保育現場のリアルな声から生まれた「牛乳パックサイズ収納」！園の先生をちょっとラクにする商品開発のこだわりとは？

2024年2月6日

東京ウォーカー（全国版）

注目のトピックスや新商品、画期的なサービスなど、今知っておきたいホットな情報をOneNews編集部がピックアップ。

今回取り上げるのは、2024年1月15日より新価格＆新サイズで発売の「牛乳パックサイズ収納」。株式会社千趣会(以下、千趣会)が運営する、全国の保育施設の先生に向けた通販カタログ「えがおのせんせい」2024年春号および「えがおのせんせいオンラインショップ」にて販売している。

収納箱を簡単に作れるこのクラフトキットはとても好評だというが、なぜ“牛乳パックサイズ”というピンポイントなアイテムが生まれたのだろうか？

開発にいたった経緯を、千趣会えがおのせんせい担当の新谷さんと、千趣会チャイルドケア※(以下、チャイルドケア) 商品企画担当の三木さんに聞いた。
※株式会社千趣会チャイルドケアは保育所運営事業を行う千趣会の100％子会社で、関東・関西で計14施設を運営している

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ーー「牛乳パックサイズ収納」のアイデアはどのように生まれたのでしょうか？
チャイルドケアで保育園の園の本部担当として業務にあたるなかで、園での「新年度準備業務」について知りました。大量の牛乳パックを集めて、形を整えて、一つひとつ貼り付けて、さらにデコレーション……すべて手作業で作成する先生方の器用さや仕事の細やかさ、牛乳パックで作られた収納ケースの汎用性に感動しました。

一方で、保育現場では、子どもと過ごす時間のほかにも書類作成や会議、保護者対応等業務が多岐に渡っており、業務負担を軽減していくことも、課題となっています。チャイルドケアでの保育園運営における実務で生まれた企画と千趣会の商品開発力を活かして、この「牛乳パックサイズ」で商品を提案し、先生の業務負担を軽減できないか？そんな想いを発端に、商品開発が始まりました。

ーーこの商品の特徴やメリットを教えてください。
クラフト(段ボール)素材なので、軽く、子ども自身も持ち運びが可能です。また、乳アレルギーのお子さんがいても使用できることや、使用後の廃棄は段ボールと同様にリサイクルが可能なこと、シールを貼ったり、書き込んだり、組み立て後のデコレーションがしやすいことも特徴です。

さらに、園の定員数に合わせてマスの数を設計しており、「うちのクラス」にちょうどいい数を選んでいただけます。これは自園の保育園での気づきがあったからこそ盛り込めた仕様です。牛乳パックを手作りで組み立てることに比べて組み立てが簡単で、業務負担を軽減できるほか、落としても割れて破片がでることがないため、園児のケガのリスクを低減できるというメリットもあります。

ーー使い勝手のよさのほかに、こだわったことはありますか？
特にこだわったのは、「手作りの愛情」を感じられる部分を残した点です。保育園の先生方は日々子どもたちと関わるなかで、保護者に代わって子どもに愛情を伝える役割を担っていると感じています。その表現の方法のひとつとして、園で使用するさまざまな物を手作りし、温かみのある保育環境を整えています。

そこで、作業負担を軽減しながらも手作りの温かみを残すため、「最後の仕上げ」は園の先生がしやすいようにシンプルなデザインにしました。また、クラフト素材を採用することで、園の使用用途に合わせて園児のマークやお名前シール、用途名などを貼るなど、デコレーションがしやすいようになっています。樹脂製ではない、クラフト素材ならではのカラフルな温かみも感じていただけたらうれしいです。

お名前シールやデコレーションをしてカスタマイズ可能、時短しながら手作りの温かみを実現

ーー実際にご利用された方の感想や反響はいかがですか？
たくさんご購入いただいた園様に直接お電話をして、使い心地などを聞いています。そのなかで、どの園長先生からも「残業が当たり前だった時代もあったが今はそうもいかない。この商品を使うことで現場の先生の業務負荷を軽減していきたい」という想いを感じます。

「カタログを見て、こんなものが作りたかったと思った。ありがたいと思った」「保育園は3月31日のあと休みなく新年度が始まるので、準備を省けるものがあると助かる」といったお声や、「色展開を増やしてほしい」といったご要望などもいただいています。引き続き、先生方のお力になるとともに、そのことが子どもたちの笑顔につながっていくような商品開発を目指していきたいと思っています。

ーー最後に、今後の展望やメッセージをお願いします。
2022年より、保育園・幼稚園向けの物販カタログ・ECサイト「えがおのせんせい」のサービスを本格的に開始しました。千趣会では2013年より子会社千趣会チャイルドケアにて認可保育所の開設および運営を行っており、保育・教育現場の職場環境の改善や、業務負担の軽減など、保育に従事されている先生方の処遇改善の課題を痛感してまいりました。「えがおのせんせい」では、保育現場からのリアルな声をもとに、先生方の業務負担が少しでも軽くなるようなオリジナル商品を開発し、ご提案しておりますので、ぜひ一度ご覧ください！