<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。



14.jpg

2021年、私は歯科医院の定期検診に行きました。
年齢的なこともあってか、それまでは気にならなかった歯の間に隙間ができていたので、そのことも相談しました。
すると、そこの男性医師(40代後半くらい)は、歯磨き指導の際に歯間ブラシの使い方も指導してくれました。
おそるおそる練習する私に「こうやって、血が出るくらいに思い切ってブラシを入れてしまって良いんですよ」と男性医師。
使い終わった歯間ブラシにはうっすら血がついていました。
「おうちでもやってみてくださいね」と言われ、それまで歯間ブラシを使ったことのなかった私は「もし、その歯間ブラシを捨てるようでしたら、もらってもいいですか?」と聞いてみました。
男性医師は一瞬言葉に詰まった後、「これは洗浄して次の患者さんにも使うからダメです」と言いました。
金属の器具を洗浄して使うのはわかるのですが、私の血のついた歯間ブラシを洗浄して次の患者さんに使うことを想像すると、怖くなりました。
もしかして、私がいま使った歯間ブラシも既に他の患者さんが使った後のものかも?
歯磨き指導に使われた歯ブラシも、なんだか毛先の広がりが気になってきました。
それまで、別のクリニックで歯磨き指導を受けた際には、目の前で新しい歯ブラシを開封し、帰りには自分が使った歯ブラシを持ち帰るようになっていました。
洗浄するとはいえ、歯ブラシや歯間ブラシを他の患者さんとの間で使いまわすのは考えてもみなかったことでした。
どのような洗浄方法をとっているのかは分かりませんが、それ以上詳しく聞く気にもなれず、そそくさと歯科医院を後にしました。
私を担当した医師は、これまでに虫歯の治療で数回、お世話になったことがありました。
そのときの治療が丁寧だったので、検診もこのクリニックにしたのですが、洗浄するとはいえ、さすがに歯ブラシや歯間ブラシを使いまわしていることを知った以上、2度と定期健診や歯磨き指導を受けたくはありません。
ちなみに、そこのクリニックの院長は40歳前後の男性医師で、ここ数年は経費削減を意識しているようだと地元の人に聞きました。
そのため、歯ブラシや歯間ブラシを洗浄して使いまわすのは、院長の方針なのかもしれません。
以後、検診は新品の歯ブラシを使ってくれる歯科で受けるようにしています。