<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴっぴ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:小学生高学年と低学年の2人の子どもを持つパート主婦です。



53.jpg
学生時代からの友人C(女性)の話です。
Cと結婚したDさんは、Cが新卒で入った会社で、Cの教育係になった6歳年上の人でした。
2人はすぐに付き合いだし結婚、今は2人のお子さんがいます。
私も何度かDさんに会ったことがあります。
Dさんは普段は寡黙なのですが、お酒を飲むと結構話すタイプです。

Cをすごくかわいがっていて、一方でしっかりした性格のCを頼っているようにも見えました。

ただ、このDさん、年々酒量が増えていきました。

ときどきCが「うちの夫、お酒をよく飲むんだよね...」と言っていたのですが、10年以上かけて「ただお酒が好きな人」から「お酒を飲まないと生活できない人」になっていったようです。

危機感を覚えたCがお酒を控えるように言っても無視し、Dさんは隠れてお酒を飲むようになっていました。

やがて、出勤前にお酒を飲むようになり、会社とCに説得されてなんとか依存症の治療に通い始めたのですが、今はもう行っていません。

通っているフリをして辞めてしまっていたそうです。

もう何を言ってもお酒をやめてくれないDさんにCは疲弊して、先日子どもを連れて実家に帰りました。

私もそのときは荷物の搬出などを手伝いました。

Dさんがいない隙に荷物を車に積み、2人で買った家を出ていくときのCのなんとも言えない表情は目に焼き付いています。

別居を始めてから、DさんはCにたびたびメール送っているのですが、先日見せてもらった内容に驚きました。

「お前なんて死ね! バカにしやがって!」といったメールがあったかと思えば、「僕はあなたを愛しています。あなたたちがいなければ生きていけません」といった内容が交互に来ているのです。

なまじDさんのことを知っているだけに、いかにDさんが不安定な状態だったか、そしてこのようなDさんと暮らすことがどれだけ大変だったか、Cの直面している現実を思い知らされて愕然としました。

このメール攻勢にCも参ってしまい、メールには返信していないとのことでした。

Cの実家の家族は、みんなでCと子どもたちのことを守ってくれているのが何よりですが、DさんのCへの依存具合が怖いです。

最近、Cは弁護士をたてて離婚の意思を伝えるために動き出しました。

今は弁護士さんと面談をして、今後どのように離婚へ進んでいくか相談しているそうです。

Dさんもつらいと思うのですが、私としてはCと子どもたちが健やかな生活が送れることを願っています。