「しずかちゃんとパパ」の地上波放送が決定 / (C)NHK
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吉岡里帆が主演を務めるドラマ「しずかちゃんとパパ」(毎週火曜夜10:00‐10:45、NHK総合ほか)が、7月25日(火)よりドラマ10枠にて放送されることが分かった。同作は、ろう者の父の耳代わり口代わりを務めてきた娘が、ひょんなことから出会った男性と恋に落ち、結婚するまでの親離れ子離れの温かい物語を描くホームコメディー。本作は、2022年3月にNHK BSプレミアムにて放送され、今回の放送は編集版となる。

放送決定にあたり、ろう者の父の耳代わり口代わりを務めてきた娘・野々村静を演じる吉岡と、静と恋に落ちる道永恵一を演じる中島裕翔、写真館を営む静(吉岡)の父・野々村純介を演じる笑福亭鶴瓶が、コメントを寄せた。

野々村静役・吉岡里帆コメント

ついについに! 「しずかちゃんとパパ」の地上波放送が決定しました。ろう者とコーダの親子の絆の物語です。撮影期間は大好きな鶴瓶さんと手話に取り組み、笑ったり泣いたり感情忙しい毎日を過ごしていました。

私にとってはこの作品と出合うためにいろんな壁と戦ってきたんだと実感するような思い入れの強い渾身(こんしん)の作品です。登場人物ひとりひとりがとても魅力的な物語です。ぜひご覧ください。

道永圭一役・中島裕翔コメント

この作品並びに私の圭一くんが地上波でもより多くの人に見ていただけるのがとてもうれしいです。この役は今まで演じてきた中でもとても大好きな役でした。ちょっと人とズレている圭一くんを見守ってくれたらうれしいです。

撮影現場では、鶴瓶さんの周りは温かくて優しい空気に包まれていて、その雰囲気がこの作品にも溢れ出ています。この優しい世界を味わっていただき、世界は優しいんだということに気づくきっかけになったら幸いです。

野々村純介役・笑福亭鶴瓶コメント

手話指導チームの徹底したサポートを受けながら、泣いてはいけないシーンでもつい気持ちが入りすぎて涙がこぼれたりと、心して向き合ったこのドラマ。地上波でより多くの方々にご覧いただけるのがとても楽しみです。

世の中にあふれかえる言葉がどんどん軽くなり、相手の心を察する力がすっかり弱くなっている今日この頃。言葉が通じなくても伝わる気持ちや愛情、その力を感じてください。

あらすじ

静(吉岡)は地方の商店街で写真館を営む父の純介(鶴瓶)と二人暮らし。純介には生まれつき聴覚障害があり 、同じくろう者だった母は静が幼い頃に他界している。 耳の聞こえる静は、幼い頃から純介の

耳代わり口代わりを務めてきた。そのため、静には相手をジッと見つめたり、身ぶり手ぶりで話すくせがある。父との会話には視覚情報が重要だからだ。

だが、そのくせは「こび」とか「ガサツ」と受け止められ、バイト先のファミリーレストランでは同僚からは嫌われ、店長からは好意を持っていると勘違いされ、傷つくことの多い毎日。

ある時、静はファミリーレストランの客として面識のある圭一(中島)がケバブの出店でつるし上げられている場面に出会う。現金の持ち合わせがないのに注文してしまい、言葉の分からない店主相手に立往生していたのだ。

静の助け船で難を逃れた圭一も、空気を読むことが苦手な男だった。いわゆる“普通の”コミュニケーションが苦手な二人は、互いにひかれあっていく。