人に会った後「ひとり反省会」をして悩んだり、必要以上に他人に気を遣ってしまったり...「しんどい」と感じた時は、心がラクになる考え方を取り入れてみませんか? 『あなたの「しんどい」をほぐす本』(KADOKAWA)は、心理学の観点から「自分なんて」が「自分らしく」に変わる考え方を35のテーマで紹介。今回は本書の中からテーマを厳選してお届けします。心をほぐす言葉と可愛いイラストをお楽しみください。
※本記事はPoche (著)、もくもくちゃん(イラスト)著の書籍『あなたの「しんどい」をほぐす本』から一部抜粋・編集しました。

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17 ふいにイライラしてしまうのは、自分を守るための防衛反応かも?


楽しそうな人を見て無性にイライラしたり、上手に頼っている人を見て「私はひとりで頑張ってるのに......」とイラッとしたり、頼りたいのに頼れない自分にムカムカしたり、いらだっている人を見てますますイライラしたり......。
そんなふうに思う自分が嫌になったり、自分以外のみんなが輝いて見えて焦ったり、悲しくなったり、腹が立ったり、悔しくなったり、落ち込んだりすることもあるかもしれません。
そう思うのは、あなたが何かを我慢しているからこそ。我慢できないからではなく、我慢強いからこそイライラするのかもしれません。
特定の言葉や行動でカチンとくるのは、「これ以上私の心に踏み込まないで」というサイン。心の中で「こっちに来ないで!」「もうやめて!」と怖くて叫んでるようなイメージです。
あなたが大切にしていた何かが侵害されそうなとき、自分の何かを否定されたと感じたときに出やすい防衛反応です。


いつも同じ人にイラッとするなら、その人が苦手なのかもしれません。
苦手だということを悟られないように頑張っていたり、苦手だけど我慢して付き合っていたり、怒りを抑えた結果イライラすることがあります。
「イライラしちゃダメ」と思うとますますいらだってしまいますから、「苦手だからイライラする。こればっかりは仕方ない!」といったん自分の気持ちを受け止めちゃいましょう。
苦手なものは苦手でいいし、わざわざ意地悪しなければ十分優しいです。
いつもなら平気なことになぜかムカムカしたりカチンときたりするのは、「もう疲れたよ~」「そろそろ休まないと倒れちゃうよ~」と心や体が教えてくれているから。
そんなあなたに今必要なのは、イライラする自分を変えようと頑張ることではなくて、休むこと。やることがたくさんあったり、考えごとが多かったり、疲れていると心に余裕がなくなるからです。
イライラしてしまう自分をそんなに責めないでくださいね。
あなたの性格が変わってしまったとか、心が狭いとか、怒りっぽいとか、そういうことではありませんから。
あなたが悪いのではなくて、イライラすることが起こっているのだと認めて、イライラすることを許してあげてくださいね。
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