で社長の高橋凜々を福本莉子、桐姫のボディーガード兼秘書の長瀬忠則を竹財輝之助、ハルとガクに出資する謎の投資家・礽答院一輝を吉川晃司、ハルとガクの前に立ちはだかる怪物経営者・黒龍一馬を國村隼が演じる。

第4話からは、第2章「ソーシャルゲーム&芸能事務所編」に突入。AIオンラインショップ「ヨリヌキ」がドラゴンバンク社にパクられてしまった。窮地に追いやられたハルは次なるプランとして、ソシャゲ=ソーシャルゲーム参入をガクと凜々に提案した。

世界的ゲームプロデューサーを引き抜くことに

ゲーム会社を買収しようと動くハルたちだったが、大手にはまったく相手にされない。そんななか、経営危機にあった会社「SAKUSAKULAB」に出向き、クオリティ至上主義を貫く社長・桜(原)を口説き落とした。

SAKUSAKULABの社員がハルたちの会社のゲーム事業部に移ったが、足りないのはゲームを大ヒットに導く有能なゲームプロデューサーの存在だった。そこでハルは、ドラゴンバンク社の大人気ゲームを開発した“世界の堀本”を引き抜くと宣言。

投資家を集めた新作ゲームアプリ開発説明会で発表するとしたが、当日ハルがなかなか来ずにガクたちはヤキモキ。帰ろうとする投資家が現われる中で、ようやくハルが到着し、世界の堀本(岩崎う大)を紹介した。

投資家から20億円を集めることに成功して喜びに沸くが、その後にガクはハルから衝撃の事実を告げられた。

ブラックなハルの出現にゾクっ

実は“世界の堀本”は、はなから存在しなかった。堀本に関するSNSの画像、ネット記事はすべてハルが仕組んだ捏造だった。「盛ったうそはバレても、一から百までうそならバレねぇ、当面はな」とハル。ドラゴンバンク社も真実を公表できない理由があるようだった。

「ソシャゲ作りは金を集めるためのダミー」。ハルの真の目的は、「メディア帝国」をつくることだ。冒頭、ガクと凜々に大雑把な事業計画を伝えていた中で、1兆ドルのためにメディアを手に入れることを明かしていたが、ドラゴンバンク社の社長・黒龍がAIショップをパクったときにメディアの力を活用したことで勝者となったのだ。

「お前もよく知ってんだろ。俺のワガママは世界一だ。二度と同じ負けは喰らわねぇ。どんな悪い手使ってでもな」。ガクを真っすぐに見据えてそう言うハルの瞳は光が消え、表情も冷たいものとなっていた。これまでのハルとの落差を見事に表現した目黒に感服する。

SNSには「目黒くんまじでブラックモードになる演技上手すぎん?」「ブラックなハルにゾクゾク」「ハルくんの冷たい表情が切ない」「展開がガラッと変わってきて驚きしかない」とざわつき、「#トリリオンゲームしよ」がトレンド入りした。

ハルのはったりは、人の心に対して吸引力も持っていた。だからこそ、桜たちもハルたちの会社に加入したのだ。すでに次のプランに突き進むハルだが、始まりだったはずのガクとの友情が置いてきぼりになっていないか。今回の先にあるものが悲しくならないことを祈るばかりだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部