第9話「仲間への想い」が放送 / (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
【画像】フランス代表・白馬に乗ったプランス

シリーズ10年ぶりのTVアニメ化となる「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」(毎週水曜夜24:00-24:30、テレビ東京ほか)の第9話「仲間への想い」が8月24日に放送された。第9話では主人公の越前リョーマの葛藤と決意が描かれた。(以下、ネタバレが含まれます)

気のいいアメリカ代表に送り出され、リョーマは日本代表へ

天才テニス少年・リョーマを始め、各国代表選手がU-17W杯に挑む本作。前回、日本代表は予選リーグBブロックの最終戦で世界ランク2位の強豪国・スイス代表に敗退した。しかしプロプレイヤーであるアマデウスと激闘を繰り広げた亜久津仁の試合を観戦し、そしてドイツ代表の手塚国光から「本当に倒したい奴は誰だ」という言葉を投げかけられて以来、アメリカ代表のリョーマは浮かない様子が続いていた。

決勝トーナメント前日になっても練習に身が入らないリョーマを、兄のリョーガらアメリカ代表の仲間たちも心配していた。そんな中、主将のラルフ・ラインハートはリョーマが抱える迷いを見抜いており、彼にコートに入るよう命じて次々に代表メンバーと戦わせていく。本来の実力を発揮できず、誰と戦っても押されっぱなしのリョーマ。ラルフはリョーマがアメリカ代表にふさわしくないと断じ、「君のいるべき場所はここではない」と告げる。

アメリカ代表主将のラルフ・ラインハート / (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
その言葉に、リョーマは自分が一番成長できる、いるべき場所として日本代表や青春学園の面々の姿を思い浮かべる。こうして彼の中の迷いは晴れた。「本当はアメリカ代表の中心になってほしかった」と語るラルフら、アメリカ代表の面々に快く送り出され、リョーマは日本代表が待つコートに向かった。

1回戦の対戦相手は急遽帰国!次の対戦相手はフランス代表に

アメリカ代表を辞退し日本代表に戻ったリョーマを待っていたのは、メンバー外ながら応援に来ていた桃城武の鉄拳だった。それは日本とアメリカ、双方の代表に選ばれなかった人間の気持ちを考えていないリョーマの振る舞いに腹を立てての行動だった。中学生メンバーの中にはその思いに賛同する者もいれば、単純に日本代表の戦力になるからとリョーマを歓迎する者も……そこに高校生メンバーがやってきて、監督の意向もありリョーマはひとまず日本代表のサポートメンバーとなる。さらに予選で続出した負傷者に代わって、加治風多、柳蓮二、千石清純、忍足侑士が代表に追加されることも発表された。

その日の夜、ひとりで練習するリョーマのもとに桃城ら青学メンバーがやってきた。昼の出来事を謝罪する桃城と、日本代表に戻ってきたリョーマを激励する一同。彼らはリョーマの日本復帰を後押ししたアメリカ代表以外の人物……部長の手塚の存在に気付いていた。その指摘にリョーマは、手塚とのやり取りを明かす。「本当に倒したい奴は誰だ」と問われた彼は、「コートの向こう側にいる奴、全員」と答えた。

翌日、ついに始まった決勝トーナメント1回戦の対戦相手は、情報がゼロで謎だらけのアラメノマ代表。しかし彼らがなぜか全員帰国してしまったことで、不戦勝となった日本代表は偵察を兼ねて他国の試合を観戦しに行く。リョーマ達が見に行ったのは、勝者が日本代表と戦うことになるフランス代表とイングランド代表の試合。そこはフランス代表の独壇場だった。コートではテニスを愛し過ぎたため「テニスの声が聞こえる」という主将のL・カミュ・ド・シャルパンティエが対戦相手を圧倒し、スタンドからはかつてリョーマと馬上テニスを繰り広げたプランス・ルドヴィック・シャルダールが馬に乗って現れる。

危なげなくイングランド代表を下したフランス代表の実力を目の当たりにした日本代表だったが、世界一を目指すための意気込みは充分。まずは翌日にフランス代表と戦うメンバーとしてデューク渡邊、君島育斗、毛利寿三郎、真田弦一郎、白石蔵ノ介、柳蓮二、越前リョーマの名が告げられた。

フランス代表は濃いけれど……

ショット時にハートのエフェクトが発生するカミュを筆頭に、次回予告では謎のポージングを取る選手も登場し、アクの強そうなメンバーが揃うフランス代表。その様子に偵察中の日本代表メンバーも「濃すぎる」と漏らしていたが、視聴者の多くも驚いた模様。Twitterでは「フランスめちゃくちゃカッコイイな」「当たり前の空気で馬乗って来るな」「駄目だ、ツッコミが追い付かないw」という声がある一方、「いや、日本も十分濃いと思うけど?」「大丈夫日本勢も濃さでは負けてない」といったツッコミも見られた。

そんな日本代表とフランス代表の激戦が幕を開ける第10話「聖書のその先へ」は9月7日(水)に放送される。