高橋英樹主演「遠山の金さん」より / (C)東映
【写真】キリっとした表情がカッコいい…金さん役を演じる高橋英樹

江戸時代に実在した町奉行・遠山金四郎景元を主人公にした時代劇「遠山の金さん」。片岡千恵蔵主演の映画を皮切りに、テレビドラマシリーズでは市川段四郎や杉良太郎が主演を務めてきたロングヒット作品だ。今回はBS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて4月4日(木)より放送が開始する高橋英樹主演の「遠山の金さん」(毎週月-金曜、昼1:30-2:30)を中心に、シリーズの見どころや第1話のあらすじを紹介する。

高橋英樹主演の「遠山の金さん」、見どころは“手ぬぐい”での殺陣

「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」と同様に、“気のいい町人(町奉行)が最後に正体を明かして悪を征する”というスカッとするストーリーで、多くの人の心を掴んだ「遠山の金さん」シリーズ。

1950年に開始した片岡千恵蔵主演の東映時代劇シリーズを皮切りに、1957年以降はテレビドラマにてシリーズ化。市川段四郎や杉良太郎、松方弘樹に松平健など往年のスターが“金さん”役を演じてきた。2017年にはスペシャルドラマ「名奉行!遠山の金四郎」として復活し、松岡昌宏が主演を務めたことでも記憶に新しい。

そして今回、BS松竹東急にて放送される高橋主演の「遠山の金さん」は、1982年~1985年に放送された“第1シリーズ”と、1985年~1986年に放送された“第2シリーズ”に分かれており、期間としては実に4年半、話数としては計198話にも及んだ。これは、1988年から放送された松方弘樹版に次いで2番目の長さとなる。

高橋英樹版「遠山の金さん」の特徴を挙げるとすれば、他シリーズよりも殺陣(たて)のシーンが多いことだろう。高橋はもともと殺陣を得意としているが、金さんはあくまで町奉行なので、日本刀で殺陣をおこなうことはない。

そのため編み出したのが“手ぬぐい”を使った殺陣である。手ぬぐいを水で濡らし相手にぶつけることでダメージを与えたり、相手の動きを封じたりするこの殺陣は、ダメージはあるものの殺傷能力はなく、あくまでも“ひるませる”ことを目的としている。これが高橋英樹版「遠山の金さん」の名物となり、視聴者の間でも話題を呼んだ。

高橋英樹を中心とする個性的なキャスト陣が集結

高橋英樹版「遠山の金さん」に欠かせないのは、物語を彩る個性豊かなキャストたちだ。主人公の“金さん”こと遠山金四郎を演じる高橋は、フリーアナウンサーでタレントの高橋真麻の父親としても知られている。

しかし、もともとはNHK大河ドラマ「竜馬がゆく」の武市半平太役をはじめ、「花燃ゆ」の井伊直弼役、映画「宮本武蔵」などさまざまな時代劇に出演してきた大御所俳優だ。特に「国盗り物語」や「戦国最後の勝利者・徳川家康」で演じた織田信長役はハマり役で、過去のインタビューでも「自分は信長の生まれかわり」と豪語している。

その他にも、本作の“第1シリーズ”に出演した俳優として、金さんを子分にしようと追いかけ回すお千役を樹木希林さんが演じている。樹木さんは数多くのテレビドラマや映画、CMなどに出演し、2013年に映画「そして父になる」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した名女優だ。

また“第2シリーズ”では、金さんの密偵である“お蘭役”としてかたせ梨乃が出演。お蘭は男装をして潜入調査をすることも多く、ネット上でも「麗しくてかっこいい」と今も人気を集めるキャラの一人となっている。悪人たちのアジトに乗り込むと、男性顔負けの立ち回りで相手を蹴散らす姿は、見ていて爽快だ。

その他にも、“第1シリーズ”にはあべ静江や由紀さおり、“第2シリーズ”には西川のりおやザ・ドリフターズの仲本工事さんなどといった大御所たちが出演している。

お千と金さんの“笑える”やり取りにも注目

巷では遊び人で気さくな性格で通っている“金さん”。しかしその正体は、天下の名奉行だった――。悪党共を追い詰めるときは、お馴染みの“桜吹雪の刺青”を突きつけて、胸のすく啖呵を浴びせるのがお決まりのパターンとなっている。

第1話「新奉行登場!!顔のない人気作家!」では、ある作家が殺され、破門された弟子が疑われるが、金さんは殺害現場に居合わせた芸者と駕籠屋の証言が食い違い、疑問を抱くようになる――。

ちなみに同シリーズには“笑える要素”も盛り込まれており、女親分・お千が腕っぷしの強い金さんを子分にしようとアタックして、ことごとく失敗する…というシーンは見どころの一つと言えるだろう。