エッセイや創作などの漫画をSNSを中心に発信している漫画家・虹走(@nijibashiri)さん。これまでに、「ボクと壊された初恋 ゲームに、女子に、チャットに夢中だったあの頃(KADOKAWA)」や「妻で心が安らいだ話(東京ブックス)」などの書籍も刊行している。そんな虹走さんが描く漫画「店員さん、野口。」は、もともとは仕事として依頼された連載漫画のひとつ。虹走さんがかつて接客業で長く働いた経験を活かして描いた作品で、接客経験者なら思わず頷いてしまう共感エピソードが盛りだくさんだ。
今回紹介するのは、主人公・野口さんのイメチェンに関するエピソードだ。コンビニを訪れる変な客のせいで、好きだったはずの接客業に楽しさを見いだせなくなっていた野口さんが一念発起してイメチェンをすることになった。
友人の助けを得て、これまでさぼっていたメイクを1時間かけてすることとなった野口さん。友人は大はりきり！メイク完成後に鏡をのぞき込むと、そこにはもはや別人としか言えない自分の姿が！そしてメイクをしての初出勤をするのだが、その日はなんと夜勤で接客の機会がほぼなかった。でもそんなときに、メイクをしてきたことが吉と出る出来事が起こった…!!外で騒いでいる若者たちに注意をしにいく野口さんだったのだが、以前注意したときは「うるせーブス」と言われた記憶があったのだが、なんと今回は…!!
コロナ禍を境にリモートワークが増え、メイクをしない人が増えてきた昨今。それでも在宅勤務にも関わらず、メイクをちゃんとする人は一定数いるようで、「モチベーションのアップ」や「仕事への切り替えのため」などの理由が挙げられている。野口さんも自分で自分のモチベーションをアップさせるためメイクに取り組んだのだが、その後はいかに…？この後、注意された若者のひとりが“メイクしていた野口さん”を探して来店するエピソードが紹介されているのだが、どこにもその姿はなく、“またコイツか…”と落胆する様が切ない…。
「店員さん、野口。」は、主人公の野口さんが我慢しながらも変な客の対応をしたり、嫌味な客に小気味よく返してスカッとさせてくれたりして、読者に好評な作品だ。接客業経験者には頷ける内容が多いので、ぜひ読んでみて！
画像提供：虹走(@nijibashiri)
