生成AIで落とし物の返却率をアップ!ChatGPT導入の「落とし物クラウドfind」、生成AI活用の狙いを聞いてみた

東京ウォーカー(全国版)

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今回取り上げるのは、「落とし物クラウドfind(以下「find」)」。「find」は、落とし物にまつわる課題を解決するデータプラットフォーム。そんな「find」のChatGPT連携機能β版※1の提供が2024年2月にスタート(正式リリースは2024年春予定)。新たな機能について、株式会社findの担当者に話を聞いてみた。
(※1:連携する生成AIは変更となる可能性があります)

findがChatGPTとの連携を開始


――ChatGPTとの連携を開始した狙いについて教えてください。
遺失物管理を行う商業施設様の最大の課題が「登録の手間」でした。これを解消するためのひとつの手段としてChatGPTとの連携を選択しました。

――findとChatGPTの連携によるメリットやイチオシポイントを教えてください。
1つ目のメリットは、遺失物を撮影するだけで登録に必要な情報が自動で入力できるという点です。従来5分以上かかっていた登録作業が20秒ほどで完了します。

2つ目のメリットとしては返却率の向上です。これまでは遺失物を登録するスタッフによって、記入する内容の質にばらつきがありました。十分に遺失物の情報が登録されていないと捜査時の検索にひっかからないため、マッチングができず返却できないアイテムが存在していました。ChatGPTによる自動入力は情報量が多いため、アイテムが検索しやすく返却率も向上します。

――ChatGPTと連携を行うというアイデアはどのようにして生まれましたか?
find社は従業員の半数以上がAI業界での経験があり、AI技術に精通しています。遺失物管理を行う商業施設様の「登録の手間」という課題を把握していた背景から、当初は自社でAIを開発して課題解決を図る方針でした。しかし、2023年は生成AI技術の進化が著しく、商用運用でも問題ないレベルまで高精度になったため、自社だけでなく世界クラスの技術とも連携することに決めました。

――ChatGPTとの連携版を開発するにあたって苦労した点はありますか?
単純に連携するだけではいいアウトプットが返ってこないので、事前に加工処理を入れているのですがこの部分に苦労しました。たとえば遺失物にはバッグや財布などの「中身があるもの」が多く存在しますが、こういったアイテムは複数の画像をひとつの遺失物として認識させるような実装を行っています。また、生成AIはChatGPTだけではありません。どの企業の生成AIが一番遺失物に適しているかというテーマで日々世界中の生成AIを研究しています。

――最後にユーザーへメッセージをお願いします。
findは「落とし物が必ず見つかる世界へ」をビジョンに立ち上げたスタートアップです。そのためにできることはなんでも取り組んでおり、今回のChatGPT連携はその手段のひとつです。このサービスができてまだ1年ですが、すごいスピードで導入する施設が増えております。みなさまにも我々のサービスや技術を体験できる日が来ると思いますので、ぜひ触れてみてください。落とし物はしないのが一番ですが!

findだからできる、新しい遺失物管理のカタチ

ChatGPTとの連携により、さらに使いやすくなった「find」。取得物の登録時間の大幅削減や、取得物登録情報のクオリティーの均一化、取得物返却率の向上など、さまざまなメリットが存在しており、これまで落とし物をしたら見つけるのを諦めてしまった人でも、安心して生活できるのではないだろうか。

【画像】新しい遺失物管理のカタチ


鉄道会社や商業施設、テーマパークなど、多くの人が集まる場所で必ず発生する「落とし物」を、迅速かつ効率的に見つかる環境づくりを支援し、ユーザーの満足度向上に貢献している「落とし物クラウドfind」。常に最先端の技術を取り入れさまざまなサービスと連携することでアップグレードし、利便性向上を図っている。今後も新たな進化を続け、私たちの暮らしを支えてくれるだろう️。

文=吉田知生

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