災害時に役立つ技術と知識を学べる「子ども向けアウトドアスクール」とは?体験プログラムに込めた想いを聞いてみた!

東京ウォーカー(全国版)

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今回取り上げるのは2024年4月2日(火)・3日(水)の1泊2日で開催される、子ども向け災害対策アウトドアスクール。都市型災害発生を想定して行うシミュレーション体験について、主催者に話を聞いてみた。

――今回のイベント開催の狙いを教えてください。
能登半島地震が起き、災害に対して改めて他人ごとではなく、明日は我が身だと感じた方も多いと思います。都市型災害では、帰宅難民であふれることや避難所が開設されても、入ることさえできないような状況が予測されます。そのような早急な公助が見込めない場合、自分自身で生き延びなければなりません。いわゆる自助です。この自助を行ううえで、ブッシュクラフトで身につけられる知識と技術との繋がりを感じ、子どもたちに経験として知ってほしいとの想いから企画いたしました。ライフラインが途切れ、電気や水、ガスが使えない場合を想定したシミュレーション体験を一連の流れに沿って行います。

――イチオシポイントを教えてください。
水道や電気、ガスなどライフラインが止まった場合を想定した「シェルターによる体温保持」、「水の濾過」、「火起こし」、「水の煮沸消毒」、「非常食」との一連の流れを、自然体験の中でシミュレーションしながら学ぶことができます。

――このイベントのアイデアはどのようにして生まれましたか?
先日発生した能登半島地震がひとつのきっかけでした。防災や災害対策など、学校などでも日頃から行われていると思うのですが、あくまで避難の仕方や避難所が開設されてからのものが多く、それ以前の自助に関する学びの必要性を今回の能登半島地震での報道を見て感じました。苦労した点は、私たちのスクールで行っているアウトドア体験と災害対策をどのように組み合わせたらよいかの繋がりの面で、検討することが多くありました。一つひとつのアウトドアプログラムを一度ひも解き、リアルな体験をひとつのストーリーとして落とし込むことで、わかりやすいプログラムの流れとなりました。

――ユーザーへのメッセージをお願いします。
子どもたちの不登校が年々増加し、どうしても集団になじむことが難しい子どもたちが増えつつある現代社会。みんな一緒の教育ではなく子どもたち一人ひとりが主体的に取り組むことができるプログラムはないかと検討しているなか、ブッシュクラフトという自然を活かしたアウトドアスタイルが適しているのではないかと思い、スタートさせました。

子どもたちが主体的に取り組むことのできるアクティブラーニング型プログラムを通し、自分らしさを発見するきっかけづくり、また自分を表現することのできる環境づくり、そして、培った「個と力」をチームビルディングへと繋げていける自由な学びを行っています。答えのある、あるいは答えが用意されている暗記型、知識詰め込み型の学びではなく、自ら考える主体的な学びは、相互理解を深め、多様性を認めることのできる人間への成長に繋がるのではないかと考えています。

都市型災害発生を想定した体験型アウトドアイベント

株式会社マコスが運営するKids Bushcraft Adventureは、子ども向け災害対策アウトドアスクール「サバイバルアドベンチャー冒険キッズ」を、4月2日(火)・3日(水)の1泊2日で、御前山青少年旅行村(茨城県)にて開催する。

2024年4月2日(火)・3日(水)の1泊2日で開催される「サバイバルアドベンチャー冒険キッズ」

どんなことをする?

「サバイバルアドベンチャー冒険キッズ」(後援:東京都キャンプ協会)は、都市型災害が発生し、ライフラインが途切れ、電気や水、ガスが使えない場合を想定したシミュレーション体験を災害発生時の流れに沿って行う体験型宿泊イベント。1泊2日のプログラムから、いざというときに役立つ技術と知識を身につける。

1.シェルターの設営(体温保持
いざというときは体温保持が最優先。シート(タープ)を使いシェルターを作る。

2.水の濾過
水の濾過の仕組みを学んだうえで、ペットボトルで濾過器を作る。

3.火起こし(ファイヤースターター)
どのようにしたら火が付くのか、一緒に考えながら体験する。

4.水の煮沸
濾過後の水の煮沸を行う。

5.非常食を体験
実際に非常食に使う水は、安全を考慮し水道水を使用。

災害は他人ごとではないという関心を持ってもらうと共に、ひとりでできるようになったという自信と自立心を育むことを目的としてプログラムが組まれている。

【画像】災害時に実際に役立つ技術や知識はもちろん、自信や自立心も育むことができる


そのほかのプログラムも充実!

災害時シミュレーション以外に、正しくナイフを使うための技術を学ぶ、ナイフセーフティ&ナイフワーク(串作り)や、ロープワーク、野外炊飯、シェルター以外の体温保持方法、ロングファイヤー(たき火)、朗読、マシュマロ焼き、モルック大会など、その他たくさんのプログラムも計画されている。宿泊は暖房完備の宿泊施設で行い、活動は野外および体験交流館を利用し、安全に配慮して行われるため、安心して参加できる。

子どもたち一人ひとりが主体的に取り組むことができるプログラム構成


自ら生き抜く力を身につけ、問題を解決する力を養うことができる本プログラム。ぜひチェックしてみて。

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