みち(奈緒)と楓(田中みな実)に新たな展開が! / (C)フジテレビ
【写真】楓(田中みな実)に笑顔を向ける新名(岩田剛典)

奈緒が主演を務める木曜劇場「あなたがしてくれなくても」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)。5月25日に放送された第7話は、みち(奈緒)ら2組の夫婦を通し、浮気の罪深さを考えさせられる展開に。そして次回が待ちきれなくなるラストへと向かい、タイトルがTwitterの世界トレンド1位に浮上する反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

夫の浮気告白を聞いたみちが家出

同ドラマは、2017年から漫画雑誌「漫画アクション」にて連載をスタートし、2018年には電子書籍「めちゃコミック」の年間ランキング1位を獲得したハルノ晴の同名コミックが原作。セックスレスをテーマに、問題を抱える2組の夫婦が出会うことで崩れていく夫婦関係や複雑にもつれていく関係を描く禁断の恋愛ドラマとなる。

主人公で建設会社の営業課で働く32歳の吉野みちを奈緒、その夫でカフェの雇われ店長をしている陽一を永山瑛太、みちの会社の上司・新名誠を岩田剛典、その妻でファッション誌の副編集長に就任したばかりの楓を田中みな実が演じる。

第7話は、陽一から一度だけ裏切ってしまったと告げられ、家を飛び出したみち。一方、新名は楓とやり直そうとしていた。

華の言葉で、これまでを振り返るみち

会社の後輩・華(武田玲奈)に、セックスレスのなかで自分は悩み、諦めずに行動もしてきたが、裏切られたことを愚痴るみち。

それを聞いた華は「浮気がバレた旦那さんも罪だけど、先輩一人だけが被害者なんですかね?」と問い掛けた。

さらに後日、「先輩、気持ち分かるでしょ?浮気なんて現実逃避以外なくないですか?つらい分だけ、遠くに逃げようとしちゃいません?」とも。これは、みちが新名に心揺れていたのを知っていることからの指摘だった。

華の言葉で、みちは悩んでいた陽一が、自分から逃げたかったのだと思い当たった。「セックスって、どっちかが苦痛を感じてまでするものじゃない。自分だけがレスの被害者だと思ってた」と。

楓がみちの元へ、無音の次回予告に戦々恐々

みちは、いつもは言葉にするのがへたで不器用な陽一が「許さないでいいから。それでもここにいてほしい」と頭を下げる姿を見て、戻ることに。体の関係があったわけではないが、自分と新名のことを話すことはできなかったが、「でもいまは目の前の日常を積み重ねていくしかない」と思うみち。

しかし、再び歩み始めようとしたその“日常”に驚きの出来事が待っていた。みちの前に、楓が現われてランチに誘った。驚くみちに、楓は「夫と浮気していますよね?」と迫った。

新名の浮気に勘づき、「一方的に俺が彼女に対して精神的な支えを求めてしまったんだ」と打ち明けられた楓は、新名がどうしても消すことができなかった水族館の写真から、みちが相手だと気付いたのだった。第5話でみちと楓は、あいさつを交わしていた。

物語の前半、陽一の浮気相手である三島(さとうほなみ)は、陽一が浮気をみちに告げてしまったことに対し「自分の心に刺さってた“くい”抜いて、代わりに奥さんにそれ刺しただけでしょ。それで奥さん、いま血、流しているんですね。奥さんに刺さったその“くい”どうなるか分かります?女は痛みが消えるまで黙って耐えるほどバカじゃないから、今度はそれ、不倫相手の女に突き刺すんですよ」と言った。そして、「不倫は妻を変える」と続けていた。

それを思い返させる状況となったが、視聴者を戦慄(せんりつ)させたのはその後の次回予告映像だ。約15秒間、みちと楓が無言で向き合ったまま、BGMもなかった。

この次回予告のインパクトは大きく、SNSには「無言予告痺れた」「来週の予告がホラーすぎ」「次回予告史上1、2を争う怖さの無言予告」「来週まで待てない」といった声が寄せられた。また、2組の夫婦を通して心の浮気と体の浮気を考える意見も多数上がり、タイトルが国内&世界ともにTwitterのトレンド1位となった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部