甘露寺蜜璃役の花澤香菜 / 撮影:田中隆信
【写真】「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」に登場する2人の柱、時透無一郎役の河西健吾と甘露寺蜜璃役の花澤香菜

世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2023」が、3月25日に東京・東京ビッグサイトで開催。RED STAGEで行われた「アニメ『鬼滅の刃』ステージ」では、甘露寺蜜璃役の花澤香菜が、竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門禰豆子役の鬼頭明里、時透無一郎役の河西健吾と共に登壇し、作品の見どころなどを語った。

花江、オープニング映像に涙「何回見てもいいですね」

ステージの前半は2月に劇場公開された「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」でキャストが各地で舞台あいさつを行った様子を「ワールドツアー上映報告会」と称してトークを行った。後半は、4月9日(日)からスタートする「『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」についてトークを展開。

大型ビジョンに映し出されたオープニング映像(ノンテロップ版)を見終えた花江は、「泣いちゃいました。何回見てもいいですね。すごくいいオープニングですし、アニメを全部通して見た後だとより来るものがあります」と、その目にはうっすらと涙が。

また、収録にどのような気持ちで臨んだのかを聞かれると「善逸と伊之助の出番が少ないのでちょっと心配な部分もあったんですけど、今回は柱が2人も出てくるので、彼らと一緒にどう戦っていくのか、それと炭治郎の成長も見せられたらいいなと思いながらアフレコに臨みました」と答えた。

禰豆子役の鬼頭も「あの1カット(オープニング映像の最後の部分)だけでも泣けますよね」と花江の意見に同意。そして「今回は禰豆子にとっても、大事なお話でもあるので気合を入れて臨みました。第1話の頃からそうなんですけど、禰豆子って“未知の存在”というか、“どうやって演じたらいいんだろう?”って思うことが多いんですけど、今回が一番“どうしよう?”ってなりました」と表現に対していろいろ考えたと明かした。

竈門禰豆子役の鬼頭明里 / 撮影:田中隆信

花澤「禰豆子ちゃんとのやりとりがかわいくて姉妹みたい」

花江が話したように、今回は時透無一郎、甘露寺蜜璃の2人の柱が登場する。時透役の河西は「やっと皆さんの前にお目見えできるということで、キャストではありますけど、皆さんと同じ一ファンとして“やっとここにたどり着けたな”という気持ちが強くて、収録のたびに楽しい気持ちで挑ませてもらっています」とアフレコを楽しんでいると語った。

甘露寺役の花澤も「日輪刀がピンクに光ってますよね!」と興奮気味に話し、「彼女が何で柱になったのか、どういう環境で育ってきたのかがちゃんと描かれているので楽しみにしててください」と見どころをアピール。そして、「無一郎君もいいんですよ。つっけんどんな感じからどう崩れていくのかも見どころだし、蜜璃ちゃんも炭治郎くんや禰豆子ちゃんとのやりとりの中ではちょっとお姉さん的なポジションになったりします。禰豆子ちゃんとのやりとりがめっちゃかわいくて、姉妹みたいなので隅々まで見て楽しんでください!」と、他のキャラクターとの関係性にも注目してほしいと伝えた。

時透無一郎役の河西健吾 / 撮影:田中隆信

河西は無限城のアトラクション化を熱望

河西は「言い続けたらかなうんじゃないかって思ってるんですけど、無限城ってすごいギミックがあるじゃないですか、某“U○J”でアトラクションにしてほしい。猗窩座に連れてってほしい(笑)。ぜひ皆さんの応援で実現させましょう!」とテーマパークのアトラクション化を訴えた。

放送が近づいてきたということで、鬼頭は「多くの方が(劇場で)『刀鍛冶の里編』の始まりを見てくださっていますが、ようやくその続きがテレビアニメとして放送されます。禰豆子的にも大事な大事な話になってくるので、ぜひ見守りながら見てもらいたいです」と思いを語った。

そして最後に花江が「われわれはこうして登壇していますが、表に出なくて支えてくださる方がたくさんいます。そんな人たちと力を合わせてアニメーションを作っていますし、応援してくれる皆さんがいて成り立つものだと思っています。ぜひ鬼舞辻無惨をみんなで力を合わせて倒そうとする鬼殺隊のように、皆さんも応援しつつわれわれに力を与えてくださるとうれしいです」というメッセージを届け、ステージを締めくくった。

アニメ「鬼滅の刃」は2019年に「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編(TOKYO MXほか)が放送され、注目を浴びた。2021年には「鬼滅の刃」無限列車編、「鬼滅の刃」遊郭編(ともにフジテレビほか/ディズニープラスほかで配信中)が放送、2023年4月9日(日)より「『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」(フジテレビほか)が放送される。

◆取材・文=田中隆信

※竈門禰豆子の「禰」の正式表記は「ネ+爾」

竈門炭治郎役の花江夏樹、オープニング映像を見て思わず涙が / 撮影:田中隆信