「現在相続に悩む親子世代はそろってマンガ世代」、親子で読める“相続マンガ”に込めた想いを担当者に聞いてみた

東京ウォーカー(全国版)

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今回取り上げるのは、2023年12月に医療人文専門出版社 SCICUS(さいかす)から刊行された『マンガでコミュニケーション みんなの相続―みんながみんなの相続の不安を消したお話―』。12人の専門家が監修した、親子で読める相続マンガについて担当者に話を聞いた。

『マンガでコミュニケーション みんなの相続 みんながみんなの相続の不安を消したお話』


――『マンガでコミュニケーション みんなの相続―みんながみんなの相続の不安を消したお話―』出版の狙いを教えてください。
団塊の世代は手塚第1世代、その子どもの団塊ジュニア世代はジャンプ500万部時代と、現在相続に悩む親子世代はそろってマンガ世代なのです。高齢者向けマンガの潜在的ニーズは高く、マンガの力でこそコミュニケーションが途絶えがちな相続の話題をつなげることができると考えました。

――イチオシポイントを教えてください。
「相続手続きが自分でできない人」のための本であるということです。仕事ができる優秀な経営者ほど、自分の相続の話では失敗が多いという話があります。統計はありませんが経営者をサポートする税理士が共通して持つ印象だそうです。世の中には相続を自分でなんとかしようとする情報があふれており、そのせいで、なんとかできると誤解させています。この本は徹頭徹尾、専門家に正しく頼れと言っています。

――本のアイデアはどのようにして生まれましたか?
武蔵野市で地元の相続を支援して20年になる税理士が漏らした「世の中から相続の不安をなくしたいんですよ」という言葉から企画がスタートしました。12名の職種が異なる相続の専門家が集まり、自分が経験した「相続の不安をなくした話」「残念ながらなくせなかった話」を集めました。そこにあるのは単なる知識の集成ではなく、人間の物語でした。

単なるハウツー本やノウハウ本にしてはいけないという思いから、このエピソードを血の通ったマンガにしてくれるマンガ家探しが始まりました。マンガの力で日本の医療をわかりやすくするというモットーを掲げる一般社団法人日本グラフィック・メディスン協会の協力を得て、認知症や介護の現場を描く高齢者マンガの名手「北川なつ」さんと出会いました。

課題は、それぞれがまったく異なるジャンルの専門家の集まりだったこと。相続税の話、遺言の話、裁判の話、保険の話、土地の話など、あらゆる相続に関わる個性あふれるエピソードを、ひとつの本の中のマンガとしておさめていく挑戦が始まりました。

すべて鉛筆で描くことでその風合いを出す北川なつさんのマンガ手法は、法律の知識など必然的に修正が多くなるマンガとは決して相性はよくありませんでした。しかし、編集者と原案者とマンガ家が膝を突き合わせて何度も何度も格闘し、泣いて笑って役に立つ相続マンガが完成しました。完成した瞬間、発案者の税理士は「士業マンガの歴史が変わりますよ」とつぶやきました。

――ユーザーへのメッセージをお願いします。
親が相続の話をきいてくれない、首を縦に振ってくれないと悩む団塊ジュニアの方も多いでしょう。逆に子どもたちがどう考えているのかがわからないので不安な団塊世代もいるはずです。頑なになってしまっている親世代に、この本をそっと渡してください。自分のことを大事に思っているのかと不安な子ども世代に、この本をそっと渡してください。きっと、何かが動き出します。この本にはそんな魔法が込められています。

相続の専門家監修の実話に基づくマンガでわかりやすい!

子どもたちは「そろそろ老後のことを考えてほしい」と願うが、親は「もっと楽しい話はないのか!?」とはぐらかす。終活をめぐる親子のこんな会話が日本中、いや世界中で繰り返されている現代。一緒に相続について考える機会になるのが本書だ。

「相続の手続き」の裏側にはそれぞれの家族の物語がある。家庭の事情がわかってこそ、相続のエキスパートたちの実際の体験や解決策が理解できるもの。本書では実話に基づくエピソードがマンガで描かれているので、読むと不思議と自分のことのように感じられ、誰もが「そろそろ老後のことを考えてみようかな」という気持ちになる一冊だ。

それだけでなく、税金の話から遺言の準備、家や土地の手続きに至るまで、それぞれの家族をフォローした専門家たちの門外不出のテクニックや仕事の詳細が生々しく描かれている。相続について専門家を頼った方がいいのか、自分でやったほうがいいのか、その判断を迷っている人にもおすすめできる。

【写真】専門家による相続マンガの編集会議の様子


徹底したわかりやすさと確かな監修

本書は弁護士、税理士、司法書士、不動産鑑定士をはじめとした12人の相続の専門家が結集して監修。相続の不安をなくす目的で、相続についてよくわからない、考えたこともないという人向けに楽しく学べるように作られている。「みんなで顧問」のメンバーが経験した、相続にまつわる“笑って泣けて学べる”エピソードを、高齢者マンガの名手・北川なつさんがマンガ化した。

監修を行った「みんなで顧問」は東京都武蔵野市で2014年に結成された士業・コンサルタントの専門チーム。相続問題をはじめ、経営、不動産、ファイナンシャル分野に関するさまざまな課題に対応する「ちょっとおせっかいな」専門集団だ。彼らが解決できなかった相続問題はない。

相続手続き、全部自分でできると思っていない?

「お願いです。相続に関してはご自分の万能感を忘れてください」「人が自分の財産の相続を経験するのは一度だけです。一方、我々専門家は多くの相続を経験しています」前述の言葉は本書「はじめに」に書かれている一文だ。

情報があふれる現代、相続に関する情報を得ることは簡単だが、それはあくまでもスタートライン。それを現実の状況に適用させるのに必要なのが経験だ。本書では相続問題に潜む、法律や税の計算方法を超えた“人間ドラマ”に対処してきた専門家たちが経験してきたエピソードが紹介されている。

はじめに1

はじめに2


相続の「困った」に直結する専門家の得意分野で章立てされている“充実しすぎる目次”

目次

章構成と各章のキャッチコピー

Chapter1:相続税のお話
相続税が家族の負担や争いの火種になるのではと心配な方に
Chapter2:相続トラブルのお話
家族の絆をトラブルで失わないために
Chapter3:遺言書作成、相続手続き、財産探しのお話
家族への責任の果たし方。ひとりで手続きの複雑さに挫けないために
Chapter4:高齢者と年金制度のお話
年金申請ミス・もらい忘れなし!家族と相続も見据えた安心の老後を手に入れるために
Chapter6:相続不動産の処分のお話
解決困難 訳あり不動産を相続した方に
Chapter7:おひとりさまの相続のお話
「終の時」。おひとりさまの尊厳はどう守られているのか?
Chapter8:チームでお客様の困った問題を解決したお話
専門家が集結する時、驚きの解決力が生まれる!

相続の知りたいキーワードが込められたタイトル

本書では相続の知りたいキーワードがタイトルに込められているため、自分の知りたい情報や事例、疑問についても探しやすく見やすい。そのほか、生命保険活用テクニックなどの4コマ漫画も充実している。

魅力的なタイトル


すぐ役立つ知識も満載!

本書では生命保険を活用した生前相続対応テクニックや、意外に多い生前の年金請求漏れ対策など、すぐ役立つ事例も豊富に掲載されている。

知らないと損する? 民間保険でスムーズな相続を実現するコツ


12人の相続の専門家が実話に基づいて監修した本書。複雑で難しい相続についてマンガで学べるので、親子で老後や相続について考えるきっかけになること間違いなし。ぜひ活用してほしい。

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